スクウェア・エニックスは、シリーズ累計1億本を記録するFINAL FANTASYシリーズの誕生25周年を記念して、9月1日・2日に「FINAL FANTASY展」を開催、一般公開に先駆け、8月31日にメディア・関係者向けにセレモニーが開催された。

目次
  1. オープニングセレモニー
  2. 「FINAL FANTASY 25th ANNIVERSARY ULTIMATE BOX」
  3. 展示会場を紹介
  4. 会場を彩るシリーズキャラクターのコスプレイヤーたち

「FINAL FANTASY展」は、シリーズの誕生25周年を記念して開催されるイベントで、2012年9月1日・2日の2日間、東京・渋谷ヒカリエ ヒカリエホールにてステージイベントや歴代タイトルの貴重な資料の展示、イメージイラストレーションを担当する天野喜孝氏の原画も公開される。

開催に先駆け、メディアや関係者向けにオープニングセレモニーが実施され、180名ほどの一般招待者とともにファイナルファンタジーシリーズの誕生25周年を祝った。また、会場内ではシリーズのキャラクター衣装のコスプレイヤーたちが集合、完成度の高い衣装とキュートでセクシーな彼女たちを激写するファンも。

オープニングセレモニー

東京スカパラダイスオーケストラによるFF楽曲が披露

スクリーンに歴代のシリーズのロゴが次々と表示され終わると、日本を代表するスカバンド「東京スカパラダイスオーケストラ」が登壇し、ファンならずとも一度は耳にしたことのあるようなFF楽曲をメドレーで演奏してくれた。今回演奏された楽曲は2012年末に発売を予定しているトリビュートアルバムに収録されるとのことだ。

登壇した、スクウェア・エニックス代表取締役社長「和田 洋一」氏は、

「日頃よりファイナルファンタジーを愛していただき有り難うございます。ファイナルファンタジーはもともと最後の挑戦という意味合いで開発されてことと聞いており、その後まったく違うチームで続編が作られていきます。まさにギリギリの挑戦を宿命付けられたようなタイトルなのです。この宿命の炎を受け継いでいるのがファイナルファンタジーなのです。終わりはありません。長い間ファイナルファンタジーが続いていく中で、天野喜孝さんの素晴らしいアートワーク、夢のようなグラフィックス、優しい音楽、壮大な世界観、そして冒険をしていく過程で生まれるパーティーメンバーとの絆、そして最後に少し切なくなるような、そんなゲーム体験は継続してユーザーさまにお届けしていきます。なるべく多くのユーザーさまに触れていたいただけるように、コンソールも幅広いプラットフォームで提供、さらに携帯電話、スマートフォン、タブレットなどあらゆる端末でもタイトルを提供しています。またソーシャルゲームなどでもユーザーさまと触れ合うことも試みています。もちろんみなさんが期待している「ファイナルファンタジー ヴェルサスXIII」も制作しており、これぞファイナルファンタジーといった状態になるまでもう少し待っていただきたいと思います。」と語った。

「ファイナルファンタジーVII」開発の頃からの関係の深さを話した和田氏が呼び込んだ、ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン プレジデント「河野 弘」氏は、

「プレイステーションの歴史はファイナルファンタジーとともに歩んだと言っても過言ではありません。初代PSで「FF VII~IX」、PS2にて「FF X~XII」、そしてPS3で発売となった「FF XIII」など、まさに共に歩む、かけがえの無い存在だったと言えます。2012年9月20日に発売を予定しているPSP「FF III」の登場で、すべてのナンバリングタイトルがプレイステーションフォーマットでプレイすることが可能になります。またPS Vitaで遊べるアーカイブス「FF I」も登場するので、有機ELディスプレイで新鮮な気持ちでプレイすることができます。ファイナルファンタジーの最先端のグラフィックスや、革新的なゲームシステムなど、開発陣のチャレンジングスピリットをSCEのクリエイターも共感しています。毎年12月に開催される「PlayStation Awards」では販売本数に応じて賞を贈るのですが、毎年賞をかならず獲っていくタイトルは(FF以外には)他にはありませんし、海外でもないと思います。」と話した。

続いて登壇した、日本マイクロソフト 執行役 インタラクティブ・エンターテイメント・ビジネスゼネラルマネージャー「泉水 敬」氏は、

「ファイナルファンタジーのようなエンターテイメントフランチャイズが四半世紀存続すること自体が稀なことだと思いますが、ファイナルファンタジーは、多くのクリエイターに受け継がれ、今なお日本を代表するグローバルIPとして世界中で人気を集めています。それも関係者やクリエイターなどが熱意を持って支えてきた証だと思います。マイクロソフトが初代Xboxを発売したのが、11年ほど前なのでファイナルファンタジーの歴史には程遠いですが、Xbox 360ユーザーさまにぜひファイナルファンタジーの作品を遊んで欲しいと願い、「ファイナルファンタジーXI」をサービス、その後のタイトルも発売することができました。またWindows Phoneにも「FF I」を配信することができました。これから5年、10年後もマイクロソフトのプラットフォーム上で「ファイナルファンタジー」が遊べるように支援していきたいと思っています。」と話した。

なお、今回は京都を離れることができなかった、任天堂代表取締役社長「岩田 聡」氏によるビデオメッセージも公開された。

「FINAL FANTASY 25th ANNIVERSARY ULTIMATE BOX」

続いて登壇した、スクウェア・エニックス 第1制作部コーポレート・エグゼクティブ「橋本 真司」氏は、初披露となる25周年記念「FINAL FANTASY 25th ANNIVERSARY ULTIMATE BOX」詳細を発表した。

スクウェア・エニックスe-STORE専売となる本商品は、天野喜孝氏がFF25周年の為に、過去の歴代FF主要キャラクター達が中央のクリスタルを取り囲むように新規で描き下ろされたメインビジュアルを中心に、限定版特別デジパック+ピクチャーレーベル仕様の「FINAL FANTASY I~XIII」ゲームソフト全13種セットを収録。

また、すべて本商品のための限定アイテムとなる「天野喜孝氏製作FF25周年ビジュアル ミニレプリカ」、「FF25周年記念ビジュアルアート集 Crystal ArtWorks」、「FF25周年記念特別編集映像ディスク(仮称)」、「FF25周年記念ミュージックセレクションCD/2枚組(仮称)」、「「FINAL FANTASY XIV: 新生エオルゼア」モグモグイヤリング インゲームアイテムコード」、「天野喜孝氏製作FF25周年ビジュアル展示用アクリルスタンド(シリアルコード付き)」をセットにした特別パッケージとなる。

そして、特別ゲストとしてメインビジュアルを手がけた天野喜孝氏が登壇、「FINAL FANTASY 25th ANNIVERSARY ULTIMATE BOX」に同梱される、過去の歴代FF主要キャラクター達が中央のクリスタルを取り囲むように新規で描き下ろされたメインビジュアルについて、天野氏は「たくさんキャラクターがいるので面倒くさかったです(笑)。」と会場を爆笑に。25年も経つとやはり昔のキャラクターは忘れてしまうとのこと。ちなみに天野氏のお子さんがデバッグを手伝ったこともあるらしい。ぜひ展示で原画を見てくれたら嬉しいと話していた。

展示会場を紹介

歴代のFFパッケージやヒストリーボード、これまでに制作されてきた立体物の展示、開発資料展示、天野喜孝氏の原画展示、寄稿イラスト展示なども撮影が許可されていたので紹介しよう。また、制作資料や天野喜孝氏の原画に関しては接写は禁止となっているので、ぜひ自分の目でじっくりと楽しんでもらいたい。

また、展示だけでなくムービーシアターや、スクリーンを通り過ぎると自分のジョブを判断し、キャラクターを表示してくれる「ジョブ診断」(筆者は狩人でした)、スクウェア・エニックスe-STORE出張所では会場限定のオフィシャルパンフレットや音楽CDなど、さまざまなグッズを購入することができる。購入特典も用意されているぞ。「ファイナルファンタジー ブリゲイド」のシールやシリアルコードが当たるカプセルトイは一回500円で回すことができる。

会場を彩るシリーズキャラクターのコスプレイヤーたち

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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