千葉・幕張メッセにて9月25日~28日に開催の「東京ゲームショウ2025」。本稿では25日のイベントステージで行われた「AKIBA LOST」スペシャルトークステージの模様をお届けする。
「AKIBA LOST」は、イザナギゲームズと日本テレビ、AX-ONが共同開発を手掛ける大型プロジェクト。北山宏光さんが演じる主人公・新城大輝をはじめ、全キャストが実写で登場し、プレイヤーの選択肢によってストーリーが変化する本格長編群像実写ゲームだ。

ステージには北山さんのほか、松村沙友理さん(新城葵役)、田辺桃子さん(倉橋佑季美役)、宇垣美里さん(黒須萌役)、小栗有以さん(長門ここね役)、大原梓さん(神保千尋役)、MINAさん(遊佐若菜役)の7名と、ディレクター兼プロデューサーの梅田慎介氏が登壇。収録時の裏話や作品の最新情報について語られた。

自己紹介の後、MCの田口尚平さんが、自分がゲームの登場人物になった感想を北山さんに質問。北山さんは小学生の頃の夢がゲームのキャラクターになって自分で操作することだったと振り返った。

キャスト陣からも、自分がゲーム内に登場することへの新鮮さや、ドラマ撮影とは異なる独自の収録方法への驚きが語られる。松村さんは幼少期からゲームに親しんでおり、恋愛ゲームに夢中だったという驚きのエピソードも披露。

梅田氏からは、撮影した写真が不採用分を含めて10万枚に及んだことが明かされ、緻密なビジュアル表現へのこだわりがうかがえた。

ここでロングPVが上映され、本作のストーリーが改めて紹介される。13年前に秋葉原で6人の少女が失踪した未解決事件「アキバの神隠し」。天才クリエイター・新城大輝はその事件を題材に新作ゲーム「AKIBA LOST」の開発を宣言するが、ある時、「開発を中止せよ」という脅迫電話を受ける──という物語だ。

PVでは、6人のキャラクターを自由に切り替えながら同じ時間軸をザッピング形式で進められることが説明され、選択肢によって物語が分岐し、別キャラクターの展開にも影響する仕組みが明かされた。また、キャラクター視点で360度、周囲の状況を見渡せる特殊なモードがある点も説明され、臨場感のあるプレイ体験が紹介された。





PVを見たキャスト陣は、完成度の高い映像にそれぞれが感動したり、ワクワクしているような表情を見せたりと、非常に満足度の高いものだったようだ。
エピソードトークも盛り上がりを見せる。宇垣さんは全力疾走のシーン撮影で、テンションが上がってスタッフを置き去りにするほど走ったと笑顔で回想。撮影現場では仲良くなったスタッフに変顔を見せたりするなど、和気藹々とした状況で、その疾走シーンもいたずら心から生まれたものだったと語った。最終的に映像もしっかり採用されていたようで、「安心した」と振り返った。

大原さんは「撮影中は、なぜこんなに大量に撮るのかと疑問に思っていた」と明かし、PVで緻密なコマ割りが使われているのを見て「撮っておいてよかった」と安堵の表情を見せる。

また、ベーシストとして活動するMINAさんはPVのBGMに注目。「スネアの入るタイミングが絶妙」とミュージシャンらしい感想を述べ、「ゲームにおいて音楽も大切な要素」と強調し、会場を唸らせる。

続いてはゲームのワンシーンを用いたデモプレイ。北山さんが操作したのは、主人公・新城が6人の女性たちに台本を渡すシーンだ。会話の途中で視点が360度に切り替わり、周囲を自由に見渡して任意のキャラクターに話しかけられることが披露された。


北山さんは松村さん演じる妹・葵を選択。兄に対して冷たい態度を見せる葵との会話が展開され、さらに画面に表示されるテキストに合わせて、実際に二人がその場でセリフを読み合うというファンサービスも。
ゲームの内容を見た松村さんは、文字に合わせて自身の表情が細かく変化していくシーンに驚きを隠せない様子。それに対して梅田氏は細やかな変化こそがキャラクターの魅力を深めると説明し、10万枚もの撮影が必要だった理由が改めて強調された。
田辺さんは「映画や小説は受け身だが、ゲームはプレイヤーの選択で物語が動く」と改めて魅力を実感したと語り、感動した表情を浮かべる。梅田氏もこれを受け「6人の女性それぞれにメインルートがあり、選択肢が非常に重要になる」と補足し、撮影数の膨大さにも納得がいく説明を加えた。北山さんも「複雑にルートが絡み合うため、撮影スケジュールはパズルのようだった」と振り返り、会場を頷かせた。

その後もキャスト陣は「自分ならどのキャラクターから進めるか」といった話題や、自身のキャラクターの魅力をネタバレを避けつつアピール。自然とゲームへの期待感が高まるやり取りが続いた。
さらに梅田氏からはパッケージ版の詳細も発表。完全受注生産のスペシャルボックスには、200ページに及ぶフォトアートブックが付属する。10万枚の中から厳選した写真を収録しており、ビジュアル面に強いこだわりが感じられる一冊だ。加えて、メイキング映像を収録したDVDも付属しており、他のゲームではお目にかかれないであろう特典は本作ならではの魅力と言及。ステッカー、ゲーム内デジタルアイテムのダウンロードコード、そしてデジタルサウンドトラックも同梱されるという豪華仕様で、梅田氏も「ぜひ予約してほしい」と自信を見せた。

そして最大のサプライズとして、ゲームと連動するテレビドラマが2026年1月から放送されることが発表された。北山さんや松村さんをはじめキャスト陣も「秘密を抱えていたのが本当に大変だった」と苦笑しつつ、安堵の表情を浮かべる。梅田氏はドラマ制作の経緯について「毎晩のように深夜まで行われた会議の中で、“ドラマ化してみてはどうか”という話が自然と出た」と説明。ゲームの世界観をさらに広げるため、日本テレビとAX-ONの強みを活かした取り組みになったという。


キャスト陣からはドラマとゲームの撮影を並行でスケジュール管理の苦労や、ゲームと絡めたストーリーの楽しみ方など、様々な話題が語られる。そんな中、話を振られた小栗さんは、「分厚い台本を見て、小学生の頃の辞書を思い出し嬉しかった」という不思議なトークを展開し、笑いを誘っていた。

イベントの締めくくりとして、梅田氏は5年にわたる構想がようやく形となり、ユーザーに届けられることが嬉しいと喜びを語る。キャスト陣からもゲームの魅力や、ドラマとの連動による新たな楽しみ方、それぞれのキャラクターの見どころなど、熱のこもったメッセージが続く。
松村さんは自身の姿がゲーム画面越しでみるとかなり可愛くなっていると興奮気味。必死の撮影だったために、ボロボロの顔もあるのではと不安だったようで「梅田さん、本当にありがとうございます!」と感謝を述べ、「ゲームはビジュアルも大事だから」と力説するとキャスト陣からも笑いが起こる。
そして、主演の北山さんはゲームからドラマと、壮大な展開へ自分たちが挑戦しているというところも面白さだと述べた。ゲームからでも、ドラマからでも様々な形で世界観を楽しんで欲しいと語り、トークステージは終了となった。

なお、イザナギゲームズのブースでは本作のスペシャルギャラリーや、キービジュアルの展示が行われているとのこと。来場者にはオリジナルのクリアファイルがプレゼントもあるので、ぜひ立ち寄ってみてはいかがだろうか。
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