コーエーテクモゲームスは1月12日、同社の市ヶ谷オフィスにて、「『DEAD OR ALIVE 5 Ultimate』Official Tournament 2013-2014」の決勝トーナメントを開催した。
今回開催されたのは、昨年11月から年末にかけて東京、大阪、名古屋、小倉、札幌、仙台の各地方予選を勝ち上がったプレイヤーが集結した、「『DEAD OR ALIVE 5 Ultimate』Official Tournament 2013-2014」の決勝大会。本大会には前回優勝者である韓国のプレイヤー・test選手をはじめ、台湾、アメリカからも代表プレイヤーが参戦。これまでに開催されてきた「DEAD OR ALIVE 5」の大会の中でも、最大規模を誇る。
また、当日午前には会場内に予選も開催され、そちらも盛況だった様子。開会宣言を行ったプロデューサー・早矢仕洋介氏からは、前回大会の2倍近い、約300人のプレイヤーが地方予選に参加していたとのこと。
大会のルールは1試合2ラウンド先取で勝利、準決勝からは3ラウンド先取で勝利となる。また、キャラクターは1試合ごとに変更することも可能となっており、対戦前からどのキャラクターを使うかの駆け引きが巻き起こる可能性も持ち合わせる、緊張感溢れる大会となった。
決勝トーナメントには総勢29名のプレイヤーが勝ち上がってきたが、2ラウンド先取で勝敗が決まってしまうこともあって、どの戦いもかなり早い展開。上述の通り試合ごとでキャラクター変更できるというルールだったものの、実際にキャラクターを変更するプレイヤーは少なかった印象。やはり、相手との相性よりも得意なキャラクターで対戦したい人が多かったようだ。
世界各地からプレイヤーが集まった本大会だが、海外勢は思わぬ苦戦を強いられることに。アメリカ代表として参戦したMATT PONTON選手は善戦を見せながらベスト16で敗退すると、ディフェンディングチャンピオンでもある韓国・test選手は得意とする素早い攻撃を封じ込められベスト8で敗れてしまう。また、公式プレイヤーや、攻略本「DEAD OR ALIVE 5 マスターガイド」の執筆者も敗退するなど波乱の展開となる。
その中でベスト4で勝ち進んだのは、活忍犬選手、FLACK選手、ふわちん選手、とも選手の4名。これまでの公式大会優勝者はおらず、誰が勝っても初優勝という顔ぶれとなった。
準決勝第1試合は活忍犬選手対FLACK選手という組み合わせ。FLACK選手は得意としているレオンを使用するが、一方の活忍犬選手は相手を翻弄する狙いがあったのか、1試合ごとにキャラクターを変更する作戦を取る。この作戦が功を奏したのか、変幻自在の技の組み合わせにFLACK選手は対応できず、なんとストレートで活忍犬選手が勝利する結果となった。
準決勝第2試合はふわちん選手ととも選手という組み合わせ。直前の試合でキャラクターを次々に変えていく作戦が使用されたばかりだが、この2名はそれぞれが得意とするこころと、かすみを徹底して使っていくシンプルな戦法だった。
第1試合は活忍犬選手のストレート勝ちという一方的な展開となったが、ここでは拮抗した戦いが続き、1戦目はふわちん選手、2戦目はとも選手が取り合う形になる。その後もわずかなミスを見逃さない緻密かつ高速の戦いが続き、お互い2勝ずつで勝負は最終戦に突入。いよいよ始まった最終戦では、とも選手がかすみの素早い攻撃でリードを取ろうとするが、こころ特有のコンボを効果的に使うふわちん選手が徐々に相手を翻弄。その結果、じわじわと体力を削ったふわちん選手が勝利を収め、決勝に駒を進めた。
そして決勝戦では、活忍犬選手とふわちん選手が激突。ふわちん選手は引き続きこころを使用し、対する活忍犬選手は準決勝と同じくキャラクターを次々に変えていく戦法をとった。
決勝戦まで勝ち進んできただけあって、お互いの微妙な距離感を図りながら、少しずつ体力を削っていく緊張感溢れる戦いが繰り広げられる。まず1戦目は自分の間合いをしっかりと把握し、そこから一気に突進するふわちん選手が先に取る。2戦目では一転、敗戦からの切り替えの早さと、対応力の高さを見せた活忍犬選手が奪い返すと、3戦目も連取し王手をかける。勢いに乗った活忍犬選手は最終戦でも一気に攻勢をかけ、ラストは相手の残り体力を見ながら、しっかりを相手をステージ下に落として勝利。見事に初優勝を飾った。
大会のラストではシリーズの今後の展開が明らかに
大会が終わると、早矢仕氏から「DEAD OR ALIVE」シリーズに関する今後の展開が発表された。まず、昨年末から稼働が開始した「DEAD OR ALIVE 5 Ultimate:Arcade」では、1月末にアップデートを実施するという。このアップデート「Ver.1.04」では、マリー・ローズを含むキャラクターのコスチュームが追加される。
また、アーケード版の大会についても開催を予定しているそうで、どれだけの規模になるかは未定の段階だが、早矢仕氏は「今回の大会参加者が全員出場できるくらいには」と語っていた。
そして、PS3/Xbox 360「DEAD OR ALIVE 5 Ultimate」についても、2月上旬にアーケード版と同様のアップデートが実施される予定。これに合わせて、細かなバグ修正や、プレイヤーが想像していないであろう新機能も追加されるとのこと。さらに、PS3/Xbox 360版には未だ登場していないマリー・ローズについても、今後のアップデートで追加すると早矢仕氏は話す。マリーローズの追加時期は、春頃を予定しているとのこと。正確な日付は明かされなかったものの、決定次第改めて発表するそうなので、ファンの人は楽しみに待とう。