スマートフォンおよびNintendo Switchでサービス中の基本プレイ無料ゲーム「Sky 星を紡ぐ子どもたち」(以下、「Sky」)。既にプレイしている人も多いと思うが、その「Sky」が2022年12月7日より、PlayStation版のサービスを開始した。
本稿では、2019年のサービス開始頃に「Sky」を遊んでいたものの、一度休眠プレイヤーとなっていた筆者によるPS版のレビューをお届けする。
「風ノ旅ビト」のthatgamecompanyが手がける
本作は、PSユーザーにはプレイした人も多くいると思うアドベンチャーゲーム「風ノ旅ビト」と同じthatgamecompanyが手がけている。という背景もあって、PS版では「風ノ旅ビト」風の特別なコスチュームが購入できるようになっている。
「風ノ旅ビト」と同様に、無言での穏やかなオンライン要素が魅力のゲームとなっている。一応フレンドと文字チャットもできるものの、基本はあくまで無言。お互いにお互いの持っているキャンドルを灯しあうと相手の姿が見えるようになるが、それまでは半透明で姿があまりしっかり見えない。お互いの姿が見えるようになると、エモートでご挨拶をしたり、手を繋いで外への冒険に連れていってもらうこともできる。かくいう筆者のキャラクターも、そもそもはフレンドに手を引かれて様々なところへと案内してもらっているのだ。
世界をただ飛び回ってみる
本作にはストーリーらしいストーリーはない。最初のうちは何をすればいいのかもわからない。だが、それで良い。
とりあえず火が消えているロウソクや「なんだかおかしいな?」という場所を見つけたら火を灯し、既に火が付いているロウソクからはゲーム内通貨の「キャンドル」を受け取り、ただなんとなくそれを繰り返していく。
そして、この世界を飛び回ってみる。
雲の世界。
草原の世界。
砂漠の世界。
雨が降っている世界。
時には、何か怖そうな敵らしきものがいる、ちょっとおどろおどろしい場所もある。
その世界を飛んだり滑ったりしながら、ただ前に進んでいく。キャンドルを受け取っては、ロウソクに火を灯し、時には扉のような場所に火を灯すこともある。
そうして進んでいった先に神殿があり、神殿では何やらイベントが起こるのだが、これもセリフらしいものは一切なく、ただ無言で進んでいく。祈りを捧げれば、そのステージはクリアとなる。
どうやら、この世界では火がなんらかの意味を持っているらしい。キャンドルを得たり、ロウソクに火を灯したり、扉のロックを解除したり、そして神殿ではプレイヤーの持つ火を欲しがるような素振りを見せられる。とにかくこの世界は火を中心に動いているように感じられた。
ストーリーについては、断片的な欠片などから考察する楽しみというのは非常に感じられる。だが、わからなくても良い。わからないことは恥ずかしいことではない。一方で、わかろうとすることも無駄ではない。この世界はただただ、万人に優しいのだ。どのような楽しみ方をしても自由なんだと、改めて教えてもらったような気がした。
AURORAとのコラボコンサートは圧巻
現在開催中の北欧の歌姫・AURORAとのコラボでは、何千人という大人数のプレイヤーと同時に接続してバーチャルコンサートを試聴することができる。このコンサートの迫力が、とにかくすごい。
AURORAの幻想的な唄が「Sky」の世界観とマッチしているのはもちろんなのだが、彼女のコンサートを聞きながら多くのプレイヤーと共に空を飛ぶ体験には、本当に感動した。
しかもこのコンサートはなんと50分近くの上演時間となっており、様々な曲で世界中のプレイヤーと共にAURORAの歌声に酔いしれつつ、全員で共に夢のような空間を作り上げていく、というひとつの“共同作業”とも呼べる時間を共有できるという体験は、なかなか他のゲームでは味わうことができないのではないだろうか。
ただAURORAの歌を楽しむだけではなく、言葉がなくとも全世界のプレイヤーと感動を共有できるというこのステージは、期間中何度も楽しむことができる。17時を中心に4時間毎に1月2日まで連日開演されるこのステージは必見だ。「Sky」を初めてすぐに参加できるステージなので、ぜひ楽しんでみてほしい。
コンサートのチケットチケットは下記URLよりダウンロードできる。
https://www.thatskygame.com/ja/aurora/
このコンサートだけではなく、シーズンイベント「AURORAの季節」も開催中で、事前にクエストをクリアしておけばオンラインコンサートの感動がより強くなるだろう。
何をやるか困ったら、まずはデイリーをやってみよう
何をするのも自由、という「Sky」だが、それでももうちょっと漠然とした目標がほしい、という人もいるだろう。そんな人はデイリークエストを毎日消化するところを目標にするのがオススメだ。
とはいえ、デイリークエストは
- 紋様が示す対象ステージの精霊を呼び起こす
- 対象ステージの指定の場所で瞑想する
- 指定エリアで星の精霊に出会う
- 指定されたエリアで光をつかまえる
……などなど、「指定されたエリア」で何かしら行動をしなければならないことが多い。そのため、まずは全エリアを開放すること(ゲームをクリアすること)を第一目標に、そして次にデイリークエストを目指すのが良い。
中には「フレンドと〇〇する」というようなデイリークエストもあるので、全エリアを開放しがてら、フレンドも作っておくと良いだろう。
デイリークエストをこなせばそのシーズンのキャンドル(シーズン外の場合、通常のキャンドル)がもらえる。キャンドルはゲーム内通貨なので、積極的に集めていきたい。
なお、クリア自体はさほど難しくなく、さくっと終われるのだが、本作はこのデイリークエスト然り、他の要素然り、2周目以降からが本番とも言える。素敵な空の旅を楽しみながらどんどん翼を強化し、行けるエリアを増やしていこう。
他にもシーズンイベント(現在なら「AURORAの季節」)開催中であればシーズンイベントを楽しむのも良い。
また、自身のキャラクターを着飾るための衣装なども集めていくと楽しいだろう。中には特定のケープを身に着けることで行けるようになるエリアもある。例えばこの水色のケープは身に着けると、開発室に行けるようになる。thatgamecompanyの社屋をイメージしたエリアだ。デイリーなどにこういった特別なエリアが指定されることはないものの、このような特別な衣装のゲットを目指してみるのはどうだろうか。実際、髪型や仮面、ケープなど、様々なオシャレを楽しんでいるプレイヤーが多く見受けられるように感じた。
緩やかに雰囲気を楽しむゲーム
今回、AURORAのライブや「風ノ旅ビト」衣装に心を惹かれ、久しぶりに「Sky」の世界に戻ったが、改めて本作は“ただゆるやかな時間を過ごしつつ世界の雰囲気を楽しむ”というゲームだという印象を強くした。
実際、この世界はプレイヤーにとても優しい。柔らかく、軟らかく、プレイヤーの心を捉えて放さない。逆に言えばただ火を灯し、火を得、翼を授けられ、空を飛ぶだけで、こんなにもプレイヤーを魅了する世界を作れるということに、感嘆の声が漏れる。
フレンドやオンラインですれ違う他のプレイヤーとのゆるっとしたソーシャル要素も、非常に心地が良い。そこから更にもう一歩踏み込んでチャットをすることも可能だが、筆者はチャットなしくらいのゆるゆる感が好みである。そしてそれを選択したところで、誰に迷惑をかけるというわけでもない。もちろん、おしゃべりを楽しみたい人はこの美しい世界で存分にフレンドと話し込むのも良いだろう。それもまたひとつの楽しみ方であり、誰に否定されるものでもないところが、本作の魅力的な点のひとつだ。
PSでもプレイできるようになったということもあり、PSだけの衣装「風ノ旅ビト」コスチュームも可愛いが、何よりAURORAのライブは本当に素晴らしいものだったので、ぜひとも筆者のような復帰勢はもちろんのこと、これを機に本作を遊んでみたいというプレイヤーが増えれば幸いだ。
PlayStation Store
https://store.playstation.com/ja-jp/concept/10004206
ニンテンドーeショップ
https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000028615.html
(C) 2022 thatgamecompany, Inc. All Rights Reserved.
本コンテンツは、掲載するECサイトやメーカー等から収益を得ている場合があります。




























































