総統指令-Unternehmen BARBAROSSA-|サイフォン&コマンドマガジンが放つタブレットウォーゲーム
総統指令-Unternehmen BARBAROSSA- こまあぷ‐kama app‐

総統指令-Unternehmen BARBAROSSA-

総統指令-Unternehmen BARBAROSSA-
( ゲームデザイン:谷村勝一郎 )

総統指令ってどんなゲーム?

 「こまあぷ」の戦略級独ソ戦アプリ 「総統指令-Unternehmen BARBAROSSA-」 は、サイフォン内で開発されました。ゲームデザインは谷村勝一郎。サイフォンボードゲームの信玄上洛、太平洋決戦に続く作品となります。なお、「アナログ版総統指令」につきましては、今般、アナログゲームとしてデザインされていない為、現在のところ予定はございません。再デザインして登場する場合は、追って発表いたします。

 ゲームは、第二次世界大戦の東部戦線を舞台にしており、西はベルリンから、東はモスクワまで、全11都市が攻略対象となります。序盤はドイツ軍が優位に行動できますが、次第にソビエト軍が増強されていきます。ゲームでは、まず最初にどちらの陣営が行動を行うかの手番を決定し、次に移動もしくは戦闘が発生する従来のシステムを踏襲。規定の都市を制圧する、もしくは敵ユニットの全滅、タイムオーバーを迎えた場合はその時点で獲得しているポイントの差で勝敗が決定します。


タブレットウォーゲームが放つ5通りのプレイスタイル

「総統指令」では、以下のプレイスタイルをご提供します。
●バルバロッサ作戦シナリオ
プレイモード
プレイスタイル
遊び方や用途
ドイツ軍モード
ドイツ軍を担当
コンピュータと対戦
ソ連軍モード
ソ連軍を担当
コンピュータと対戦
ウォッチ(鑑賞)モード
なし
コンピュータ同士の対戦
ソロ(一人)プレイ
一人でドイツ軍とソ連軍を担当
作戦研究などに利用
マッチ(対面二人)プレイ
ドイツ軍またはソ連軍を担当
友人等と対戦(ユニットが反転表示)

●追加シナリオ
シナリオ名
プレイスタイル
遊び方や用途
青作戦
ドイツ軍を担当
コンピュータと対戦
城塞作戦
ドイツ軍を担当
コンピュータと対戦
バグラチオン作戦
ソ連軍を担当
コンピュータと対戦
号砲の虎作戦
ドイツ軍を担当
コンピュータと対戦

【セットアップ】
●バルバロッサ作戦
総統指令
●青作戦
総統指令
●城塞作戦
総統指令
●バグラチオン作戦
総統指令
●号砲の虎作戦
総統指令

 「こまあぷ」の「タブレットウォーゲーム」は、アナログゲームの延長でゲームを楽しむ事を目的としています。そこでソロプレイで作戦研究を行ったり、ゲーム仲間と対戦したり、コンピュータとの対戦が可能です。ゲーム仲間と対戦する事で、興味を持ち始めた方へウォーゲームの楽しさを伝えたり、しばらく遠ざかっていた知人などへ面白さを思い出してもらい、ゲームへ復帰してもらう為のツールになる事を目標としています。

 今回のルールは、若干デジタル寄りとしましたが、デジタルとアナログの接点を求めて展開するシリーズだけに、違和感が出ない程度に試みました。ゲームデザインは谷村勝一郎。サイフォンボードゲームにて展開してきたソリティアシステムを、敵のAI行動に一部フィードバックさせています。こうしてウォーゲームのテーマとして定番の独ソ戦テーマを、アナログの雰囲気を崩すことなく、デジタルの要素を付加し、アナログライクに楽しめるゲームデザインとしました。

(開発の経緯などはコラムページへ)

( トップへ戻る )

ゲームのシステム

 ゲームは次の手順で進めます。ゲーム中は、勝利条件を満たすまでこの手順を繰り返し、勝利条件を満たした時点で終了します。また手番決定時に振ったサイコロの目が同じだった場合、イベントが発生します。


【ゲームの手順】
1.手番の決定
2.イベント (手番の決定で双方同じサイコロの目が出た場合)
3.移動 (移動しない場合は5.の戦闘へ)
4.移動 (3.で移動したユニットも再度移動可能)
5.戦闘(戦闘を行わない場合は1.の手番決定へ)

総統指令-Unternehmen BARBAROSSA- 総統指令-Unternehmen BARBAROSSA-
【勝利条件】
勝利陣営
 条件
ドイツ軍 大勝利 : モスクワ、レニングラード、スターリングラードの制圧
勝利 : ソ連軍ユニットの全滅
ソ連軍 大勝利 : ベルリン、ケーニヒスベルク、ワルシャワの制圧
勝利 : ドイツ軍ユニットの全滅

【タイムオーバー時の勝敗判定の基準】
判定
 条件
大勝利獲得ポイント差が13ポイント以上で優勢の場合
勝利獲得ポイント差が7ポイント以上で優勢の場合
引き分け獲得ポイント差が6ポイント以下の場合

【ポイント一覧】
獲得ポイント
都市名
BERLIN-ベルリン
KONIGSBERG-ケーニヒスベルク (東プロイセン)
WARSAW-ワルシャワ
RIGA-リガ
MINSK-ミンスク
KIEV-キエフ
KHARKOV-ハリコフ
SEVASTOPOL-セバストポリ
LENINGRAD-レニングラード
MOSCOW-モスクワ
STALINGRAD-スターリングラード

【イベント一覧】
サイの目(※)
 発生イベント イベント内容
開始時バルバロッサ作戦開始!ドイツ軍が2度続けて手番を実行
T-34ショックソ連軍戦車部隊に苦戦、ドイツ軍は戦闘力が-1
韋駄天グデーリアンドイツ軍は戦闘力が+3
3~4No Retreat!ドイツ軍は退却不可
5~6マンシュタインの指揮ソ連軍は戦闘力が-2
赤軍の攻勢ソ連軍は3ユニット行動可能(各々1行動)
ソ連軍パルチザンドイツ軍の都市のうち1つをソ連軍が奪取
(ベルリン/ケーニヒスベルク以外)
9以上タイムオーバー勝敗判定

※数値はサイコロを振って出た目の数とその時の[TIME]の合計値


【主なルール】
  • 手番時の行動 移動-移動-戦闘、移動-戦闘、戦闘のいずれかの行動が可能です。
  • 移動 各ユニットは最大2ヘクスの移動が可能です。ただし、敵ZOCの影響を受けます。
  • ZOC 敵ユニットと隣接するへクスに入るとそれ以上の移動は不可となります。
  • 移動時の制限 同ユニットの2回移動は可能。ただし、都市制圧を行うとその後は移動できません。
  • 戦闘 戦闘を仕掛けた側が攻撃側、受けた側が防御側となります。攻撃側と防御側共に、戦闘力の合計値+サイの目の合計値が大きい方が勝利します。
  • 戦闘力の変化 時間軸が[+1]する毎に戦闘力がドイツ軍は+0.5、ソ連軍は+1されます。(最大5まで)(端数切捨)
  • 戦闘力の増加 自軍の都市へクスにいるユニットは戦闘力が+1されます。(ソ連軍は一部の都市で+3)
  • 戦闘力の減少 自軍の都市へクスに隣接するへクスでは戦闘力±0ですが、更に1ヘクス離れると-1されます。
  • 戦闘時の支援 隣接するまたは選択した敵ユニットに隣接する自軍ユニットが戦闘に参加します。
  • 被害の影響 戦闘で敗北したユニットは戦闘力が0になります。ただし、退却する事で被害を防ぐ事ができます。
  • 被害の回復 自軍の都市へクスにいるユニットは手番開始時に自動で回復します。
  • 除去 戦闘で値が2倍以上の差で敗北したユニット、退却できないユニット、既に被害を受けた状態で敗北したユニットは除去されます。
  • 部隊の増援 イベント発生時に以前に除去されたユニットが援軍として復帰します。(ドイツ軍1、ソ連軍3ユニットまで)
  • 前進 戦闘後に敵ユニットが退却または除去された場合、そのユニットがいたへクスに移動する事ができます。
  • パルチザン パルチザンユニットは戦闘には参加できますが、移動と自ら攻撃を仕掛ける事はできません。また戦闘で敗北した場合は、値の差の程度に関わらず除去されます。
  • 時間軸 イベントの発生で[+1]されます。ただし、最大値は[+4]です。両軍の戦闘力も共に変化します。
総統指令-Unternehmen BARBAROSSA-


追加シナリオ1-「Unternehmen BLAU(青作戦)」

 総統指令では従来のエキスパートモードに代わり、追加シナリオをご用意しました。1942年のドイツ軍「青作戦」開始前からのスタートとなり、マップでいうと南部地区が主な戦場となった戦いを再現します。ゲーム開始後、セバストポリやスターリングラードなどがドイツ軍の攻撃を受け、戦場となりやすいのですが、史実ではソ連軍も「天王星(ウラヌス)作戦」を開始し、反撃を開始しました。
 実際にソ連軍の反撃が始まると、ドイツ軍は崩壊の危機に陥りますが、戦線を維持し、ソ連軍の反攻を食い留めなければなりません。そうした中、今般、ゲーム終盤にドイツ軍武装親衛隊が登場します。この新しいエリート部隊も駆使し、ソ連軍と戦う事となるでしょう。

総統指令-Unternehmen BLAU-
【イベント一覧】
サイの目
 発生イベント イベント内容
開始時青作戦発動!ドイツ軍が手番を実行
1~2巨大列車砲グスタフ火砲の集中投入、ドイツ軍は都市攻撃時にサイの目を×3
3~4No Retreat!ドイツ軍は退却不可
5~6マンシュタインの指揮ソ連軍は戦闘力が-2
赤軍の攻勢ソ連軍は3ユニット行動可能(各々1行動)
ソ連軍パルチザンドイツ軍の都市のうち1つをソ連軍が奪取
(ベルリン/ケーニヒスベルク以外)
9以上タイムオーバー勝敗判定

【追加ルール】
  • 武装親衛隊の登場 時間軸が[+4]になると、ドイツ軍の武装親衛隊が登場します。(援軍としての復帰はしない)
( トップへ戻る )


追加シナリオ2-「Unternehmen ZITADELLE(城塞作戦)」

 総統指令では、再度の追加シナリオをご用意しました。1943年のドイツ軍「城塞作戦(クルスクの戦い)」開始前からのスタートとなり、再建されたドイツ軍がソ連軍へ反撃を開始する頃より始まります。ゲーム開始後、突出しているソ連軍はドイツ軍の攻撃を受けますが、史実のソ連軍は強力な陣地を構築しており、ドイツ軍の攻勢を待ち構えていました。
 ドイツ軍は強力な戦力として再建されていますが、それはソ連軍も同じで、両軍は均衡した戦力がぶつかり合う事となります。なお、このシナリオでも「青作戦シナリオ」同様、ドイツ軍武装親衛隊が登場しますが、こちらのシナリオではより長く活躍させる事ができます。劣勢のドイツ軍の中で、一際目立つこの部隊が奮闘する事となるでしょう。

総統指令-Unternehmen ZITADELLE-
【イベント一覧】
サイの目
 発生イベント イベント内容
開始時城塞作戦発動!ドイツ軍が手番を実行
新鋭戦車パンター新型戦車の投入、ドイツ軍は戦闘力が+2
Pakfrontソ連軍が隣接するドイツ軍ユニットを1つ除去
3~4No Retreat!ドイツ軍は退却不可
5~6マンシュタインの指揮ソ連軍は戦闘力が-2
赤軍の攻勢ソ連軍は3ユニット行動可能(各々1行動)
ソ連軍パルチザンドイツ軍の都市のうち1つをソ連軍が奪取
(ベルリン/ケーニヒスベルク以外)
9以上タイムオーバー勝敗判定

【追加ルール】
  • 武装親衛隊の登場 時間軸が[+2]になると、ドイツ軍の武装親衛隊が登場します。(援軍としての復帰はしない)


追加シナリオ3-「RACE TO BERLIN(バグラチオン作戦)」

 総統指令では、三本目の追加シナリオをご用意しました。1944年のソ連軍「バグラチオン作戦」開始前からのスタート。今回はソ連軍でプレイします。D-DAYによってノルマンディへ上陸した米英軍は、パリの開放は成し遂げたものの、その後はドイツ軍の強固な反撃を受けて進撃は停止。その間、ドイツ軍は反撃可能な戦力を再建しました。史実ではアルデンヌへ投入され、ハンガリー戦線へ転戦したこの戦力が東部戦線へ投入されます。こうして補給を得てベルリンを目指す米英軍と「バグラチオン作戦」を開始したソ連軍とで、ベルリン争奪戦が始まります。
 ソ連軍を担当するプレイヤーは、米英軍より先にベルリンを占領する必要がありますが、ポーランド方面のドイツ軍の精鋭部隊は非常に強力です。史実ではルーマニア・ハンガリー方面へ転戦し、足場を固めたソ連軍でしたが、タイムオーバー時は米英軍が先にベルリンを占領して負けとなる為、早急にベルリンを占領しなければなりません。

総統指令-Unternehmen ZITADELLE-
【イベント一覧】
サイの目
 発生イベント イベント内容
開始時バグラチオン作戦発動!ソ連軍が2度続けて手番を実行
精鋭部隊の活躍精鋭部隊の活躍、ドイツ軍は戦闘力が+4
韋駄天グデーリアンドイツ軍は戦闘力が+3
スターリンの恫喝同志諸君へ激励、ソ連軍は戦闘力が+1
赤軍の攻勢ソ連軍は3ユニット行動可能(各々1行動)
カチューシャソ連軍はサイの目をx2
No Retreat!ドイツ軍は退却不可
精鋭部隊の活躍精鋭部隊の活躍、ドイツ軍は戦闘力が+4
カチューシャソ連軍はサイの目をx2
9以上タイムオーバー勝敗判定

【追加ルール】
  • 武装親衛隊の登場 ゲーム開始時にドイツ軍の武装親衛隊が登場します。

【タイムオーバー時の勝敗判定の基準】
勝利陣営
 条件
ソ連軍
勝利 : 獲得ポイント差が13ポイント以上で優勢の場合
敗北 : 獲得ポイント差が12ポイント以下の場合
ドイツ軍
大勝利 : 獲得ポイント差が13ポイント以上で優勢の場合
勝利 : 獲得ポイント差が7ポイント以上で優勢の場合

( トップへ戻る )


追加シナリオ4-「Unternehmen KONIGSTIGER(号砲の虎作戦)」

 総統指令ver2.0の更新に合わせて、四本目の追加シナリオをご用意しました。今回は1944年のソ連軍「バグラチオン作戦」発動後のドイツ軍をプレイします。史実では、撤退を許さないヒトラーの指令により、戦力が消耗して東部戦線は崩壊へ繋がっていくわけですが、今回のシナリオではこの撤退が可能であったとし、より柔軟な部隊運用を行なえる状態となります。
 ドイツ軍を担当するプレイヤーは、侵攻を続けるソ連軍を食い止め、反撃に移らなければなりません。史実では後退できずに崩壊した部隊をできるだけ温存し、反撃の戦力に転用する必要があります。なお、連合軍は西部戦線の「マーケット・ガーデン作戦」が失敗し、ドイツ軍は一次的に東部戦線に戦力を回せる状況にあります。この時間差を利用してソ連軍へ反撃を加えなければなりません。

総統指令-Unternehmen ZITADELLE-
【イベント一覧】
サイの目
 発生イベント イベント内容
開始時号砲の虎作戦発動!ドイツ軍が手番を実行
ヨーロッパで最も危険な男スターリン拉致作戦で混乱、ソ連軍は全部隊の戦闘力が0
最も危険な男の活躍スコルツェニーの奇襲作戦、ソ連軍は戦闘力が-2
赤軍の攻勢ソ連軍は3ユニット行動可能(各々1行動)
カチューシャソ連軍はサイの目をx2
精鋭部隊の活躍精鋭部隊の活躍、ドイツ軍は戦闘力が+4
カチューシャソ連軍はサイの目をx2
スターリンの恫喝同志諸君へ激励、ソ連軍は戦闘力が+1
ヨーロッパで最も危険な男スターリン拉致作戦で混乱、ソ連軍は全部隊の戦闘力が0
9以上タイムオーバー勝敗判定

【追加ルール】
  • 武装親衛隊の登場 ゲーム開始時にドイツ軍の武装親衛隊が登場します。

( トップへ戻る )


独ソ戦って何?

 1941年、三個のグループに振り分けられたドイツ軍は、首都モスクワ、旧ロシア時代の首都レニングラード、海軍基地の黒海を目指して侵攻作戦を開始した。この後、両軍一進一退を繰り返し、約四年に及ぶ総力戦を展開した。その戦いを、独ソ戦=東部戦線と呼ぶ。

Si-phonGameClubの総統指令ページはこちら(軍集団伝体で独ソ戦をご紹介)

 ソ連邦に属するバルト三国や白ロシアに関しては、中世よりドイツ騎士団が侵入を繰り返し、植民活動を続けていた。また、ドナウ川流域~黒海は、オーストリア・ロシア・トルコ間で長年紛争が生じていた。こうしたエリアへ、ドイツが東欧諸国と共に侵攻したのである。

ドイツの主権回復からWWIIへ-ポーランドへ侵攻した1939年

 第一次世界大戦(1914-1918)に敗北したドイツは、ベルサイユ条約で厳しい条件をつけられた。軍に大きな制限が設けられ、多額の賠償から激しいインフレに見舞われる。こうした苦しい国内事情を打破する事を巧みに利用し、ナチスとヒトラーは台頭した。
 そのヒトラーは巧みに主権を回復し、国境周辺の問題を次々に解決していく。第一次世界大戦の勝利国イギリスも大戦の傷ず癒えず、こうしたドイツの行動を黙認さぜるを得なかったのである。
 この間のドイツとソビエトの関係は良好であったと言える。何故なら、制限された軍の兵器開発などは密かにソビエト国内で行い、ソビエトの指導者であるスターリンも、ヒトラーの政治手腕を評価し尊敬していたからだ。そうした両国は、共にポーランドへ侵攻して分割する。
 その後、ドイツはノルウェーやフランスにも進撃し、イギリスと衝突を始めるものの、イギリス単独ではドイツに太刀打ちできる状態ではなくなっていた。

バルバロッサからタイフーン作戦-モスクワへ侵攻する1941年

 こうして主権を回復し、ヨーロッパを蹂躙するナチスドイツは、密かにソビエト侵攻を計画する。これが冒頭の三つのグループで侵攻するというバルバロッサ作戦である。
 スターリンは、ドイツが本気で侵攻してくるとは思っておらず、防戦の準備ができていなかった。また自らの政権基盤を強める為に、多くの軍人を粛清していた為、序盤のソビエト軍は大敗を続ける。だがドイツ軍がモスクワへ到達する頃、ロシアに冬将軍が訪れた。タイフーン作戦としてモスクワ攻略が開始されたが、ナポレオンのロシア遠征と同じく、ドイツ軍も冬将軍に敗れる事となった。

青作戦から冬の嵐作戦-スターリングラードが目標とされる1942年

 1942年になると、ドイツ軍は再び侵攻作戦=青作戦を実施する。モスクワ周辺は膠着していた為、打撃力の行使は南方へ向けられ、ロストフからスターリングラード、そしてバクー油田を目指した。
 だがスターリングラードが攻略できず、冬になると赤軍の大攻勢が開始され、この地のドイツ軍が包囲された。この包囲された部隊の開放作戦が冬の嵐作戦である。マンシュタイン将軍に率いられたドイツ軍は善戦したものの、包囲されていたドイツ軍が降伏。マンシュタインはロストフまで後退し、追撃してきたソ連軍を撃退した。こうして戦線は一時的に膠着する。

ツッイタデレ(城塞)作戦-クルスクでの反撃した1943年

 1943年に入ると、戦力を再編したドイツ軍がクルスクで反撃に出る。この前、ハリコフにおいて進撃してきたソ連軍をマンシュタイン巧みなが撃退している事が、クルスクのツィタデレ作戦へ繋がったとされるが、ここでドイツは大敗。再編した戦力を失ってしまった。
 この後、連合軍側ではテヘラン会談が実施され、翌年の反攻作戦とナチスドイツに勝利する事を前提で、戦後処理の話し合いが始まっている。

バグラチオン作戦-ソ連軍の大反攻作戦が始まる1944年

 1944年に入るとソ連軍はバグラチオン作戦、米英軍はオーバーロード作戦(D-DAY)を実施し、ドイツは東西で攻勢を受け続ける。また前年にはイタリアが上陸作戦を受けて降伏。西部戦線でのドイツの苦戦は続いていた。
 東部戦線では、ドニエプル川を挟んでの攻防が続いていたものの、バグラチオン作戦後はソ連軍の圧倒的な火力に晒され、戦線は次第に国境付近へ後退していった。

ルーマニア・ハンガリーでの救出作戦-東欧諸国が戦場となる1945年

 1945年に入ると、ソ連軍が枢軸側の切り崩しとして進軍した為、東欧諸国が戦場となる。1月にはルーマンア、3月にはハンガリーで救出作戦が実施されるが、ソ連軍の進撃は続いた。
 この間、ポーランドではワルシャワで蜂起事件が起こるものの、ソ連軍はこれに対応せず、ドイツ軍により鎮圧されている。だがソ連軍が進撃を開始すると、ソ連軍によりワルシャワは解放され、プロイセン時代の旧都ケーニッヒスベルクや、ドイツの首都ベルリンがソ連軍に制圧された。

レニングラードとバルト三国-両軍の主軸から取り残された戦線

 バルバロッサ作戦が開始されると、ドイツ北方軍集団はバルト三国を制圧、予定通りレニングラードを目指した。だがこの都市の制圧は困難で、900日に及ぶ包囲戦を続けた。ソ連軍のバグラチオン作戦以降は、ここのドイツ軍も押し戻されて孤立したが、バルト三国で強固に抵抗を続けた。
 1945年4月になるとベルリンが陥落し、ドイツは降伏する。そうして、抵抗を続けていた旧北方軍集団も降伏し、バルト三国は再びソ連邦へ組み込まれる事となった。

総統指令-Unternehmen BARBAROSSA-

※画像はテストプレイ用のサンプルです。


アナログ版「桶狭間の戦い」(盆栽ゲームズ)

BGO(盆栽ゲームズ・オンライン)」での「総統指令」の展開予定はございません。

■盆栽ゲームズオンライン
http://www54.atwiki.jp/bonsaigames/

Si-phonGameClub別冊「総統指令」発売記念号

SGC(Si-phonGameClub)」より配付されている「総統指令」のPDF/jpegデータは、以下のページよりダウンロードできます。

■Si-phonGameClub
http://si-phon.com/sgc/?eid=89
Si-phonGameClub


総統指令 更新履歴

2023/08/21 3.0.1.0 Android版更新
2022/07/02 3.0.0.0 iOS版/Windows版更新
2022/07/01 3.0.0.0 Android版/Amazonストア版更新
2021/07/08 2.1.1.0 Android版更新(64bit版修正)
2019/07/18 2.1.0.0 Android版/iOS版/Windows版/Amazonストア版更新(64bit化対応)
2019/05/07 2.0.0.0 Amazonアプリストア版配信開始
2019/05/07 2.0.0.0 Android版/iOS版/Windows版更新(号砲の虎作戦シナリオ追加)
2018/12/30 1.5.1.0 Windows版更新
2016/04/16 1.5.0.0 iOS版更新(バグラチオン作戦シナリオ追加)
2016/04/15 1.5.0.0 Android版更新(バグラチオン作戦シナリオ追加)
2016/04/14 1.5.0.0 Windows版更新(バグラチオン作戦シナリオ追加)
2015/12/11 1.4.1.0 iOS版更新
2015/12/07 1.4.1.0 Android版更新
2015/12/06 1.4.1.0 Windows版配信開始
2015/11/02 1.4.0.0 iOS版更新(城塞作戦追加版)
2015/10/23 1.4.0.0 Android版更新(城塞作戦シナリオ追加)
2015/10/19 1.3.2.0 Android版更新(停止バグの修正)
2015/10/16 1.3.1.0 Android版更新(戦闘マーカー追加)
2015/08/13 1.3.0.0 iOS版更新(青作戦追加版)
2015/08/07 1.2.0.0 iOS版配信開始
2015/07/17 1.3.0.0 Android版更新(青作戦シナリオ追加)
2015/07/10 1.2.0.0 Android版更新(ソ連軍モード追加)
2015/06/26 1.1.0.0 Android版更新(ドイツ軍モード追加)
2015/04/17 1.0.0.0 Android版更新(マッチモード追加)
2015/03/27 0.9.9.0 Android版更新
2015/03/20 0.9.8.0 Android版配信開始