「ロード オブ ヴァーミリオン III」は8月22日に稼働！「ファイナルファンタジー」から登場する新使い魔も公開された「OVER the LORD～第5章 黒淵と白焔の頂～」レポート

「ロード オブ ヴァーミリオン」シリーズにとって5回目の公式全国大会となった本イベントの会場では、大会開催を記念した「LoVフードコート」が1日限定で開店していたほか、物販コーナーでは大会限定グッズや「ロード オブ ヴァーミリオン III」グッズの先行販売も行われていた。

グッズではマンドレイクのロゴがあしらわれたポロシャツや、風神・雷神が描かれた扇子などが評判だった様子。またフードコートにも長蛇の列ができるなど人気を博していた。

イベントでは全16名のプレイヤーによるトーナメント形式の大会や、当日限定で結成されたロックバンド「ARCANA STONES」に加え、スペシャルゲストとして崎元仁氏と伊藤賢治氏も登場したライブも実施されたが、まずは「ロード オブ ヴァーミリオン III」の稼働日などが発表された、開発チームによるプレゼンステージの模様からお伝えしていこう。

「ロード オブ ヴァーミリオン III」の稼働日が8月22日に決定

プレゼンステージでは、シリーズプロデューサーである柴貴正氏と、ディレクターである浅尾祥正氏が登場し、最新作「ロード オブ ヴァーミリオン III」の最新情報が語られた。

まず、「ロード オブ ヴァーミリオン III」の稼働日が2013年8月22日に決定。今回は筐体を一新しているため、全国一斉ではなく順次稼働していく予定とのこと。最終的に、全国635店舗に2,558台が設置予定。柴氏によると、これは前作と比較して1.5倍の規模になっているという。

本作の全国対戦はリーグ戦形式となっており、下位のリーグは他ユーザーと協力してCPUを倒すモードで、上位に移るに連れて対人戦が解放されていく。

さらにプレイヤーの分身である「紅蓮の子ら」のテレーゼ(CV:悠木 碧さん)、テオ(CV:斎藤 千和さん)も公開された。これまでは公式サイトで14人の「紅蓮の子ら」が公開されていたので、これで全16人となる。ちなみに「紅蓮の子ら」による能力差はないので、デザインやボイスの好みで選んで問題ないと柴氏はコメントしていた。

また、ストーリーをクリアするとほかのキャラクターでの展開も見られるそうで、すべてのストーリーを見るために複数キャラクターを用意する必要はないという。ストーリーモードは全国のユーザーが一斉に楽しんでもらいたいため、実装は10月1日からとなっている。

次に紹介されたのは武器などを錬成していくカスタマイズ要素。本作ではカスタマイズ次第でアビリティなどが付き、自分だけの武器を作成できる。さらにアバターのカスタマイズ機能も充実しているそうだ。

続いては新たに登場するカードとして、直良有祐氏、上国料勇氏といったスクウェア・エニックスの実力派イラストレーターによって描かれた使い魔たちや、みさくらなんこつ氏が描く三柱の女神も公開に。

さらに後述の「ARCANA STONES」によるスペシャルライブ中にも驚きの発表があり、「ロードオブヴァーミリオン」シリーズではおなじみのコラボレーションとして、スクウェア・エニックスが誇る人気シリーズ「ロマンシング・サガ」からシェラハ、サルーイン、デスの3キャラクターが参戦決定。

さらに「ファイナルファンタジー」シリーズからはサボテンダーやモルボル、トンベリといったおなじみのモンスターが登場することも明かされた。

また、ここではゲームデザイナーの横山賢介氏とオフィシャルサポーターのノイ氏も登場し、実際のプレイ映像が披露された。基本的なシステムは前作と同じとなっている本作だが、一新されたデザインや演出、画面右下に表示されるミニマップの詳細などを確認できた。

「ロードオブヴァーミリオン Re:2」最後の覇者は！？

「ロード オブ ヴァーミリオンIII」の稼働前に開催される「ロードオブヴァーミリオン Re:2」最後の大会に出場したのは、前回優勝者のドラクエVIIはお選手をはじめ、全国各地から集った16人のプレイヤー。その中で準決勝まで残ったのは、埼玉エリアのKAZ選手、千葉エリアの暗黒神選手、東海エリアのTake@25選手、関西Bエリアのクロキ選手。

準決勝第1試合のTake@25選手とクロキ選手の戦いでは、開幕直後こそTake@25選手が猛攻をかけた影響で有利な状況を作ったものの、クロキ選手もじわじわと相手の体力を削り応戦。中盤になるとTake@25選手が落ち着いた立ち回りを見せクロキ選手の作戦を封じると最終的にTake@25選手が余裕を持っての勝利となった。クロキ選手は中盤以降の攻防で後手に回ってしまった印象だ。

準決勝第2試合目は「ロードオブヴァーミリオン Re:2」の全国通算ランキングで1位を獲得した有名プレイヤーのKAZ選手と暗黒神選手という組み合わせに。序盤は暗黒神選手が若干有利に試合を運びつつも、拮抗した状況が続く。中盤になるとKAZ選手が一気に仕掛けて相手を全滅に持ち込むと形成は完全に傾く。一度体勢が崩れてしまった暗黒神選手は立て直すことができず、そのままKAZ選手の勝利という結果に。序盤こそ暗黒神選手がうまい試合運びを見せていたが、中盤での細かい判断ミスが勝敗に響いた格好だ。

そして決勝はTake@25選手とKAZ選手が激突。準決勝は序盤で試合が動く展開がなかったものの、決勝は開幕直後から激しい攻撃の応酬で、わずかな隙も許されない緊張感のある戦いとなった。目まぐるしく動く試合展開の中でペースを掴んだのは、きっちりと相手の体力を奪っていったKAZ選手。しかしTake@25選手もところどころでカウンターを決めるなど、先の読めない戦いが続く。硬直状態が続く中、徐々にカウントが減っていきそのままタイムアップ、結局序盤の攻撃が功を奏したKAZ選手が勝利を収めた。

ラストはロックバンド「ARCANA STONES」によるスペシャルライブ！

大会の決勝戦とプレゼンステージが終わると、ゲストとしてシリーズのコンポーザーを務める崎元仁氏や登場し、さらに植松伸夫氏からのビデオメッセージが公開され、各々が「ロードオブヴァーミリオン」シリーズに対する思いを語ったあとは、いよいよ当日限定で結成されたロックバンド「ARCANA STONES」によるスペシャルライブがスタート。

ライブはいきなり「Dawn of Vermilion」「黒き竜の神殿」ではじまり、会場のボルテージは早くも最高潮。その後も「ロードオブヴァーミリオンII」の楽曲である「黒淵の塔＆白焔の塔」「チョコボ＆モーグリ」が演奏され、ファンはそのロックサウンドに酔いしれていた。特に「チョコボ＆モーグリ」のラストには「ファイナルファンタジー」のテーマ曲まで演奏され、これには会場のファンはもちろん、ステージ脇で見ていた柴氏、崎本氏も存分に堪能している様子だった。

さらに演奏楽曲は「ロードオブヴァーミリオン」シリーズにとどまらず、先述した通りコラボレーションが決定した「ロマンシング・サガ」シリーズより「七英雄バトル」「四魔貴族バトル」「決戦！サルーイン」が披露された。

スクウェア・エニックスを代表する名曲が登場したことでさらに盛り上がりを見せると、ここでスペシャルゲストとして「ロマンシング・サガ」シリーズの楽曲を手がける伊藤賢治氏が登場し、サプライズ曲として「ロマンシング・サガ2」のオープニングタイトルを独奏した。会場は伊藤氏の登場にどよめきつつも、「ARCANA STONES」とは一味違った独奏を聞き入っていた。

その後は同じくコラボレーションが発表された「ファイナルファンタジー」シリーズから、「ファイナルファンタジーV」「ファイナルファンタジーVI」の戦闘曲が演奏され、会場には再び興奮の渦が巻き起こる。

さらに本編終了後のアンコールでは「ロマサガ メドレー」が披露されるなど、「ロードオブヴァーミリオン」にとどまらず、スクウェア・エニックスのタイトルが一堂に会した圧巻のステージとなった。

「OVER the LORD～第5章 黒淵と白焔の頂～」来場者記念グッズをプレゼント！

今回スクウェア・エニックスより、「OVER the LORD～第5章 黒淵と白焔の頂～」の来場記念グッズをご提供いただいたので、セットにして3名様にプレゼント！　会場に足を運べなかった人にとっては貴重なチャンスとなるので、ぜひご応募ください。