dramatic createは、PS Vita用ソフト「ものべの -pure smile-」を2014年秋に発売すると発表した。価格は、6,900円(税抜)。

目次
  1. ストーリー
  2. 作品の特徴
  3. キャラクター紹介

「ものべの」は、2012年4月にPC美少女ゲームブランド“Lose”より発売された、高知の大自然に囲まれた山里を舞台に、魅力的なキャラクター、美麗なグラフィック、感動的なストーリーが織りなす恋愛ノベルゲーム。さらに、原作シナリオのリライト&新たなアフターシナリオとビジュアルを大量に追加した、「ものべの -happy end-」も2013年10月に発売され、大きな反響を呼んだ。

今回PS Vitaで発売される「ものべの -pure smile-」は、超ボリュームのシナリオ量を誇る「ものべの -happy end-」をベースに、さらにオリジナルエピソードを大量に追加。ヒロインの夏葉、すみ、ありすはもちろん、「-happy end-」で人気の高かったあのキャラクターにも新エピソードが用意される。

また、シナリオ追加にあわせてビジュアルも大量追加。PS Vita版で追加されるシナリオ、ビジュアルはすべて原作PC版スタッフが制作しており、原作の持ち味に磨きをかけるかたちで、ボリュームアップを図っているぞ。

そして、PS Vita版ならではの機能として、タッチスクリーン操作はもちろん、クロックモードなどオリジナル機能も搭載予定だ。

ストーリー

「ここがものべの !? なーんにも無いねぇ」

高知の山深い寒村・茂伸(ものべの)村へ六年ぶりに帰省した主人公・沢井透(さわいとおる)と、ふるさとのことをすっかり忘れてしまったらしい妹・夏葉(なつは)。

都会はおろか、他の人里からさえ隔絶された古びた空気の中、 家守妖怪 “あかしゃぐま”のすみ、幼なじみのありす、傘妖の飛車角――懐かしい面々との再会は、錆び付いていた記憶の時計を動かし始める。

大掃除、山遊び、水普請、畑仕事、牛鬼の来訪……少しも変わらぬ茂伸の暮らしを重ねるうちに、やがて村に伝わる土着信仰 “ひめみや流” の夏祭りの夜が訪れる。

夜行市に賑わう境内に響く触太鼓は、祭りのクライマックス “面舞い” の始まりを告げるもの。舞台に浮かび上がるのは、七面頬(ナナツラオ)なる大妖と人間たちとが織りなす歴史。

その舞の最中、夏葉は突然倒れてしまう。

「おにいちゃん……夏葉……体がヘンだよう」

一晩にして十センチ以上伸びた身長、体型の変化。夏葉の身体を襲ったものは、まぎれもない異常成長だった。

(このまま、異常成長が続いてしまえば……夏葉の命は!)

果たして原因は病か祟りか――焦燥の中、すみとありすの力を借りて、透は夏葉を救うための手掛かりを探し始める。

作品の特徴

突然、原因不明の異常成長をしてしまった夏葉。シナリオはそこから分岐して、3人のヒロインそれぞれの物語が紡がれていく。そして、それぞれのルートの後には、さらにアフターストーリーも用意されている。

すみルート

人の時間を奪うと伝えられる大妖・七面頬(ナナツラオ)の呪い「時喰み」(ときはみ)。夏葉の異常成長を医学では解明できないと考えた透は、すみとともに「時喰み」について調査を始める。

ありすルート

夏葉に起きた変化の原因をつきとめるため、医学的な観点で調べる透。ありすはそんな透を支えながら、ずっと秘めていた思いを募らせていく。

夏葉ルート

帰郷とともに始まった夏葉の異変。その原因を必死で探す兄・透を助けたいという夏葉の純粋な想いが、ふたりの気持ちをやがてひとつに結びつける――。

また、物語の舞台は、高知の自然あふれる茂伸(ものべの)村を中心に、さまざまな場所が登場する。

※ゲーム中に登場する地名には架空のものが含まれます。

キャラクター紹介

沢井 夏葉(さわい なつは) CV:門脇舞以

元気いっぱいで少しだけ食いしん坊な透の妹。好奇心旺盛でどんなことにも興味津々。芯が強く兄思い。時に周囲の大人を驚かせるような意思の強さを見せることも。兄の透が大好きで、朝起きてから夜寝るまでいつもいっしょ。

「着いたーーっ。おにいちゃん! 早く早く!」

すみ CV:永井真衣

“あかしゃぐま”という、童子の姿をした妖怪で、普段は透の家の留守を預かる家守。透たち兄妹を生まれた頃からずっと見守りつづけ、深い愛情を注いでいる。透のことは恋愛対象としても意識しているが、その想いは胸に秘めたまま。

「透の家は、ここじゃ。
そのことを忘れておらねば、それでよい」

有島 ありす (ありしま ありす) CV:朋永真季

透の幼なじみで、村一番と評判の美少女。本人は見た目だけで声をかけてくる異性を疎ましく感じる一方、幼い頃から自然に接してくれる透へ熱い想いを寄せている。透の通う大学へ自分も入学するため受験勉強中。

「はっ! はいっ! お帰りなさい、透さんっ!
久しぶりです! 会いたかったですっ」

沢井 透(さわい とおる) CV:小尾元政

本作の主人公。高知の茂伸村出身。医学の道を志し、唯一の肉親である夏葉とともにいったん村を離れていた。責任感が強く、聡明で優しい性格。恋愛には疎く、ありすとすみが目の前で女の戦いを繰り広げても気づかないことがしばしば。

「夏葉、見てごらん? あれが僕たちの生まれた家だよ」

とおこ CV:瑞沢渓

沢井家を守護する牛鬼。大昔に沢井家の裏の井戸に落ちたところを、透の祖先に救ってもらった。その後「おんをかえす」と言っては沢井家を訪れるようになり、今でもその関係は続いている。おっとりとした天然な性格の持ち主でかなり無防備。

「おほしさまがとおこのてんじょう、くさがとおこのふとんだよ」

滝女郎(たきじょろう) CV:田中涼子

主の七面頬(ナナツラオ)の命により、巨大な滝“オオトメ釜”、その奥にある神域“オオトメの関”を守る大妖。長く生きた女郎蜘蛛が人の姿へ変化できるようになった。人間、特に男性を敵視するそぶりを見せるが、内面では人間に好意を寄せている。オオトメ釜を離れることができないため、人里など遠くの様子を見る際には分身を飛ばす。

「手前は滝女郎。七面頬様から、オオトメの関の番を任ぜられしもの」

ひめみや CV:若林直美

茂伸村の民間信仰“ひめみや流”を束ねる、村の実質的な最高権力者。本名・年齢ともに不詳。村人からはただ“ひめみや様”とだけ呼ばれている。普段は穏やかなお姉さんだが、村のことになると正しく冷静な判断を下し、村の皆から敬われている。

「ひめみや流は、ものべの全体が、よーまわるように祈るんよ」

ちま CV:宮沢ゆあな

ひめみや様の飼い猫。長い年月を経て人間に化けられるようになったが、耳としっぽはそのまま。ひめみや様以外との人間とはほとんど関わりを持たない。だが、ありすだけは別格で、おしゃれの達人と尊敬していつでもうれしそうに近寄っていく。

「にゃるほど、さすがはありすさんニャ」

飛車角(ひしゃかく) CV:宮下栄治

遠い昔の時代から生きている唐傘の妖怪。すみとともに茂伸までやってきた際、透の両親に頼みこまれて沢井家に留まることになった。普段はおじいちゃん扱いされているが、実はすさまじい力を持つ大妖。沢井家の“傘”として自らの身を挺し、さまざまな危機から透たちを守る。

「……しばらく見ぬ間に、漢を磨かれましたのう、透ボン」

有島 菜穂子(ありしま なほこ) CV:南月悠奈

有島家の主婦、ありすの母。明るく行動的な性格。看護婦として医師である夫・尚武を支えながら、家事全般もこなす良妻賢母。透たちの両親亡き後も、尚武とともに透たちを見守り、我が子同様にかわいがっている。

「透ちゃん、夏葉ちゃん。おかえりなさい。
うふふ、二人とも大きくなって」

有島 尚武(ありしま なおたけ) CV:燦英志

有島家の主人、ありすの父。茂伸村でただひとりの医師。自宅から車で片道1時間ほど離れた診療所に勤める。かつて不治の病を患っていたが、透の父・高芳の病止祈祷(やみどめきとう)を受けて完治する。それがきっかけで茂伸に移住し、菜穂子と結婚、ありすが産まれる。

「昔も今も、医学生の忙しさは変わらんものかね」

めっかい CV:真嶋成章

ひめみや様の飼い犬で、妖怪ヒヒ退治で名高い“播磨のめっかい”の末裔。普通の犬よりも何倍も大きい身体を持ち、吠え声は狐狸妖怪の動きを止める力がある。非常に賢く、ひめみや様のおつかいをこなす姿は茂伸の名物の一つ。

「うぉん!」

高畑 厳芳(たかはた いさよし) CV:寺田明正

透の父・高芳の師匠だった老博師(はかしょ)。“虫祈祷”を得意とする。透の母が病を患った際に何もできず、高芳の抱えていた悩みも聞くことができなかったことを後悔している。そのため、せめて透・夏葉・すみには、できる限り力になってやりたいと思っている。

「自然の声を聞きゆうためには、こういう土地の方がええ」

山木 芳秀(やまき よしひで) CV:縛里悠太郎

茂伸村の村長。村で最も祭りの作法に長け、山祈祷と山鎮めを得意とする名博師でもある。ひめみや様の信頼も厚く、茂伸の行政を一手に担う。明快で愛嬌のある性格。たまに軽率な発言で周囲の誤解を受けてしまうことも。

「ほいたらおまさんは夏葉ちゃんかい。
いや、げに久しいのう」

※画面は開発中のものです。

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