本日8月3日に発売となったニンテンドー3DS用ソフト「大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-」。ビックカメラ新宿西口店で行われた、本作の発売記念イベントの様子をレポートする。
前作「大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險-」から2年、ファンが待ち望んでいた続編「大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-」が、本日発売となった。
この日、ビックカメラ新宿西口店で行われた発売記念イベントでは、本作のプロデューサー・江城元秀氏とディレクター・巧舟氏のサイン&握手会が実施。開店時間の朝10時には、既に80人以上のファンが列をなして待っていた。
大きな拍手で迎えられた江城氏と巧氏が集まったファンに一言ずつ感謝を述べ、イベントがスタート。色紙に始まり、ニンテンドー3DS本体や「大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險- 公式原画集」「逆転大全 2001-2016」、はたまたキャンバスアートまで、ファンが差し出す思い思いのアイテムにサインを書き続けた。
リクエストに応えてキャラクターのイラストを入れる巧氏にならい、江城氏も「エジプトの壁画」(江城氏)のようなイラストを描く一幕も。
サインを描くため、座りながらの応対となった両氏だったが、来場者の顔を見ながら、一人ひとり丁寧に笑顔で話している姿が印象的であった。フレンドリーに振る舞う江城氏、巧氏との会話を、ファンも大いに楽しんでいた。
発売記念イベントを終えた江城氏、巧氏にインタビュー
――発売を迎えた今の心境をお聞かせください。
巧氏:長い旅になりましたが、2013年にプロジェクトを始めた際に構想していたすべての要素を、この「大逆転裁判2」で語り切ったと思っています。存分に楽しんでいただけるとうれしいです。
江城氏:僕は今作からプロデューサーを務めていますが、巧と一緒にこの2年間開発を進めてきて、この日を迎えられたことを非常にうれしく思います。今日もたくさんのユーザーさんが来てくださって、うれしかったですね。
――江城さんはイラストを練習されていたのでしょうか?
江城氏:全然練習していないですよ! 頭の中にイメージはあるんですけど、手が伴いませんでした。寿沙都さんは正面から描けましたが、他のキャラクターは全部横顔で、エジプトの壁画みたいになりました(笑)。“画伯”ですね。
――でも、皆さんうれしそうにリクエストされていましたね。
江城氏:何回も「いいんですか?」って聞いたんですけどね(笑)。「いいです」って言ってくださったので、描いちゃいました。
――巧さんが一番リクエストされたキャラクターは誰ですか?
巧氏:亜双義ですね。あとはバンジークスとか龍之介とか……練習してきてよかったです。
――ファンの方々が持ってきたアイテムで、「これは」と思ったものはなんですか?
巧氏:iPhoneでしょうか。これに書いたら僕のものになっちゃうんじゃないかと思いました(笑)。画集や「逆転大全」などの書籍が多かったですね。
江城氏:ニンテンドー3DS本体が緊張するんですよ。ミスできないし、にじんでもダメですからね。
――キャンバスアートを持参した方もいらっしゃいましたね。
江城氏:あれは一番緊張しました。
巧氏:正直、力を入れて書きました。すごかったですね。
――ファンの方とのコミュニケーションで、特に印象的だったことはありますか?
巧氏:海外から来てくださった方がいらっしゃいましたね。
江城氏:中国からいらっしゃったユーザーさんがいました。日本語を勉強していて、「繁体字版を出してほしい」と言ってくださって、そういうのも考えないといけないなと改めて思いましたね。
巧氏:親子連れの方も印象深かったですね。息子さんを連れてきた方がいて、将来はユーザーさんになってくれるんじゃないでしょうか(笑)。
江城氏:「子どもはアニメを見ていて、私はゲームをやっています」という方もいらっしゃって、ありがたかったですね。あとは1作目(「逆転裁判」)の説明書を持ってきてくれた方もいて、歴史を感じました。学生のころからプレイしていて、社会人になったという方もいらっしゃいました。
巧氏:たくさんの方が「1から遊んでいます」と言ってくださって、うれしかったですね。作っていた時間は結構長かったのですが、この人たちのために作っていたんだなと、あたたかい気持ちになりました。