千葉・幕張メッセにて9月21日より開催中の「東京ゲームショウ2017」。セガゲームスブースで9月23日に行われた「『真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY(以下、DSJ)』スペシャルステージ」の模様をレポートする。
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ステージにはアナウンサーの松澤千晶さんとマフィア梶田さんが登壇。満員のステージに、二人で笑顔を覗かせた。梶田さんが、ステージにちなんで「ディープでストレンジなファンが集まりましたね!」と会場を笑わす場面も。
更にゲストに登壇したアトラスの開発ディレクター石田栄司氏は、セガゲームスブース内に置かれている「真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY(以下、DSJ)」を試遊したファンの様子を見ていて、前作の「真・女神転生 STRANGE JOURNEY(以下、SJ)」を遊んでいる人が多い印象を受けたと語った。今回の開発はかなり調整を入れてきているので、そういう細かいところを確認するように遊んでいるユーザーが多いように見受けられたそうだ。
「SJ」は2009年にニンテンドーDSで発売され、携帯機ではじめての「メガテン」だったため、遊びやすいものを、そして携帯ゲーム機なのでいつ初めていつ終われてもいいようなものを、と思って作るつもりだったそうだが、その内容については実際にプレイしたファンならば語るまでもないだろう。
梶田さんが「いやいや、ガッチガチのメガテンでしたよね?(笑)」と石田氏に突っ込む場面も。
今回そういうこともあって、本来「SJ」の時に目指した「遊びやすいメガテン」にしよう、というところに力を注いで開発してきたようだ。細かい部分は追って説明していくとしながらも、今作で一番大きく変えてきたのは追加のシナリオとキャラクターだと石田氏。
「SJ」も、開発当時に考えていたボリュームの倍くらいになってしまったそうだが、「DSJ」についても結局はほぼ倍になってしまったという。それには思わず梶田さんも「200時間くらいかな!」と漏らすが、石田氏いわく「さすがにクリアするだけならばそこまではならないと思います」と苦笑。
そしてこのあと石田氏は、「でも200時間くらい遊べるボリュームはあると思います」とぽつり。
新キャラ、新悪魔、新ダンジョン、マルチエンディング。気になる新要素について更に深くきいていこう
「DSJ」の新キャラクターアレックスは、物語にちょくちょくと出て来ては主人公の命を狙うという。
アレックスもデモニカスーツを着ているのが気になるという梶田さん。そもそもデモニカスーツというのは「SJ」で登場する兵装で、その最大の特徴はスーツ自身が進化することにあった。「SJ」の場合、悪魔召喚プログラムもデモニカスーツを通して使用するといった風で、超重要な装備品。アレックスもそんなデモニカスーツを着用しているということは、彼女も悪魔召喚をすることが可能であると思われるが、そこについてはストーリーを進めていってほしいという石田氏。
そしてアレックスのデモニカスーツのCVは、梶田さんと親交の深い声優中村悠一氏ということもあって、梶田さんはそこも気になっているようだ。なお主人公が着るデモニカスーツのCVは早見沙織さんなので、殺伐としたダンジョンの中でも癒されるということだが…。
そして新しい悪魔も公開。新たな悪魔のデザインは、「メガテン4」以降、キャラクターや悪魔を描いている土居政之氏が担当。土居氏の画力が存分に発揮された悪魔四体は、どれも魅力的だ。
追加されたダンジョンの難易度は、メガテン史上最高難易度だと石田氏。それには思わず梶田さんも「もう落とし穴だらけとかやめてくださいよ(笑)」と、昔を思い出したのかぽつり。
しかしさすがにそこもきちんとリファインされているようで、今作ではそういったダンジョンの罠を回避するためのアプリがあるという。
また、新ダンジョン以外にも気になるワードは、やはり「マルチエンディング」の部分だろう。
元々膨大な時間を遊ぶことが出来る「SJ」だが、「DSJ」になって更にボリュームが増し、しかもマルチエンディングとなると、全エンディングの回収までにかかるプレイ時間なども気になってくるところだ。
それでも今作のコンセプトはあくまで「より快適に遊びやすく!」だという石田氏。今回のリメイクにあたって、社内で何百という単位で改善要素を出し合い、そこをひとつずつ丁寧にこなしてきたという。
難易度は、イージー、ノーマル、ハードの三段階だが、石田氏によれば「初めての人はイージーにしたほうがいいと思います」とのことなので、相変わらずノーマルでも相当の難易度だと思われる。
「DSJ」で初めて「メガテン」シリーズに触れるという人や、プレイしたいけれど時間が…という人は素直にイージーにしておくのが良いだろう。
余談ではあるが、「メガテン」シリーズに最初に難易度「イージー」が入ったのは「メガテン4」だったと記憶しているが、その「メガテン4」の難易度イージーで最初のダンジョン(ナラク)の一部屋目から2時間出れなかった筆者の話をあわせて置いておきたい。これが「メガテン」難易度なので、今作の「イージー」がどの程度の「イージー」なのかは、筆者としても気になるところだ。
話がそれたが、今作ではダンジョンのどこでもセーブが可能になっているというのも嬉しい改善点。3DSは蓋をとじておけばレジューム状態で保持できるとはいえど、なんらかの事故で電源が切れてしまうことやカセットが飛び出してしまうような事態もあるため、やはりゲームをやめる前にはできるだけセーブをしておきたい。
「DSJ」のOPムービーが初公開!前作をやっている人にはネタバレなあのシーンも…!
ここで「DSJ」のOPムービーが初公開。その一部のカットをお届けしよう。
OP映像にはまだまだ気になるカットも山のようにあるので、興味がある人はぜひ公式サイトなどをチェックしてほしい。
梶田さんが述べていたように、「そのシーンいれてしまうんだ!?」というシーンも中には混ざっているのだが、石田氏によればプレイした人から見るとネタバレな映像でも、プレイしていない人んとってはわからないだろうと思って使用したとのこと。
実際、「SJ」を未プレイだという松澤さんは「マンセマットが意味ありげに出ていましたが、なんなのかなとおもっていました」という感想を口にしていたが、梶田さんがその問いに「あれはピー(※筆者による自主規制)」、石田氏も「一番の人気キャラですね(笑)」と色々はぐらかすシーンもあった。
「DSJ」絡みの情報をまとめてお届け!
さて、ここからは「DSJ」絡みのイベント情報などをまとめてお届けしよう。なおイベントの詳細などはそれぞれ公式サイトなどで確認してほしい。
悪魔人気投票
梶田さんは「アリス、ピクシー、ネコマタ、あたりの人気勢は今回も上位にくると思いますが、でもDSJででてくる悪魔が食い込んでくるかもしれませんね」と、石田氏は「デモニホくんは思い出深いので個人的に推しですね。当時、金子(一馬氏)が面白いの出来ちゃったから入れてくれ。とデモニホくんを持ってきたんですけれど、その時点でもう開発がほぼ終わっていたので入れる場所がなくて大変だったんですよ(笑)」と当時の制作秘話を語ってくれた。
「DSJ」×コードオブジョーカー、コラボ開催決定!
「DSJ」とセガのアーケードゲーム「コードオブジョーカー(以下、COJ)」のコラボ開催が決定!「DSJ」の悪魔が、コードオブジョーカー内で登場するという。「COJ」は基本プレイ料は無料なので、ゲームセンターに行った際には立ち寄ってみると良い。具体的な開催時期は詳細を待ってほしい。
「DSJ」謎解きイベント開催!
「DSJ」謎解きイベントの開催が決定。2017年11月3日から12月17日までの期間、開催場所は東京秋葉原と、大阪難波。チケットの予約は既に始まっているので、気になる人は早めに予約をとっておこう。
「メガテン」25周年記念オーケストラコンサート開催!
2017年10月20日、東京芸術劇場にて開催される「メガテン」楽曲オンリーのオーケストラコンサート。演奏曲自体は発表されていないが、チケットは既に発売されているので、ぜひ足を運んでみてほしい。
「メガテン」25周年記念バンドライブ開催決定!
こちらは2017年10月23日、新宿ReNYにて開催されるオールスタンディング型のライブとなっている。バトル曲などで思い切り盛り上がりたい人向けだ。こちらはチケットが残りわずかとのことなので、興味のあるひとは急いでほしい。
「みんなのくじ 真・女神転生 25th Anivversary」
2017年10月28日(土)発売。購入可能店舗は公式サイトで確認してほしい。なお、くじの商品にあるドットラバーストラップは、くじとは違ったデザインのものをアトラスディーショップでも販売予定だというので、コンプリートしたい人はそちらもチェックしよう。
三津巴アルコール発売!
悪魔・天使・人類が競う、3種類のお酒のセット。こちらは受注生産になっているものの、予約は2017年9月24日の23:59まで!まだ予約していない人は今すぐ受注予約だ。
「メガテン」コラボジュエリー発売!
ジャックフロストのリングや、デモニカのネックレス、そして女性に嬉しいピクシーの指輪などが今冬を予定に発売される。特にピクシーは繊細なデザインを見事に再現してくれている。今後の続報に期待しよう。
最後に石田氏が、「DSJ」の25周年記念パッケージを披露。裏面には歴代の「メガテン」のパッケージイラストが描かれていて、シリーズのファンならばぜひ手に入れておきたい。
「真・女神転生 DEEP STRANGE JOURNEY」は、2017年10月26日発売。「ペルソナだってメガテンからの派生作品だったのに、メガテンはすっかり忘れられてしまった」と長い間嘆いていたメガテニストたち(主に筆者)にとっては25周年記念を祝うに相応しいイベントも多々用意されているので、コンプリートとまではいかなくても出来るだけ多くのイベントに参加して、良い思い出にしてほしい。