7月15日に開催された「ドラゴンクエストXI カウントダウンカーニバル」。本イベントオープン前に行われた、「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」新CM発表会をレポートする。
7月29日(土)にいよいよ発売される、日本を代表するRPG「ドラゴンクエスト」シリーズの最新作「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」。今作はPS4と3DSという、まったく異なるプラットフォームで同時リリースされることでも話題になっているが、その最新CMが完成。メディア向けのお披露目会として、7月17日(月・祝)に東京・世田谷の二子玉川ライズでイベントが開催された。本稿ではその模様をお届けしたいと思う。
この新CMでは、中村勘九郎さん・中村七之助さん、唐沢寿明さん、本田翼さん、藤原竜也さん、おかずクラブといった5組の著名人たちが、さまざまな場面で「ドラゴンクエストXI」の発売を心待ちにしているという様子を描いている。
まずは、今回のイベントの司会を務めるJOYさんに続き、本作のプロデューサーである齊藤陽介氏が登壇。新CMの見どころとして、「ドラゴンクエストXI」の発売を楽しみにしている出演者たちの「素の表情」を表現しているので、そこに注目してもらいたいと語った。いずれのCMも、新たな冒険へのわくわく感が伝わってくるような内容に仕上げられているとのこと。
新CMは、7月17日(月・祝)よりYouTubeと公式サイトで公開されているほか、7月21日(金)よりTVCMとしてオンエアが開始される。
本田翼さんとおかずクラブがCM撮影秘話を披露!?
会場で全5パターンのCMが流されたあと、出演者のひとりである本田翼さんがゲストとして登壇。CMの中でも流れていた「スライムネイル」を手に持ちながら、「かわいいですよね~。これ薬指だけメタルスライムとスライムベスになっているんです」と嬉しそうに語っていた。
司会のJOYさんが本田さんに話を聞こうとしてたところ……会場中に「コラコラコラ!」という声とともに、同じくCMに出演しているおかずクラブのふたりが「キングスライム」と「ばくだんいわ」の衣装を身にまとい登場した。
「他の方が登場するときはオープニングのテンションが上がる曲が流れますが、おふたりはモンスターですね」とJOYさんに言われると、「これがXI(イレブン)の、やり方かぁ~!」とゆいPさんの大きな叫び声が響き渡った。
ゆいPさんの顔が、「ばくだんいわ」に似てるというところから今回のCM出演が決まったようだが、その感想を聞かれた本田さんも「似てます!再現力がすごいですよね」と関心しているようだった。
完成した新CMの感想を聞かれた本田さん。「私のCMは3DSかPS4かで悩んでいるような設定なのですが、これは世間の皆さんが悩んでいることだと思います」と語った。おかずクラブのふたりは、「めちゃくちゃうれしいです。あの『ドラゴンクエスト』さんのCMですよ?大分ギャラもいいですよ、たぶん。私たち顔だけなのにちゃんとCMに出てますからね。親も喜ぶなと思って」と、その喜びを語っていた。
撮影中、かなりハイテンションだったという本田さん。その理由は、ゲームに携わった人たちとゲームトークをしていたからだという。『ドラゴンクエスト』や、そのほかのゲームの話をたくさんして、自然とテンションが上がっていったようだ。
おかずクラブのふたりは、CM撮影中のエピソードとして15秒に納めるのが大変だったという。「ばくだんいわ」に似てる表情とと角度でしゃべる必要があり、なおかつコントでやっているエリカとすみれのキャラクターでやって欲しいというように、かなり注文が多かったようだ。
今作ではシリーズ初期にあった「ふっかつの呪文」も入力することができる。そこで、ゲームのタイトルにもある「過ぎ去りし時を求めて」にかけて、「ふっかつの呪文」で人生のある時点に戻れるとしたら、いつ頃に戻りたいかというテーマでトークが行われた。
本田さんは、大学の受験を受けたが落ちてしまったので、高校生に戻ってもう1度受験に挑戦して大学生になりたいという。サークルなどのキャンパスライフを経験したことがなく、憧れているのだとか。
オカリナさんは、自分の可愛さのピークだった2歳に戻りたいと回答。ゆいPさんは保育園の頃に戻りたいのだそうだ。なんでもその頃やせていて可愛かったそうで、お母さんが劇団ひまわりに入れようとしてたのだとか。ただ、その頃は人前に出るのが嫌だったらしく、オーディションを断っていた。もしオーディションを受けていたら、(本田さんの場所を指さしながら)この位置に出ていたと自信満々に答えていた。
ゲスト陣がカジノのダブルアップゲームに挑戦!
「ドラゴンクエスト」といえば「カジノ」ということで、ゲストのふた組がダブルアップゲームに挑戦。プレゼンテーターとして齊藤プロデューサーが再び登場。今回はゲームの内容を簡略化して、場のカードより強いカードを本田さんかおかずクラブのどちらか引いた方が勝利というルールで行われた。
場のカードに選ばれたのは「J」。これはJOYさんの「J」……ではなく、「XI」ということで選ばれたものだ。
齊藤プロデューサーの、何かを誘導するようなやりとりもありつつ本田さんが引いたカード「A」がおかずクラブの「2」よりも「J」を上回っているということで、勝利に。その後褒美として、勇者をダメにするクッション「スマイルスライム ビッグクッション スライム」がプレゼントされていた。
本作に期待することとして本田さんは「前作がオンラインだったので、今回は従来の良さを引き継ぎつつ新しい要素がたくさん入っている作品なので、そこが楽しみにしています。あと、ふっかつの呪文を早く使いたいです!」と答えていた。
おかずクラブのゆいPさんは、「新しい旅に連れて行ってくれる、あのわくわくを楽しみにしています。あと自分たちと戦ってみたいです」と答えていた。それに対して、オカリナさんは、「スライムの目をちょっと広げてもらいたい」と、自分のキャラに似せて欲しいようだった。
発売前にPS4&3DSの実機も体験!
今回の発表会は、発売に先駆けて全国5都市で開催されている「ドラゴンクエストXI カウントダウンカーニバル」のラストを飾る東京会場と同じ場所で行われた。一般のユーザーが参加するまでの短い時間だったが、PS4と3DS版両方の実機にも少しだけ触ることができたので、その感想にも触れておきたいと思う。
まずは3DS版。オンライン専用の前作「ドラゴンクエストX」をのぞくと、DSで発売された「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」が、ひとりで遊べる純粋なシリーズの前作品といえるだろう。「XI」の3DS版もその良さは失われておらず、プレイしていて安心感とともに新たな冒険に出かけられるという喜びが感じられる仕上がりだった。
話しかけることができる人には、マークが表示されるのでわかりやすい。 |
Yボタンを押すことで地図を切り替えて表示することができる。 |
こちらはカジノでスロットマシンを回してるところ。全画面で表示されるので、のめり込みやすい!? |
そしていつもの戦闘画面。やはり「ドラゴンクエスト」といえば、この感じだ。 |
また、「これぞ『ドラゴンクエスト』だ!」という安心感自体は、PS4版でも全く損なわれていなかった。こちらはどちらかというと、画面がすごくリッチに見えるため、3DS版とは別のゲームのように感じられるかもしれない。時間と環境が許すならば、どちらかをクリアした後に、さらなる追体験を違うプラットフォームで新鮮な気分で遊び尽くしたくなるだろう。
ちなみにPS4と3DSは、いずれも3種類のセーブデータが用意されており、それぞれ異なるシーンを選んでプレイすることができた。ひとりあたりの制限時間もあるのですべてを体験するのは難しいが、どれを選んでもゲームの魅力は十分に伝わるものだったに違いない。
PS4版ではセーブデータ選択後、ちょっとした説明が表示された。 |
戦闘自体のプレイフィーリングは、思ったよりもこれまでの「ドラゴンクエスト」と大きく変わっていない。 |
途中で見つけた馬に乗ることができた。馬は好きなときに乗り降りできるほか、R2ボタンを押すことでダッシュすることも可能だ。 |
ダンジョン内ではミニマップが表示され、かなりわかりやすい。また、はしご等がある場合も、アラートが表示される。 |
「ドラゴンクエストXI カウントダウンカーニバル」では、この実機の試遊体験コーナーのほか、「みんなのスライムアートプロジェクト」体験ブースやフォトブース&スタンプラリーなども設けられており、周りはドラゴンクエスト一色に。また、多くのファンが朝から駆けつけ、長い列を作っていた。
新たなCMも完成し、いよいよ発売間近の「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」。このCMを見ながら、また勇者だったあの頃の自分を思い出してみるのもいいかもしれない。