【ギャルゲー一本釣り！！】第3回は“看護師たちのキラ☆ふわガールズラブ！”「白衣性恋愛症候群」を紹介！

イチオシのギャルゲーを大ボリュームで紹介する連載企画「ギャルゲー一本釣り！！」。第3回はサイバーフロントより9月29日に発売されるPSP用ソフト「白衣性恋愛症候群」の魅力をお届け！

ストーリー
キャラクター紹介
各キャラクターの魅力に迫る！
プレイインプレッションをお届け！

三度の飯よりギャルゲーが大好きな私が己の煩悩の赴くまま今月のイチオシのゲームを紹介する月イチ連載「ギャルゲー一本釣り！！」。今回紹介するのは、工画堂スタジオさんが開発し、サイバーフロントさんより9月29日に発売される「白衣性恋愛症候群（以下、白恋）」です。

本作のシナリオは、「ソルフェージュ」での女の子同士の繊細な描写が印象的だった円まどかさん、そして佐倉さくらさんの現役看護師2人が担当し、女の子らしい軽やかな文体で、前作同様の繊細な描写とともに、リアルな医療現場を表現しています。

また、「AS～エンジェリックセレナーデ」「まじかるトワラー・エンジェルラビィ」などでもお馴染み、成瀬ちさとさんがキャラクターデザインを担当しており、本作のイメージに沿う淡く、幻想的な雰囲気を独特のタッチで描いています。

今回は、そんな女の子同士の友情を描いた「白恋」の魅力を紹介していきますよ！ということで、まずはストーリーと登場人物をチェック！

ストーリー

子供の頃、交通事故で、瀕死の重症を負ってしまった少女・沢井かおり。

彼女は死の淵から自分の生命を救い出してくれた“医療”に恩返しをしたいと思うようになりました。
そして、看護師になろうと決意します。
「あなたは生きなさい」
夢の中で語りかけてくる、優しい声に導かれるままに。

そして、10年後――

首都から少し離れた「古都神庫（かなくら）」の隣、少し寂れた田舎町・「百合ヶ浜」
看護学校を卒業した彼女は、その地元・百合ヶ浜にある病院で新人看護師としての第一歩を踏み出します。

彼女が就職した病院「百合ヶ浜総合病院」はベッド数50程度の、小規模の病院でしたが、ここには色々な人がいました。

「あたしたち、また良いコンビになれそうね！」
――高校時代に慕っていた、仲良しの先輩。

「いつまでも学生気分でいられるのは迷惑よ」
――厳しくも優しい、尊敬できる上司。

「あなた、それでも看護師なんですか？」
――ココロを開いてくれない、ワケアリの患者さん。

看護師として過ごす、おっかなびっくりな日常生活。
初めて触れる業務内容に目を白黒させたり。
叱られて泣いてしまったり。
けなげな患児に目を潤ませたり。

詰所内で繰り広げられるガールズトーク。
患者さんのベッドサイドで、「ありがとう」と言われる、ささやかな喜び。
元気になって退院する患者さんの背中を見送る時に感じる、嬉しさと、少しのさみしさ。
周囲の人たちと濃厚でハートフルな関わりの中、彼女はいろいろなものを吸収していきます。
ひとりの看護師として、そして、ただの女の子として。
経験を積み、いろいろな人と交流を重ねる中、彼女は、どう成長していくのでしょうか――。

キャラクター紹介

沢井かおり（CV：阿澄佳奈）

「落ち着かなきゃ……おまじないおまじない」

誕生日：8月12日

本作の主人公。明るいだけが取り柄の何処にでも居る娘。10歳の時に交通事故で生死の境をさ迷うも、九死に一生を得る。その事から、自分を救ってくれた医療の世界への恩返しの意味で看護の道を選ぶ。事故の加害者の影響からか、男性恐怖症気味。事故の後、撫でることで相手の患部の痛みを緩和する「癒しの手」という力を得たと周りに言われるが、本人はプラシーボ効果だろうと本気にはしていない。

大塚はつみ（CV：喜多村英梨）

「わたしがあなたに厳しくするのは、期待してるから」

誕生日： 8月16日

かおりが入職する病院の内科主任。まだ新米のかおりをことさら厳しく指導し、かおりに恐れられるも、その根底には愛情が秘められている。汚部屋住人＋料理できないなど、家事一般が壊滅的の典型的な仕事人。

藤沢なぎさ（CV：日笠陽子）

「あたしたち、また良いコンビになれそう！」

誕生日：7月16日

かおりが入職する病院の一期先輩で、かおりの高校時代の憧れの先輩。高校時代はかおりと共に生徒会に所属し名コンビと学園で話題になった。かおりの「プリセプター※」を命じられ、またコンビ復活だねと喜ぶ彼女にはしかし、かおりに対して秘めた想いが……。

※看護師のプリセプター制度
指導する先輩看護師をプリセプター、指導される後輩看護師をプリセプティーといいます。

堺さゆり（CV：今井麻美）

「わたし、あなたの涙を見ても何とも思わないわ」

誕生日：5月16日

かおりの病院に入院してくる娘。かおりを初対面から敵視するもかおりは身に覚えがなく？？？。事あるごとにかおりに食って掛かる彼女には何か秘密があるらしく……。「再生不良性貧血」という大病を患っている。

山之内やすこ（CV：原由実）

「ほれ、新人！次、行くで！」

誕生日：1月21日

かおりの病院の先輩ナース。職場では、主任であるはつみと新人であるかおり、なぎさの橋渡し的なポジションとして良い姉貴分を務めている。看護婦としての仕事はきっちりこなすが、仕事より私生活より趣味の活動を重視し、チームワーク何それ？的な行動も時折見受けられる。

浅田あみ（CV：水野愛日）

「あははっ。伊達に入院歴長くないですよっ」

誕生日：7月27日

元気なんだけど空回りが多い、どじっこ気質の患者。気持ちの元気さとは裏腹に、病弱で、現在はネフローゼ症候群の治療でかおりの病院に入院中。高校生だが見た目や言動の幼さから、中学生に見られてしまうことが多い。

さてさて、ここまでは今まで紹介されている内容のとおりですよね。しかし、そこを深く突っ込むのがこの企画。次のページでは、ゲームをプレイした上で、私が感じた各キャラクターの魅力について紹介していきますよ！

各キャラクターの魅力に迫る！

ここでは、わずかながらみなさんに先んじてプレイすることができた私の主観で各キャラクターを紹介！ところどころ思いっきり私欲も混ざっていますが、お気になさらずにお願いします（笑）。

沢井かおり

かおりは、明るい性格ではあるものの決して強くはなく、ちょっとしたことで落ち込んだり、でもまたちょっとしたことで持ち直したりと気持ちの浮き沈みが激しい女の子です。「看護師になる」という夢を叶えたことに当初は満足してしまいますが、主任であるはつみから辛辣ではあるものの的確な注意を受けることで気持ちを引き締め、失敗を重ねながらも努力しています。

ココが萌えポイント！

ところどころで見せる意外な（？）包容力は、その相手だけでなく、プレイヤーをも包み込んでしまうこと間違いなし！休みの日に散財してしまうなど、年頃の女の子らしい一面も素敵です！

大塚はつみ

はつみは、主任であること、そして看護にかける並々ならない情熱が作用して、注意する際に厳しい物言いになってしまいますが、ところどころで見せるふとしさ優しさに素の性格が表れていると思います。厳しいだけではなく、時折雑談に交じりコミュニケーションをとったり、飲み会では裏方に徹するなど気配りの人です。

ココが萌えポイント！

かおりがパニックを起こすシーンでは、最初は厳しく対応しようとしますが、常軌を逸したその様子に態度を変え、すぐに落ち着かせようとするあたりに、人柄のよさが見えるなと思いました。そのほかの場面でも、ずいぶんかおりを気にかけているようですが…。

藤沢なぎさ

かおりの高校時代の先輩でもあるなぎさは、看護師2年目にも関わらずかおりのプリセプターとなり、自身の業務と教育でいっぱいいっぱいになりますが、それでもかおりには気丈なところを見せ、先輩らしく振る舞います。しかし、勤務後にかおりと2人でお酒を飲むときにべったりとかおりに甘えるなど、（かおりに対して）甘えん坊な面も見せるなど、2人の仲の良さが伺えます。

ココが萌えポイント！

なぎさは、普段はややおちゃらけた言動が目立ちますが、患者さんのある症状に当てられてしまうなど、心の弱さも見え隠れします。しかし、それを見せまいと必死に頑張る姿は、思わず応援したくなっちゃいます！

堺さゆり

さゆりは、どうやらかおりのことを知っている様子で、初対面からかおりに尊大かつきつい物言いをしてきます。他の人に対してはまた違った対応を見せることから、何やらにかおりに対して何らかの感情を持っているようです。また、大病を患わっていることも、屈折した態度を見せてしまう一因になってしまっているのでしょうか…。

ココが萌えポイント！

ツンツンした女の子といえば、デレる瞬間がたまりませんよね。病気はもちろん、それだけではないつらい背景がありそうなだけに、それをかおりと乗り越えたときにどんな姿を見せてくれるのかが気になります！

山之内やすこ

関西出身であるやすこは、職場ではいろいろと問題発言が多いものの、飲み会の場面では音頭をとったりと、場を盛り上げるのが上手！また、仕事はしっかりとこなし、かおりにも気さくに話しかけるなど、自然体な姿が印象的です。

ココが萌えポイント！

とにかく早いテンポで畳み掛けられる会話は圧巻！ところどころに見え隠れするオタクな面も（個人的に）アリです！

浅田あみ

高校生であるあみは、その幼い容姿と言動から、かおりは初対面のときに中学生だと思ってしまいますが、一緒の部屋に入院している子供たちへの気配りもあり、しっかりしている部分もあります。その一方で、新人看護師であるかおりに対して甘えたりしているところは、まだ幼さが残っているのかなと思わせます。

ココが萌えポイント！

序盤でのとある検査で、恥ずかしいミスをしてしまうのですが、その際の恥じらいの様子がなんとも可愛らしい！こちら、必見です！！

みなさんが感じるところはそれぞれ違いますし、今後のストーリー展開で印象は変改していくと思いますので、参考程度に思ってもらえると嬉しいです。さてさて、次のページではいよいよプレイインプレッションをお届けします。ゲーム序盤のストーリーに触れるとともに、「これは！」と思ったゲームのポイントにも触れますよ。

プレイインプレッションをお届け！

ここからは、私がプレイした上での簡単なインプレッションを紹介していきます。ネタバレにならない程度に本作の雰囲気をお伝えしていきますので、ぜひチェックしてください！

医療現場でのリアルなストーリー、そして専門用語の解説がありがたい！

かおりが勤務する百合ヶ浜総合病院は、近くにはコンビニぐらいしかない少し寂れた田舎町にあるので、基本的には病院内と寮の行き来になります。病院で一日あくせく働き、コンビニで買い込んで、寮でなぎさと飲んで一日の疲れをとるといった、まさに“社会人”なサイクルで進行していきます。

病院内では、本当にささいなことから大変なことまで、日々いろいろなことが起こります。かおりはそのひとつひとつに、当初は戸惑いながらも少しずつ経験と知識を積み重ねて成長していくことになります。

それを追っていく上で、プレイヤーの私たちはところどころで出てくる専門用語に「？」を浮かべてしまうのですが、ここでスッとテキスト右上に登場するのが△の付箋のようなもの。ここで、△ボタンを押すとその専門用語の解説が出てきます。いつも耳にするような病名についても簡潔かつわかりやすく紹介してくれているなど、かなりありがたい機能です！

そして、堅い印象を持つ医療のことだけでなく、患者さんとのスキンシップや詰所での何気ない会話など、かおりの一人称で書かれたポップな文体にマッチしたトークなど、ひとつのゲームの中でさまざまな状況を楽しめるのも特徴かなと思います。