ビーワークスとサクセスは本日6月28日、「おさわり探偵 小沢里奈」シリーズと「なめこ栽培キット」シリーズの展開を発表する「なめこサミット2013」を開催した。
「なめこサミット2013」では、まずサクセスのマーケティング部に所属する伊藤栄晃氏から、「おさわり探偵 小沢里奈」シリーズについての説明が行われた。
なめこ誕生のきっかけとなった「おさわり探偵 小沢里奈」は、主人公の里奈が父親の探偵事務所を受け継ぎ、不思議な事件を解決していくというアドベンチャーゲーム。2006年にニンテンドーDS用ソフトとして発売され、その翌年の2007年5月に発売された「おさわり探偵 小沢里奈 シーズン2 1/2 ~里奈は見た!いや、見てない~」を含めると、2作で国内累計6万本を出荷したという。
そして2011年には、ビーワークスよりスマートフォン版の「おさわり探偵 小沢里奈」がリリースされた。同年には「おさわり探偵 なめこ栽培キット」もリリースされ、なめこブームが訪れていたこともあって、アプリ版の「おさわり探偵」は現在までに150万ダウンロードを記録している。
関連コンテンツとして、パズルゲーム「おさわり探偵 なめこ大繁殖」のPCブラウザ版とニンテンドー3DS版もリリースされている。PCブラウザ版は公式サイトで無料でプレイできることもあり、累計で77万人が訪問。そして3DS版は、ダウンロード版を含めて7万本の出荷となっている。
そして今年2013年には、シリーズ最新作となる3DS用ソフト「おさわり探偵 小沢里奈 ライジング3 なめこはバナナの夢を見るか?」が発売予定となっている。今作には里奈のライバル探偵となる舘史郎や、史郎の助手を務める黄色い犬の姿をした“きなこ”といった新キャラクターが登場する。
新しいキャラクターだけでなく、里奈の友達である”まなみ”や“ちとせ”、「栽培キット」でもお馴染みの“じい”といった、歴代シリーズのキャラクターたちも登場するとのこと。
また、これまでには存在しなかった新しい要素として、“なめコイン”と呼ばれるアイテムもあるようだ。これはプレイヤーがゲーム中に集めることで、ゲームのヒントを得られたり、ストーリーとは別に用意されたミニゲームを遊ぶことができるという。
ライセンス展開についても触れられ、集英社みらい文庫から刊行されている児童小説「りなとなめこの探偵日記」の続刊が決定したことが明かされた。「おさわり探偵 小沢里奈 ライジング3」と合わせて発表されたが、小沢里奈&なめこが、グッドスマイルカンパニーが展開する“ねんどろいど”になることも改めて告知された。
続いては、ビーワークスの伴雄斗氏から、なめこについての展開が発表された。夏休みにかけて多数イベントを計画しているようで、一番早いものでは明日6月29日よりHMV全国50店舗にて開催となる「HMV SUMMER SALE 2013」がある。本セールはHMVが年2回行うものだが、そこでHMV限定デザインのTシャツやトートバッグといったグッズの販売、オリジナルグッズのプレゼントなどが行われる。
なお、セールは7月28日まで開催されるが、6月30日は「なめこ栽培キット」のリリース2周年記念日となっていることから、1日だけの限定イベントとして、6月30日にお店で「んふんふクリアファイルちょうだい」と言うとクリアファイルがもらえるという。
7月6日からは、全国のLOFTを巡るキャラバンが開始となる。9月1日までの期間中、全国9店舗の会場を順に毎週末訪れるというので、近くに店舗があるかチェックしておくといいだろう。
そして3連休の初日となる7月13日からは、アクアシティお台場に「なめこ夏ランド」として物販イベントが開催される。同時期になめこ市場が展開されることもあり、「なめこ夏ランド」では毛色を変えて屋台風の売り場を作ったり、どこで売られているのかあまり想像がつかないグッズを集めて販売していきたいとのこと。こちらの開催期間は9月1日まで。
毎週のようにイベントが始まるが、7月20日からはキディランドの49店舗にて「なめこもりもり収穫祭」が開催される。ここではなめこグッズをたくさん集めたコーナーが設けられるほか、期間中にグッズを購入した人にはステッカーやビニール巾着などをプレゼントするという。一部の店舗に限られるが、リアルなめこも訪れるようだ。
8月に入ると、「NEOなめこ市場 in 東京駅一番街」がスタート。過去にも東京駅一番街で開催されているが、今回は物販スペースのみならず、キャラクターストリートからラーメンストリートまで、地下一階をなめこがジャックする。伴氏は「ものを買わなくても楽しめるような企画ができればいいなと考えています」と話していた。開催は8月7日から9月9日までだが、8月23日と24日のみ開催されないので、その点はご注意を。
イベント情報は以上となり、続いてはコンテンツ展開の話に。エンターブレインの「世界のなめこ図鑑」をはじめ、幻冬舎コミックスの「なめこ文學全集」、岩崎書店の「んふんふ なめこ絵本」「りなとなめこの探偵日記」など、多数の書籍の続刊が発行されることが明かされた。
映像コンテンツについては、三カ月連続のPV公開第2弾として、円谷プロダクション制作による「なめこスクールウォーズ」が本日6月28日に公開となった。今回の映像は、なめこPVシリーズ初となる実写で作られている。
気になるアプリについての発表も行われた。まず「おさわり探偵 なめこ栽培キットDeluxe」では、今後も継続してイベントを続けていくのに加え、大型アップデートも予定されている。そこでの実装要素のひとつとして、「品種改良」システムがある。これは特定の原木で、とあるなめこがいて、この薬を使うと生えるかもしれないなめこがいる…といった内容になっている。このほかにも考えている要素があるというので、続報にも期待しよう。
なお、「おさわり探偵 なめこ栽培キット」や、続く「なめこ栽培 Seasons」については、アプリの構造上、これ以上コンテンツを追加するのが難しい状況だという。そのため初代はこれ以上のイベント予定はなく、「Seasons」も9月に実施予定のもので最後になる予定とのこと。
そこで、来年の年明け頃には、「Seasons」でも「Deluxe」でもない、なめこが生えてきて収穫し図鑑を集めるという、初代の楽しみに近い正当な「なめこ栽培キット」の続編がリリースされる予定となっている。「Deluxe」には難しいという意見が寄せられていることを踏まえ、もう少し手軽に遊べるような方向性になる。これから始める人にとっても、「これ一本遊んでおけば全部のなめこが網羅できる」というような内容になるという。
そしてもうひとつ、なめこのキャラクターを用いながらも「栽培キット」とは全く違うゲームも考えられている。原作者の河合真吾氏いわく、「なめこがちょこまか動き回って、なめこの暮らし振りを観察するようなゲーム」になるとのこと。まだ企画書にもなっていない段階で、特にタイトルも決まっていないようなので、こちらは気長に続報を待とう。
伴氏は最後に、「22世紀はなめこの時代!!」と、2013年から2014年にかけての抱負を述べた。なぜ21世紀ではなく22世紀なのかについては、「100年後の未来までたくさんのファンに愛されるようななめこにしていきたい」という願いが込められており、その礎を築くための1年だと思っていると話す。原作である「おさわり探偵」を含め、多くの人に愛される日本の国民的キャラクターのポジションにいられるよう、「ゆっくり丁寧になめこを育てていきたい」と締めくくった。
という感じで開催された「なめこサミット2013」だが、出席者の多くがライセンシーであるにも関わらず、イベント終了後になめこさんの撮影タイムが設けられていた。最後の最後にちょっとだけオマケとして、会場で撮影したなめこさんの写真をお届けしよう。