現実のフィギュアがゲーム内で活躍する「スカイランダーズ スパイロの大冒険」7月12日に発売―開発者も訪れた記念イベントをレポート

「スカイランダーズ」は、2011年10月の発売以来、世界中の子供たちから人気を集め、全世界での累計販売額が1,000億円を超えるヒットコンテンツ。そして明日発売を迎える「スカイランダーズ スパイロの大冒険」の一番の特徴は、ゲーム機に接続されたパワーポータルという台を通じて、スカイランダーと呼ばれる現実世界のフィギュアがゲームの中に登場し、そのキャラクターを操作してゲームをプレイできる点にある。

使用するフィギュアには、ゲーム内で獲得した経験値や装備などが記録されるため、フィギュアに命を吹き込むことができるような、リアルとバーチャルを融合させたゲームとなっている。

また、物語は「トイ・ストーリー」の脚本家であるAlek Sokolow氏とJoel Cohen氏、音楽は「パイレーツ・オブ・カリビアン」の映画音楽で知られるHans Zimmer氏とLorne Balfe氏が担当するなど、豪華なスタッフが制作に携わっているのも見どころのひとつ。

日本向けのローカライズはスクウェア・エニックス協力のもとに行われており、ゲームソフトやスカイランダーなどを同梱した「スターターパック」の販売も同社が担当している。そのほかの「アドベンチャーパック」「シングルキャラクター」「トリプルパック」の販売は、日本トイザらスの担当だ。製品のラインナップについては、記事の最後で改めて紹介しよう。

Paul Reiche氏

本日7月11日に行われたイベントでは、まず「スカイランダーズ」シリーズの開発スタジオであるToys For Bobのクリエイティブディレクター兼総責任者のPaul Reiche氏から、デモンストレーションを交えつつゲームの概要説明が行われた。

本作はフィギュアに命を吹き込むゲームであると話し始めたReiche氏は、先述の通りゲームの世界で獲得した経験値や宝物は全てフィギュアに記録されると説明。そのため、自分が遊んでいたフィギュアを友人宅に持っていけば、自宅でプレイしたときのレベルやカスタマイズしたものを友人宅でも引き継いだまま遊べると、見どころを語った。もちろんその逆、友人宅で遊んだ内容もフィギュアに記録されるため、自宅に持ち帰っても友達と遊んだ内容が反映される。

ゲームモードは一人で遊ぶシングルプレイヤーモード、二人で協力して遊ぶマルチプレイヤーモード、友達と対戦するバトルモードという、大きく3つが存在する。基本はスカイランダーごとに異なる能力を駆使しながらステージを進んでいくアクションゲームとなっているが、ステージ内に仕掛けられたギミックを解くパズル要素があったり、さまざまなチャレンジやミニゲームが搭載されているのも特徴。

スカイランダーにはそれぞれ属性があり、ステージの中には特定の属性でなければ進めない場所も用意されていた。属性を合わせて進む先はボーナスステージとなっており、宝物がたくさん存在するという。中でも、プレゼントボックスのようなオブジェクトからはレアなアイテムが手に入るようで、デモプレイではカウボーイハットという装備品が獲得できていた。装備を変えるとスカイランダーのグラフィックが変化するので、装備を変えて見た目をカスタマイズする楽しみ方もアリだろう。

また、一人プレイで遊んでいる最中でも、パワーポータルにもうひとつフィギュアを置くことで、すぐ二人協力プレイで遊ぶことも可能となっていた。パワーポータルからフィギュアを外すだけで協力プレイを止めることもできるので、ステージの難所でつまづいてしまったら、そこだけ家族や友人に助けてもらうなど、気軽に遊べるようになっている。

一人でプレイしている際も、フィギュアを載せ替えるだけで簡単に操作キャラクターを変えられるので、ステージの特徴に合わせてキャラクターを選択することが攻略のポイントとなってきそうだ。

デモプレイはスクウェア・エニックスの二木達博氏が担当。

デモンストレーションの後には、ゲストとして鈴木福さんが登場し、Reiche氏との対戦プレイを披露。鈴木さんは、会場に用意された15体のスカイランダーから「2丁の拳銃で攻撃して敵を倒せそう」という理由で、トリガーハッピーと呼ばれるキャラクターを選択してプレイ。一方のReiche氏は、ビームを放って攻撃するのが特徴のプリズムブレイクを選んでいた。

Reiche氏に「Hello, My name is Fuku Suzuki. Nice to meet you.」と英語で挨拶する鈴木さん。
トリガーハッピー	プリズムブレイク

対戦で使われたステージは地面から槍が飛び出してくる場所があり、そこでReiche氏がダメージを受けてしまうものの、開発者の意地か、ギリギリのところでReiche氏が勝利。負けてしまったけど「楽しかったのでもう1回いいですか？」という鈴木さんの希望によって再戦することに。今度はステージ内に落ちていた武器を取った鈴木さんがReiche氏を追い詰め、リベンジに成功するとガッツポーズを決めていた。

イベントの最後には、Reiche氏から鈴木さんにこの夏ぜひ遊んでほしいと、「スカイランダーズ」のスターターパックが贈られた。ゲームを受け取った鈴木さんは「友達や妹と遊びたいです」と嬉しそうな様子を見せていた。

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※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。