セガは、2月13日東京・港区のザ・リッツ・カールトン東京において、PS3/Xbox 360「バイナリー ドメイン」及び、PSP「クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編」について記者発表会を開催した。
「バイナリー ドメイン」は累計出荷本数が500万本を突破した「龍が如く」シリーズを手掛けるクリエイター集団「龍が如くスタジオ」の完全新作第一弾作品で、2月16日の発売を予定しており、北村一輝さん、遠藤憲一さん、武井咲さん他が本作のキャラクターを演じている。
また、「クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編」は龍が如くスタジオの人気シリーズ第2弾作品で、3月22日の発売を予定しており、斎藤工さん、高知東生さん他が本作のキャラクターを演じている。さらにTVドラマの展開を予定(MBS/TBS系列で放映)していることも、本記者発表会で初公開された。
最初の挨拶として登壇した「龍が如くスタジオ」総合監督「名越 稔洋」氏は、2011年9月に発足した「龍が如くスタジオ」について、チームでこれまで培った開発のノウハウを生かし、モノ作りに最高の情熱を持ってユーザーに作品を届けることを宣言し、常に新たなチャレンジを重ね、優れたエンターテインメントを提供していくと話した。
PS3/Xbox 360「バイナリー ドメイン」
登壇したのは、北村一輝さん、遠藤憲一さん、武井咲さん、松方弘樹さんと豪華な顔ぶれ。北村さんは2007年に公開された「龍が如く 劇場版」の桐生一馬を演じており、今回は「バイナリー ドメイン」において、内務省警察局の刑事「黒澤」のCVを担当。声優としては本作が初挑戦とのことで、むずかしいながらも楽しく演じたとのこと。
「龍が如く4」では、警視庁神室署の刑事「杉内順次」を演じ、本作ではラストクルーの作戦本部要員「フィリップス大佐」を演じた遠藤憲一さんは、アメリカ人を演じることに違和感を感じながら収録したと話し、早く完成した作品を見たいと話した。渋谷駅の地下でたくましく生活する女性「ユキ」を演じた武井咲さんは、未来の渋谷で生きるユキをたくましく演じたので楽しみにして欲しいと語った。
「龍が如く 見参!」にて謎の僧を演じた松方弘樹さんは、「バイナリー ドメイン」において渋谷の地下街を牛耳る極道「三船」の声を演じる。松方さんは名越監督のOKが結構すぐに出て、あっという間に収録が終わったと話していた。最後に名越氏は総括として、本作を日本から世界に提供するエンターテインメント作品として開発しており、さまざまなキャストに魂を吹きこんでもらい、派手なアクションシーンだけでなく、命をテーマにしたドラマも楽しんで欲しいと話した。
PSP「クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編」
続いて登壇したのは、斎藤工さん、高知東生さん、遠藤舞さん、外岡えりかさん、橘ゆりかさん、RED RICE(湘南乃風)とこちらも豪華なキャストが揃って登場した。TVドラマ「クロヒョウ 龍が如く 新章」で右京龍也を演じた斎藤工さんはPSP「クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編」でも右京龍也のCVを担当しており、ゲームの中の主人公を演じるにあたって、違和感なく演じることはできたが、生身とゲームの演技の表現が難しく、とてもやりがいがあったとのことだ。
また、大阪の地下格闘技集団「阿修羅」のリーダー「秋田靖人」のCVは高知東生さんが担当。ゲームの設定では秋田は10代のキャラクターとのことで、現在47歳の高知さんは演技に苦労したと話していた。斎藤さんによると、かなり迫力のある重厚感たっぷりの声になっていたらしい。シリーズおなじみのお楽しみでもあるキャバクラに登場するキャバ嬢役を務める「アイドリング!!!」の遠藤舞さん、外岡えりかさん、橘ゆりかさんは本発表会でも妖艶なキャバ嬢スタイルで登壇、フェイスキャプチャーで自分の顔がゲーム内に再現されたことが新鮮で、恥ずかしいセリフの収録もあったとか。
さらに、本作に楽曲を提供する「湘南乃風」のリーダー「RED RICE」氏も登壇、楽曲のコンセプトとしては、舞台となる地下格闘技ということで、アンダーグラウンド感や格闘技のヒリヒリとした雰囲気をうまく表現したとのこと。
TVドラマ「クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編」
そして、本会場で初公開となった、TVドラマ「クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編」制作発表会には、斎藤工さん、高知東生さん、佐藤祐基さん、阿部亮平さん、和田聰宏さん、岡本玲さん、HAN-KUN(湘南乃風)が登壇した。ちなみに全員ドラマの中で使用される衣装を見にまとっての登場となった。
ドラマ前作と、ゲームでも主役の右京龍也を演じる斎藤工さんは、「クロヒョウ」は思い入れの強い作品とキャラクターだったこともあり、薄っぺらではない、しっかりと視聴者に届く作品を作るために日々収録を続けていると話した。原作にはない看護師のヒロインを演じる岡本玲さんは、男性陣の中で圧倒されないように演じ、女性らしく癒すキャラクターになりたいと話していた。
前作を楽しんでいたという佐藤祐基さんは若きファイター「八代誠」を演じる。この作品へのオファーがあったときはかなり喜んだらしい。また、余談ではあるが佐藤さんはセガ本社のある地区で生まれ育ち、地元のピザ屋でアルバイトをしたときにはセガに温かいピザを何度も届けたことがあると明かした。関西人らしさを意識して演じたという「秋田靖人」役の阿部亮平さんは、役作りのために身体を作り、髪も金髪に染めている。
盲目の整体師「野崎亮」を演じる和田聰宏さんは、盲目という難しい役のために参考にしたのは映画「座頭市」の勝新太郎氏とのことで、ずっとつぶっているだけでない微妙な演じ方も家で研究しているらしい。撮影中も目をつぶって演じているのに「ここに移動して」という指示も飛び困惑していると笑った。TVドラマ「クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編」ではオリジナルキャラクターを演じる高知東生さんは、本作を教科書として、さまざまな層にメッセージを贈ることができる表現を大切にしたいと熱く語った。ぜひ総理大臣に見て欲しいとのことだ。
ドラマのオリジナル楽曲を担当する湘南乃風「HAN-KUN」氏は、ドラマに参加できたことを嬉しく思い、音楽を作っている中で、大切にしているテーマや、躍動する心の動きを反映しているこのドラマに携われたことをとても感謝していると、こちらも熱いメッセージを話してくれた。