9月18日、東京ゲームショウ2011のCyACブースにおいて「Alliance of Valiant Arms」(以下、AVA)のe-Sports日本選手権決勝大会が開催され、駆けつけた多くのファンが見守る中、熱戦が繰り広げられた。
全国64チームの頂点を究めるのはどっちだ! 「DeToNator」と「ホルモン道場」が最強の座を賭けて激突!
今回のe-Sports日本選手権には、全国から64チームが参戦。総当たりのオンライン予選大会、さらに16チームによる決勝トーナメントを経て勝ち上がってきた「DeToNator」と「ホルモン道場」の両クランによって日本一の座が争われた。
なお、今大会のルールは以下のとおりだ。
大会ルール
ゲームモード:護衛ミッション
対戦形式:5on5
勝利条件:1マップ先取
マップ:STORM BLITZ(Night)
アイテム制限:なし(※便利アイテム、景品カプセル含む)
注目の決勝大会に先立ち、両クランのリーダーが登壇し、それぞれ力強く勝利を宣言。続いて実況・解説を担当する「AVA」プロデューサーの井上洋一郎氏とmejika氏が紹介され、いよいよ大会の幕が切って落とされた。
実力派クラン同士の激しい攻防戦に魅せられ、解説陣のトークは絶好調。ノリノリで対戦の様子を実況していたが、一方のブースを取り巻く大観衆は対照的。誰もが食い入るようにモニターに見入っており、時折、声援ともため息ともつかない、唸るような嘆声が漏れ聞こえる程度で、勝負の行方を固唾を飲んで見守っているようだった。
決勝大会の結果は以下のとおりだ。
AVA e-Sports日本選手権決勝大会
DeToNator VS. ホルモン道場
0-1
前半戦は先攻の「DeToNator」が開始直後から息をもつかせぬすばやい攻撃を見せ、「ホルモン道場」を圧倒。このまま一方的な展開になるかと思われたが、ゴールまであと少しというところで「ホルモン道場」が盛り返し、一気にペースを掴みにかかる。以降は一進一退の膠着状態となり、大きな進展のないままタイムアップ。「DeToNator」は序盤の勢いを活かしきることができず、「ホルモン道場」の粘りに屈する結果となった。
攻守が入れ替わった後半戦は、これまた「DeToNator」が序盤から攻守を連発。中でも光っていたのが、予選から驚異のヒット率を発揮し、今大会のキーマンと目されていた上海紅茶館選手だ。冴え渡るスナイパーライフルに「ホルモン道場」陣営はさんざん苦しめられたが、あきらめることなく要所で好連携を見せ、着実に戦車をゴールへと導いていく。ゲームはどちらに転んでもおかしくない混戦となったが、残り1分半を切ったところで「DeToNator」陣営にまさかのPCトラブルが発生。この直後、ゴール直前まで押し上げていた「ホルモン道場」が一気にゴールへとなだれ込み、鮮やかに1本先取。
集中力を切らすことなく一瞬の隙をモノにした「ホルモン道場」が、見事に“護衛ミッション”日本一の栄冠を手にした。
大会終了後には表彰式が行われ、決勝大会を大いに盛り上げた両クランに惜しみない拍手と声援が送られていた。想定外の不運に見舞われた「DeToNator」陣営。思わず悔し涙をこぼす場面も見られたが、それでも試合後はスッキリとした笑顔で、お互いに健闘を称えあい、さわやかな幕切れとなった。