レベルファイブは、「レイトン」シリーズ最新作「レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀」の完成披露会を、本日7月3日に開催した。
2007年に発売された「レイトン教授と不思議な町」に端を発するナゾトキ ファンタジー・アドベンチャー「レイトン」シリーズ。ニンテンドーDSで4作、ニンテンドー3DSで3作、さらにアニメ映画が1本展開されており、日本国内以外にも、北米、欧州、豪州、韓国でも人気のタイトルだ。
シリーズの誕生から10年目を迎えた2017年7月20日に発売される「レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀」は、“ハイスピードなコミカルナゾトキストーリー”という新たなコンセプトのもと制作された完全新作。あらゆる年齢層で楽しめるゲームシステムや、個性的なキャラクター、ヨーロッパ調のかわいらしいアートデザインを踏襲しつつも、より日常的で身近な物語が展開される。
さらに本作最大の特徴ともいえるナゾも、「ゴースト暗算」の岩波邦明氏が開発した完全オリジナル問題で収録。ひらめき力の試される一筋縄ではいかないナゾが、3DSとスマートフォンで手軽に楽しむことができる。
ここでは、本作のナゾ制作や収録に関するトーク、ゲーム中のナゾトキや、全世界を巻き込んで行われているプロモーション企画のナゾ公開なども行われた完成披露回の模様をお届けする。
冒頭、レベルファイブ代表取締役社長の日野晃博氏による挨拶と、「レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀」の新要素が紹介。
本作では主人公がレイトン教授の娘・カトリーにバトンタッチされ、しゃべる犬のシャーロと、さえない若者のノア・モントールというユニークな1匹と1人が彼女の助手を務めることになる。
また、これまでの「レイトン」シリーズがタイトルごとに1つの壮大なナゾを解いていくストーリー構成だったのに対して、今作では、いくつも起こる小さな怪事件のナゾを次々に解いていく一話完結型のストーリーとなり、岩波氏が開発したナゾの数々をテンポよく楽しむことができる。
さらに、今回初の試みとなるカトリーの着替え要素についても、有名スタイリストのSHOHEI KASHIMA氏が手掛けたキュートな衣装が公開。着替えたカトリーは、さまざまな角度から眺めたり、そのままの衣装でゲームを進行することが可能だ。
ここで、本作のナゾ開発を担当した岩波氏が登壇し日野氏とのトークが行われた。
日野氏と岩波氏の縁は、「レイトン」シリーズ第1作目から数々のナゾを生み出したナゾ(パズル)総監修の多湖輝氏の紹介だったというエピソードを披露、本当に良い縁を頂いたと当時を振り返った。
そもそも今回のカトリー編は、岩波氏が持ち込んだ膨大な量のナゾがきっかけ。そこから画面サイズなどの制約を考慮して厳選されたナゾが本作には収録されているとのことだ。
会場では、披露会を記念した「15のナゾ」がお披露目。司会の加藤綾子さんも加わり、「今日の完成披露回のカギを握る言葉」を暗号から導き出した。簡単ながらも岩波氏のIとレベルファイブの5でかけるというシャレの利いたナゾだった。
続くトークコーナーでは、カトリー役の有村架純さん、シャーロ役の役所広司さん、ノア・モントール役の坂口健太郎さんの出演キャスト陣が登壇。
有村さんがカトリーというキャラクターを完成させたと日野氏が絶賛する中、会場にはレイトン教授を演じる大泉洋さんからのビデオレターが到着。自身が会場にいないことに拗ねつつも、今作のキャスト陣に激励を送った大泉さんだったが、有村さんの「レイトンシリーズの親のような存在で、言葉に深みはないが重みはあった」とのコメントに、会場では同意の声と笑いが起こっていた。
また有村さんは、まさか自分がカトリーを演じるとは思わなかったと振り返り、自身と日野氏のキャラクターイメージをすり合わせながら収録を重ね、カトリーを作り上げることができたと語った。
役所さんは、しゃべる犬のシャーロを演じる際、自身が飼っていた犬との会話を思い出し、懐かしい気持ちで臨んだという。どこかとぼけたところのあるシャーロは、事件を追う中で遭遇する難しいシーンも説明的にならないように解説してくれるほか、シリアスなシーンでもユーモアをもたらしてくれる存在だとコメントした。
坂口さん演じるノア・モントールは、“さえない若者”ということで、犯人役のシミュレーションに使われたり、どこか情けない一面を持つキャラクター。そんなノアにどこかキュートさを感じるという坂口さんは、もしかしたら自身と近い心を持っているのかもしれないと語った。
発売に先駆けて本作のナゾに挑戦するコーナーでは、柔軟な発想で有村さんが3DSを用いた1問目をクリア。さらに日野氏が難問と豪語したスマートフォンを用いた2問目のナゾも、坂口さんが正解し助手の手腕を発揮していた。
さらに現在展開されているプロモーション企画「レイトン ミステリージャーニー 世界ナゾトキ大冒険」の新たなナゾも公開。ヒントは色に対応したアルファベットと3色のラインがついたシルクハットだ。会場ではこのナゾの答えは発表されなかったので、世界同時ナゾトキシステム「TRANSLAYTON」を用いた新しい形のナゾトキを楽しんでみてはいかがだろう。
最後に本作のテーマ曲「Girls」を担当する西野カナさんが登場。ゲームのシナリオを読んで歌詞を制作した西野さんは、常に諦めずにナゾを解明していく主人公のカトリーをイメージしたとし、心が折れそうなときや負けそうな時にこの曲を聞いてほしいとコメントした。ゲームの世界観を彩る爽やかな応援歌を歌い上げ、披露会は幕を閉じた。