2025年8月29日にセガより発売される新作アクションゲーム「SHINOBI 復讐の斬撃」。セガの偉大なIPの復活ということもあり、気になっている方も多いことだろう。ただレトロゲームにはそんなに興味はないし、そもそも過去作を遊んでいないし……という方もまた多いはずだ。
だが、「SHINOBI 復讐の斬撃」を侮ってはいけない! 過去作を知らないからと遊ばないのは非常にもったいないゲームなのだ。リブートとも言える本作は全く新しいゲームへとパワーアップを果たしている。その魅力についてこの記事では紹介していこう。
手描きアニメーションで美しく描かれる忍者の復讐劇
強大な力を持つルーズ卿が率いる武装組織ENEコーポレーションが世界を恐怖へと陥れていた。その圧倒的な武力と科学力、そしてルーズ卿の持つ謎の力によって世界は為すすべなく破壊され、支配されてしまった。彼らに対抗できるとすれば、それは世界を陰ながら守ってきた忍集団の朧一族だけだろう。

だが、それは当然ルーズ卿も分かっていた。
朧一族の里にENEコーポレーションの魔の手が襲いかかり、ルーズ卿の力によって忍者たちは抵抗虚しく石に変えられてしまう。里を焼かれた朧一族の筆頭ジョー・ムサシは復讐を誓い、ルーズ卿の後を追う。

シリーズ最終作から10年以上の時を経て、朧一族の新たな戦いが描かれるのが「SHINOBI 復讐の斬撃」だ。シリーズ初期の主人公であるジョー・ムサシを再び主人公に迎え、シリーズの原点である2Dアクションへと立ち返っている。
開発はあのLizardcubeだ。これまでに「ワンダーボーイ:ドラゴンの罠」、「ベア・ナックルIV」とセガの名作をリメイクし現在へと蘇らせてきたフランスの実力派チームである。同チームのこれまでの活躍を知る人ならば、それだけで本作の出来を想像できるだろう。「SHINOBI」シリーズもまた、彼らの手によって現代に蘇ったのだ。

同チームといえばの手書きアニメーションは今作でも健在。キャラクターたちが滑らかに動くグラフィックは美しく、圧巻の一言だ。もちろん、キャラクターだけでなく背景美術もまた手描きイラストが採用されている。これらもゲームに連動しアニメーションするのだからそのこだわりぶりは相当だ。本作は近未来が舞台で、忍術や死神といったファンタジーな要素もある世界観であり、これらを多様に描き分ける手描きの緻密さは本当にすばらしい。このためだけにこのゲームを買う価値はあるだろう。
こうしたグラフィックに力を入れた2Dアクションと言えば「Hollow Knight」や「ENDER LILIES: Quietus of the Knights」が挙げられる。これらのゲームに魅力を感じてきたプレイヤーにとっては本作の手描きグラフィックは必ず刺さる。さらに後に触れるが、手描きアニメーションをさらにハイクオリティにするシステムも実装されているので、グラフィックにこだわったゲームを求める方にはぜひおすすめしたいゲームだ。
他のゲームではお目にかかれない?無限に繋がるコンボがアツい!
ただ、リメイクの名手が手掛けているとはいえ、本作は過去の「SHINOBI」シリーズのレトロなプレイを再現したゲームではない。
本作の大きな特徴は流れるように繋がるコンボ攻撃だ。
ジョー・ムサシには弱攻撃と強攻撃の2つの近接攻撃、そしてクナイを投げつける遠距離攻撃がある。これらを順番に押すことでさまざまな技に派生していくシステムとなっている。

よくあるシステムに思うだろうが、ここからがすごい。
このゲームはなんと攻撃の後に派生する硬直の全てをキャンセル可能だ。敵の攻撃を回避するローリングアクションもジョー・ムサシは使用可能なのだが、これを攻撃後に出すと技の後の硬直をキャンセルし即座にローリングを発動することができる。さらにローリング中に攻撃を行うとそのままローリング攻撃へと派生可能。ローリング攻撃からはさらに通常の近接攻撃へと連携ができ、そして当然その攻撃もローリングでキャンセルができる。
大半の敵は、殴っている間はスタン状態となるため、一方的に攻撃ができる。そう、このゲームではゲーマーの誰しもが興奮する夢の無限コンボができてしまうのだ。しかも、そのキャンセルの中心を担うのは敵の攻撃を回避するローリング。攻防一体の高速ムーブで敵の攻撃をかいくぐりつつ、敵をボコボコにできるというわけだ。この他のゲームにはない無法とも言える連続攻撃が本作の特徴だ。

そしてこのどんどんと繋がるコンボが、さきに触れた滑らかな手描きアニメーションで描かれるのが本当にかっこいい!
実は本作にはそれぞれのモーションのつなぎ目を補完するシステムが実装されている。走りからの攻撃モーション、攻撃モーションがローリングへ、そしてローリング攻撃、さらなるコンボ攻撃……とすべての手描きアニメーションが滑らかに繋がるようになっているのだ。このシステムは見た目の美しさだけでなく、プレイヤーの操作が直にゲームに反映されるという応答性の良さにもつながっている。
だからこそ、このゲームは自分の放つ技々がきれいにアニメーションで繋がっていくのが気持ちいいのだ。アニメーションの滑らかさと、操作がゲーム画面に反映されているフィードバッグがプレイヤーに最強の忍者を操っているという感覚をより強く感じさせる。アニメーションとプレイヤーの操作が繋がり、動かしているだけで楽しさを感じられるのだ。
またジョー・ムサシにはこれら通常技のほか、忍術・忍法も使用可能だ。忍法はコンボの締めに使える範囲攻撃や反撃の起点となる当て身などさまざま用意され、好みの技を装備し使用できる。そして大技の忍術は全画面にド派手なアニメーション演出が入り、画面中の敵を一掃したり、ムサシを大きく回復したりできる。どちらも専用のゲージを貯めて使えるもので乱用はできないが、非常に強力だ。上手く攻撃に組み込めばさらにかっこよく立ち回ることができるだろう。

シノビ・エクスキューションで敵を一撃で屠れ!
だが、敵は複数で襲いかかってくる。敵を殴っている間に後ろや遠距離から襲われる危険は常にある。いくら攻撃の隙をキャンセルできるとは言え、多数の敵が波状攻撃をしてくればさすがに回避しきれない。調子に乗って敵ひとりをボコボコ殴っていると、手痛い攻撃を食らってしまう。敵はできる限り素早く倒さなければ、キャンセルし放題つなげ放題のコンボで無法に動き回れるこのゲームであってもピンチに陥ってしまうわけだ。
そこで重要となるのがシノビ・エクスキューションである。
このゲームには敵のHPの他に処刑ゲージという要素が存在し、攻撃を当てるとHPを削るとともに処刑ゲージが溜まり、これが貯まると「滅」の字が敵の上部に表示される。この滅の字がシノビ・エクスキューション発動の合図だ。

シノビ・エクスキューションはその名のとおりの必殺の処刑攻撃だ。敵のHP残量に関わらず、一撃のもとに敵を抹殺することができる。しかも画面のどこに敵がいようと一瞬で距離を詰めて抹殺でき、しかもシノビ・エクスキューション待受状態の敵を一度に倒すこともできる。非常に強力な攻撃だ。
しかも、シノビ・エクスキューションで敵を倒すとHPや忍術ゲージの回復、技のアンロックに使える銭といったボーナスが通常より多く手に入る。さらにはシノビ・エクスキューションに必要なリソースはなし、クールダウンもなしだ。敵の処刑ゲージを貯めさえすればいつでも何度でも発動可能だ。完全にやり得の最強ムーブである。

大型の敵はHPが多く、真面目に相手にすればそこそこ時間がかかってしまう。シノビ・エクスキューションを上手く使えば、素早い処理が可能というわけだ。
ボタンの組み合わせで発動できる技や忍法には処刑ゲージの増加量が多い技やアーマーへのダメージが大きい技がある。これらをコンボに組み込み、多数の敵を効率よく倒すことが本作では重要だ。

つなげ放題のコンボとシノビ・エクスキューションを合わせれば、さらに忍者らしい高速戦闘が可能というわけだ。
本作では上手くジョー・ムサシを扱えないと多数の敵を処理しきれず、波状攻撃を食らってジリ貧になっていく。だが、上手にプレイできれば敵を次々に倒しゲームオーバーの危機を回避できるだけでなく、リソースまでもりもり回復しさらに強く立ち回ることができる。

爽快なプレイを目指したと開発チームは公言しているが、これは簡単に敵がズバズバ倒せて気持ちがいい……というわけではない。上手く操作できたときの報酬として気持ちよさが待っている構造だ。コンボの自由度は高くやり込み甲斐を感じるものだ。本作はアクションゲームが好きな人にこそ遊んでほしいゲームといえる。
もちろん難しく感じる人のためにアシスト機能も用意されており、難易度の調整も可能だ。本作の持つ気持ちよさだけを感じたい!という方も安心のゲームだろう。
ファストトラベルのおかげでとにかくストレスフリー!
さて、本作はステージ制を採用しており、山岳やネオン街などさまざまなロケーションがプレイヤーを待ち受けている。
各ステージでは壁登りや特定の壁、床を破壊できる技など、新たなムーブメントが手に入る。これらを使ってステージのギミックを突破していくわけだが、以前のステージにもこのギミックは配置されており、その先に隠されたアイテムやチャレンジミッションといったシークレットにアクセスできるようになる。よくある2Dアクションの探索要素である。

本作はここをかなり遊びやすいように工夫してある。
というのも、本作はステージに細かくチェックポイントが用意されており、一度訪れたチェックポイントへはいつでもファストトラベルが可能だ。ステージ選択時にどのチェックポイントから始めるか選ぶこともできる。また、そうしたシークレット近くにはチェックポイントが基本的に用意されている。
このおかげでシークレットを取りに戻るのが非常に楽になっている。広いマップをわざわざ移動する手間もなく、ステージを最初から進める必要もない。もちろん、目的のアイテムを獲得したらすぐにステージ選択に戻ることも可能だ。
また、これらシークレットの数も表示してくれるようになっており、そのうち未取得になっているものがどれだけあるかも確認できる。本作の探索要素はとにかくストレスフリーなのだ。

これはなにも探索だけに便利なものではない。
新しいステージを攻略中に一旦ゲームを終了しても、好きなステージの好きなチェックポイントから開始できる本作なら、すぐにチェックポイントからリスタートできるのだ。やりこみの面でも、通常のプレイでも、このチェックポイントがいい仕事をしている。

もちろん、これらのチェックポイントはゲームオーバーになったときのリスタートポイントでもある。ステージは先に進むほど難所が登場し、戦闘だけでなくジャンプアクションでもテクニックを求められるようになってくる。細かくチェックポイントが設置されているのはゲームオーバーからのリプレイという面でも重要な要素だ。
本作は忍者をかっこよく操るというところにゲームの難しさと面白さがある。その他の部分である探索やリプレイからはできる限りストレスを減らし、忍者を操る楽しさにプレイヤーが集中できるよう工夫されているのだ。

触れば分かるこの爽快感!アクションゲームファンはチェックすべし!
過去のシリーズの復活だが、斬新なアクション、滑らかに描かれたアニメーション、ストレスフリーな設計と、現代基準で見ても全く新しいゲームとして完成された「SHINOBI 復讐の斬撃」。過去のファンはもちろん、このシリーズについて全く知らなかった方にも注目してほしいゲームだ。

ただ、このいくらでも繋がるコンボと一撃必殺のシノビ・エクスキューションの爽快感、それがアニメーションでぬるぬると描かれる気持ちよさは実際に動かしてこそ感じられるものだろう。
実は本作は無料体験版を公開しており、最初のステージ「朧の里」の体験が可能だ。この他にないアクションの快感をぜひ実際に体験してほしい。すぐにこのゲームのシステムにびっくりし、その魅力を感じられるだろう。アクションゲームだからこそ、触れば分かる良さがある。

ゲームの発売(8月29日(金))が近くなっている今こそ無料体験版をプレイし、この快感を知ってほしい。過去のゲームはやったことがないから……という理由でこのゲームをさわらないのは本当にもったいない。実力派チームが生み出した珠玉の忍者アクションを体感し、発売に備えよう!
(C)SEGA
※画面は開発中のものです。
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