ダスト
〈主人公〉

人生において何が大事かなんて
十人十色だが、
男にとってそれは金だった。
莫大な賞金を求め、
自称勇者はドラゴン退治の旅に出る。

メルブール
〈旅の仲間〉

「きゅ～」と鳴くその魔物は、
傍若無人な賞金稼ぎのダストに
とても懐いていた。
ダストはダストで、メルブールのことを
とにかく可愛がっていた。

クロエ
〈旅の仲間〉

ドラゴンに恨みを持つ、黒き魔女。
自身の非力を知る彼女は力を欲していた。
ドラゴンさえ一撃で屠れるほどの、
圧倒的な魔力を......

リディ
〈旅の仲間〉

「あっ!あの音色は......」
いつものように森で木の実を
集めていた少女は、
笛の音色に引き寄せられ、
自称勇者達の前に姿を現した。

ブルーノ
〈旅の仲間〉

冒険家を夢見る青年の朝は早い。
水平線に昇る太陽とともに起床し、
彼の父が開発した特製栄養剤を
グイと飲み干すのが日課だった。

シラハ
〈白の教団〉

白の教団に従事する
名家の父母のもとに
生まれた少女は、清らかに成長した。
魔法使いの修行も兼ねて、
従者と共に冒険へと旅立つ。

ブラン
〈白の教団〉

男は黙々と、そして着実に任務をこなす。
それが白の教団の戦士たる矜持。
たとえ要人警護であろうとも、
薪割りであろうとも。

ハクジ
〈白の教団〉

白の教団内でも屈指の賢者は、
ある令嬢の教育係を任された。
とりわけ礼儀作法には厳しく、
その姿は小姑のようだと言われている。

シロク
〈白の教団〉

稀な若さで白の教団の幹部へと
上り詰めた、有望な騎士。
その人柄にも人望が集まっている。

女王バニラ
〈始まりの城の女王〉

広大な大陸を治める女王には、
大きな悩みがあった。
魔物達が活発化する昨今の情勢よりも、
もっと胃が痛くなる悩みの種が......

ヴァルツ
〈ドラゴンの崇拝者〉

ドラゴンを守るために
居場所を探しているという、
隻眼の男。
黒き魔女クロエと似たような
衣服に身を包んでいるが......?

ドラゴン
〈復活した悪しき存在〉

かつて世界を恐怖に陥れたドラゴンが、
現世に復活したという。
人々はドラゴンの脅威に
日々慄いている......