コーエーテクモゲームスは、女性向けゲーム「ネオロマンス」シリーズが2014年に20周年となることを記念した声優イベント「ネオロマンス 20th アニバーサリー・イヴ」を12月14・15日にパシフィコ横浜で開催。今回は14日・昼の部の模様をレポートしよう。
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「アニバーサリー・イヴ」は明るくハッピーな雰囲気でスタート!
本公演は「アンジェリーク」と「遙かなる時空の中で」シリーズを中心とした「Happy day~明るくハッピーな昼デート~」となっている。出演キャストは以下の通りだ。
・速水 奨さん(ジュリアス役/アンジェリーク)
・田中秀幸さん(クラヴィス役/アンジェリーク)
・神奈延年さん(ランディ役/アンジェリーク)
・森川智之さん(エルンスト役/アンジェリーク)
・成田 剣さん(アリオス役/アンジェリーク)
・高橋直純さん(イノリ役/遙かなる時空の中で、イサト役/遙かなる時空の中で2、ヒノエ役/遙かなる時空の中で3、遠夜役/遙かなる時空の中で4)
・中原 茂さん(藤原鷹通役/遙かなる時空の中で、藤原幸鷹役/遙かなる時空の中で2、有川 譲役/遙かなる時空の中で3、葛城忍人役/遙かなる時空の中で4)
・井上和彦さん(橘友 雅役/遙かなる時空の中で、翡翠役/遙かなる時空の中で2、梶原景時役/遙かなる時空の中で3、風早役/遙かなる時空の中で4)
・保志総一朗さん(永泉役/遙かなる時空の中で、源 泉水役/遙かなる時空の中で2、平 敦盛役/遙かなる時空の中で3、布都彦役/遙かなる時空の中で4)
・置鮎龍太郎さん(アクラム役/遙かなる時空の中で、アクラム役/遙かなる時空の中で2、白龍役/遙かなる時空の中で3、ナーサティヤ役/遙かなる時空の中で4)
まずはオープニングとして、ネオロマンス20周年記念曲「Eternal Kiss」をキャスト全員で歌うと、ファンは大歓声をあげながら総立ちで迎え入れる。続いてドラマ「アンジェリーク」より「アフタヌーン・ホリデー ~遊園地で~」を上演。
いつも頑張っている“あなた”を休ませてあげるようにと女王陛下から命を受けた守護聖たち。話し合いの結果、遊園地へと向かうことになるが、一部の守護聖はアトラクションが苦手な様子。そこで“あなた”は、皆でゆっくり楽しめるものに乗ろうと提案するのだった。
シリーズ20年を映像と思い出で振り返るトークコーナー
「20th Love Memories1」では、遠夜が静かに力強い愛の告白を、アリオスがどこか吹っ切れたように心のうちを語る。ゲーム内のスチルや映像も併せての言葉に、ファンからは一際大きな悲鳴が。ライヴコーナーでは神奈さんが元気いっぱいに「この手をはなさない」、速水さんが大人の色気をふりまきながら「ソレイユ・ルヴァン」を歌い上げていた。
「20th Memorial Talk1 遙かなる時空の中で」では、高橋さん・中原さん・井上さん・保志さん・置鮎さんがステージに。全員で後ろ向きに座り、振り向きざまに「振り返り~」と声を揃えるという小ネタを交えつつ、これまでの思い出を当時の映像と共に語っていく。中原さんは「ネオロマンス・フェスタ ~遙か十年祭~」の武道館で歌ったことを挙げ、舞台の裏で中腰になりながら移動をしていた苦労を明かした。
井上さんは「苦し紛れのジャケットプレイ」とし、貴重な第1回目のジャケットプレイとなる「ネオロマンス・フェスタ3」の映像も公開。「口から心臓が飛び出るかと思った」というほど緊張していたそうで、何かしなきゃと、とっさに思いついたのだと誕生秘話を語る。
高橋さんは、ゲームやドラマCDをはじめ、アニメなどの展開が目まぐるしかった2005年~2006年ごろについて話し、パシフィコ横浜で劇場版の試写会を行ったことなどが思い出深かったという。
ゲーム&イベント情報が盛りだくさん!発売間近の2タイトルを紹介
新作情報では、2014年1月23日発売予定の「金色のコルダ3 AnotherSky feat.神南」出演キャスト5名が歌うテーマ曲「ROSY ROSA ROSY」が公開となったほか、攻略キャラクターとなった芹沢 睦のマエストロフィールドと思われる映像も上映となった。アンフィニは自ら演じる他校の生徒ビジュアルを紹介しつつ、アンフィニバージョンの「ROSY ROSA ROSY」を熱唱。神南という舞台らしい情熱的なラブソングとなっているのでお楽しみに。
同じく2014年2月27日発売予定の「下天の華 夢灯り」から、明智光秀役・野島健児さん、百地尚光役・檜山修之さん、織田信行役・岡本寛志さんがゲストとして登壇。発売を前に、信長と光秀、百地と信行のゲーム内シーンが特別に再現された。
また「下天の華 夢灯り トレジャーBOX」に同梱となる「けもみみファスナーチャーム」も用意され、蘭丸は「柴犬」であることが判明。光秀は尾が2本ある狐、信行はヤギのようだ。さらに「下天の華 夢灯り」の発売から約1ヵ月後に、再びオンリーイベントが開催決定という発表が続くと、ファンは大興奮の様子をみせた。
貴重映像やアイテムも登場&フルリメイク制作も発表に
「20th Memorial Talk2 アンジェリーク」では、速水さん・田中さん・神奈さん・森川さん・成田さんが作品やイベントについての思い出を振り返る。神奈さんは「ネオロマンス ライヴ 2003 Spring」に眼帯姿で登場したことに触れ、その時の眼帯に描かれていたハートマークは森川さんによるものだったことを明かした。
速水さんは、1995年に東京・六本木のイベントスペース「ヴェルファーレ」(現:ニコファーレ)で行われたオンリーイベントが思い出深かったようだ。このイベントについては、アンジェリークのコミカライズが連載されていた「月刊ふぁんデラ」(角川書店)にレポートが掲載されたという。
成田さんは、ドラマCD「アンジェリーク ~White Dream~」の特典CD向けフリートークで急に司会を任されたことについて「ゲストのつもりでいたからキャラクターのことも全然分からないし、一体何事かと思いました」と、当時の必死さが伺える勢いで話す。ほかのメンバーからも散々な言われようだったが、唯一ヴィクトール役・立木文彦さんだけは優しくしてくれたそうだ。成田さんは「最近会ってないけど、今度必ずお礼を言います!」とファンを笑いに誘っていた。
ドラマ「遙かなる時空の中で」より「優しい時間をあなたと」では、怨霊退治に追われる神子が少しでも心安らぐようにと、北山へ“ぴくにっく”へ行く計画を立てた八葉たち。神子の手作り弁当を前にした、まさにその時を狙ってアクラムが登場。しかしイノリ・鷹通・友雅・永泉と神子は力を合わせて撃退し、再び平穏が訪れるのだった。
クラヴィス、幸鷹、景時による愛のささやきを堪能できた「20th Love Memories2」の後は、保志さんの「花篝のささやかな恋よ」、森川さんの「ANSWER」、置鮎さんの「逝春の心は黒曜石に」が披露されたライヴコーナーへ。
エンディングでは、これまでのイベント映像と共に「遙かなる時空を越えて」「明日を拓く者たち ~FRONTIER~」を、そしてファンも振り付けで応えた「Promised Rainbow」をキャスト全員で歌い上げる。アンコールでは「僕たちのAnniversary」とキャストの挨拶に加え、初代「アンジェリーク」のフルリメイクも発表に。「ネオロマンス」シリーズ20周年へ向けてますます期待が高まる中、イベントは終了した。