テイクツー・インタラクティブ・ジャパンより、2013年4月25日に発売となったPS3/Xbox 360「バイオショック インフィニット」。独特の世界観が繰り広げられるFPSアクションゲームとなる本作の序盤をプレイレポートで紹介!
天空都市から少女を救え!シリーズ最新作「バイオショック インフィニット」
今作では舞台を深海から天空都市「コロンビア」に移し、ヒロインであるエリザベスと、それを救出すべく単身コロンビアに乗り込むブッカーという2人の人物を中心に謎とスリルに満ちたストーリーが展開される。独自の世界観というシリーズの魅力はそのままに、RPGのような成長要素や謎解き、そしてスカイラインを活用した爽快なアクションなどさまざまな要素が絶妙に絡み合い、まさに本作でしかできないゲーム体験を提供する。
旧作の評価の高いポイントは要素としてしっかり継承しつつ、全く新しい世界観やキャラクターを導入した本作は、旧作ユーザーはもちろんのこと、今まで「バイオショック」を知らなかったゲームユーザーにこそ、触れてもらいたい作品に仕上がっている。
エリザベスはいったい何処に?PS3版プレイインプレッションを紹介
プレイヤーはブッカー・デュイットとなり、海上の施設へ急ぐ
ピンカートン探偵社(20世紀初頭のアメリカに実在した探偵社)で働く私立探偵「ブッカー デュイット」。本作の主人公である彼がプレイヤーが操作するキャラクターである。正体不明の依頼人から「エリザベスという少女を連れてきてほしい」という依頼を受け、灯台のある施設に向け、メーン州沿岸の荒れた海をボートで渡るところからゲームはスタートする。
ボートを漕ぐのはハットとコートを着込んだ男女。女からは謎の木箱を手渡される。箱の中には手銃や何かのヒントが書いてあるらしきカード、大きいカギ、そして「エリザベス」と名前の書かれた写真。彼女を探すことが当面の目的のようだ。ちなみに日本語フルボイスで物語は進行するぞ。
そして暗闇から小さな島と、そこにそびえる不気味な灯台を発見。桟橋で降ろされる。ここからプレイヤーは自分でブッカーを操作可能。左スティックで移動、右アナログスティックで視点切り替え、□ボタンではしごを登れる。本作は、自分がゲームの中で冒険しているような操作感が楽しめる、一人称視点(FPS)のゲームだ。
桟橋を進んでいき、灯台の入り口に着く。ドアをノックするが返事がないのでそのまま中へ。正面には「汝の犯した罪の穢れを清めん」というメッセージと洗面器が。□ボタンでのぞきこむこともできる。とにかく気になった箇所はいろいろ調べてみよう。
螺旋階段で上の階へ。ここでもキャビネットや箱を調べてアイテムを入手しておこう。実際に□ボタンで使えるオブジェクトもあるぞ。洗面台からはなぜかお湯が出た…。そしてさらに上へ登ると、壁には血まみれの手形が…。そして椅子には何者かの死体と「我々を失望させないように」とのメッセージが…。暴行されたようにも見える。
そしてついに最上階。近代的な施設と、オブジェのついたドアを見つける。どうやらこのギミックを解かないと中には入れないようだ。天使のレリーフとサインの着いた3つのベル。そう、最初に小舟でもらった木箱の中のカードのイラストと一致するのだ。合致するイラストのベルを指定の回数だけ鳴らそう。
すると…灯台の周りが赤く光り、オルガンのような不気味な音が周囲に鳴り響く。この音、ものすごく怖い…。ドアは開き、中央に赤い椅子が設置させる。とにかく座るしかない…絶対に怪しいのだがとりあえず座る、といきなり拘束具がどんどん起動しカプセルになる。「準備はいいですか?」との声、そして上昇までのカウントダウンが開始、もしかしたらこれってロケット??と思った瞬間、一気に上空へ…!!
たどり着いた天空の都市「コロンビア」とは…?
ありえないスピードで上昇し、「ハレルヤ」との声のあと、視界は一気に広がり、天空の都市に到着。カプセルはそのままゆっくりと街の中の施設に格納され、地下へ。美しいコーラスが聴こえるその場所はまるで天国のよう。カプセルは開き、ここからまたブッカーを操作して先へ進む。
水をたたえた床、荘厳なステンドグラスやオブジェ、教会のような、何かの信仰の対象となっているような建物。探索中に目標を見失ったら十字キーの上で進むべき道を矢印で表示できる。周囲にいる人間にも話を聞くこともできるので情報を集めよう。
大きな広間には信者に語りかける牧師がおり、話かけると「下のソドムから来たのか?」と聞かれる。街に行きたいと話すと、洗礼を受けない限り無理だと聞かされる。□ボタンで承諾すると牧師に無理矢理水の中に沈められる。意識を失い夢を見るブッカー。叩かれた扉を開くと、戦場になっている都市、そして砲弾がブッカーに…!?
目を覚ますと、無事にコロンビア市内に到着していた。さまざまな場所で信仰や瞑想などが行われており、一見平和そうにも見えるが、なぜか不気味に感じる。まずは「コロンビアの像」を探しにいこう。探索中に見つけられる果物やソーダなどはLIFEやSALTを回復できる。
ドアを開けて先に進むと、そこにはたくさんの街が空に浮かび、飛空艇やそこに生活する人と会うことができる。コロンビアで流れる音楽は、古き良きオールドアメリカン、開拓時代を彷彿とさせる懐かしくも少し不思議な世界を演出している。ホットドック屋や商店もあるようだ。警官や子供も生活しており、下界の人間と同じようにも見えるが…?
不思議な天空都市を探索してみよう
ここでは民家や商店などに入ることもでき、置いてある商品を入手したりラジオなどのギミックを作動させたり、いろいろできる。とにかく気の済むまで住民に話しかけたり、自由に探索しよう。先に進むといきなり一人の少年が電報を渡してくる。ルーテスという人間からだ…。ここからモニュメント・アイランドを目指すことになる。
いろいろな屋台がひしめく広場では、武器の扱いを学べるシューティングゲームができる屋台では出てくる目標をR1で銃を撃って得点を稼ぐ。結果によってコインやアイテムがもらえるぞ。
店頭で何かを売っている少女から、緑色のドリンクをもらい、それを一気に飲み干すと「ポゼッション」のチュートリアルが始まる。ポゼッションを装備してL1ボタンを押すと機械が味方についてくれる。使うにはSALTが必要。なくなった街の中のソルトマシンやアイテムを探して補給しよう。
チケットがないとドアを開けてくれない機械に「ポゼッション」を使用し、先に進む。抽選会を開催しているようだ。重要なオブジェクトの近くでは□ボタンで注視することもできる。たくさんの市民が集まる抽選会場では、抽選に参加することになり、ブッカーは77番のボールを引き、見事に当選してしまう。
賞品として奥から縛られた男女が連れて来られる。司会者はその男女にボールを投げつけろと笑う。ここで「男女に投げる」か「司会者に投げる」かを選択、筆者はなんか怪しい司会者に投げると選択、だが警官に止められ、「偽りの羊飼い」だと聞かれ、警官の鋭い武器がブッカーに向けられる。
しかし、ブッカーは一瞬警官の注意を逸らし、他の警官を殺させる。武器を奪ってからは△ボタンで近接攻撃を繰り出すことができる。死体を調べればアイテムもゲット。とりあえず襲ってくる警官を全滅させる。街はすでにパニック状態となり、どんどん警官が集まってくる。
銃を撃ってくる警官を殺し、ピストルを入手したらR1ボタンで発射。残弾数は右下に表示される。□ボタンでリロード。街の中に張り巡らされた「スカイライン」を使用して警官はどんどん登場するので銃と近接攻撃をうまく使いながら先に進む。×ボタンでジャンプが可能。
ここでものすごく危険に感じたのが自動で攻撃をしてくる機械。うかつに攻撃を仕掛けるとものすごい反撃をしてくる。ここでは四方八方から警官が登場して発砲してるので物陰に隠れながら移動し、あまりたくさんの敵を相手にしないように注意。LIFEが減ったら倒した敵からアイテムを奪って回復。
そして…警官を全滅させてゲートを開けると…そこは火の海と化した街、そして武装した敵「ファイアマン」が登場。火の玉を投げてくるそいつを倒し、死体から奪ったアイテム「デビルズ・キス」を飲むと…!?
インプレッションはここまで!グイグイ引き込まれる不思議な街へ貴方も…
なぜこの街で少女を探さなければいけないのか、天空に浮かぶこの街の住人とは?ブッカーが使用できる能力の謎とは…?何もかもがほとんど分からない状態でゲームをスタートし、あっという間にこの世界観に引きこまれてしまう没入感は、本当に素晴らしい。
FPSというジャンルと、若干敵の攻撃が激しく難易度もやや高めに感じられたが、やられても何度でもチャレンジできる(所持金が少し減る)ので、初心者も全然大丈夫。銃撃戦だけじゃなく、機械を操る「ポゼッション」や火の玉を投げられる「デビルズ・キス」など多彩なスキルもどんどん登場する。
自由度が高いコロンビアの探索と、謎の能力を持つ少女「エリザベス」を巡るさまざまな物語、ぜひたっぷりとこの世界に浸かりまくってもらいたい!
※本記事はPS3版のプレイレポートとなり、文中のキー配置の説明はすべてPS3版のものとなります。