2017年6月17日に1周年を迎えたデジタルTCG「シャドウバース」。「新訂・初心者のためのシャドウバース」では、「神々の騒嵐」期に使われたデッキを用いて、各クラスの特徴を紹介します。今回はウィッチ編。
多彩なスペルで相手を翻弄する「ウィッチ」
錬金術と多彩な魔法を心得ながら、愛する人の死をきっかけに死者蘇生という禁忌に触れようとする女性・イザベルがリーダーのウィッチ。最大の特徴は、「スペルブースト」と呼ばれるシステムです。
スペルブーストとは、スペルカードを使うことで手札にある「スペルブースト」を持つカードが強化されるというもの。代表的な一枚は、18ものコストを持つ《次元の超越》です。通常なら使えないカードですが、手札に《次元の超越》を持つ状態でスペルを使えば、このコストが1ずつ下がっていきます。
また、ウィッチには「土の秘術」という独自のシステムがあります。これは「土の印」タイプを持つカードが場にあるとき、これを消費して効果を発動させるというものです。
いずれを選んでも少々テクニカルなデッキになりますが、相手の展開をスペルで巧みに切り返していくのはウィッチならではの快感です。
魔力をためて一気に勝負を決める「魔法剣超越ウィッチ」
今回紹介するのは、ターン終了後にもう一度自分のターンを行う《次元の超越》を軸にした“魔法剣超越ウィッチ”です。豊富なスペルで相手の展開を邪魔しながら、スペルブーストした《刃の魔術師》に《魔法剣》を使い、《次元の超越》でターンを繰り返して勝負を決めるのが勝ち筋となっています。
兎にも角にもマリガン(初手の引き直し)で《次元の超越》を引き寄せたいところ。もし手元に来なくても、《学院の新入生・ルゥ》などを駆使してなるべく早い段階で手札に置いておきたいところです。
序盤は《マジックミサイル》《虹の輝き》などの軽いスペルを使いながら相手の展開を遅らせていきます。中盤は《古き魔術師・レヴィ》を進化させて手に入れた《紅蓮の魔術》や、《ルーンの貫き》を使って相手のフォロワーを処理しながらスペルブーストを重ねていきましょう。大型フォロワーには《氷像の召喚》で対応していきます。
このデッキのポイントは、どのカードを順番にプレイすればスペルブーストを稼げるのか、きっちり計算していくこと。例えば手札に《マジックミサイル》と《ルーンの貫き》がある場合、《マジックミサイル》で1枚カードを引いてから《ルーンの貫き》を使うなど、少しでもスペルブーストを重ねられるようにする細かいプレイングが求められます。
また、《次元の超越》で試合を決めにいく際には、複数ターンでいくつダメージを与えられるのか把握することも重要。次のターンで使えるPPやEPも考慮しながら手札を切っていきましょう。
入れ替え候補カード
《フレイムデストロイヤー》
フィニッシャーになれるフォロワーが《刃の魔術師》のみというのが、このデッキの泣きどころ。《次元の超越》と相性抜群の《フレイムデストロイヤー》を追加して、ともすれば《魔法剣》を使わずとも勝てる構築にするのも一手です。その場合、《魔法剣》と《刃の魔術師》の組み合わせに比べて、フィニッシュに至るまでややターン数が必要です。
《くず鉄の練成》《変成の魔術》
アミュレットではありますが、コスト1で0/2【守護】持ちフォロワーを場に出せるのは、このデッキが苦手としているフェイス戦略の相手を手軽に止めることができます。《変成の魔術》も入れておけば、土の印を使用してどんなフォロワーでも消滅させることも可能。試合の序盤・中盤で役立つ組み合わせです。