バンダイナムコゲームスが横浜アリーナ メインホールにて開催した「テイルズ オブ フェスティバル 2014」の6月1日公演の模様をお届けする。
初日の公演に引き続き、この日も司会進行は小野坂昌也さんと名塚佳織さんが担当。名塚さんのスラッとした綺麗な足をほめる小野坂さんの開幕トーク、そしてトークに合わせて足をアップで映すムービーカメラマンとのコンビネーションも変わらずだ。諸注意やメインとサブに分かれたステージの紹介をする際にも、カメラに向かってポーズを決めたりと、最初からエンジン全開で場を盛り上げていく。
そしてスペシャルスキットのコーナーへと移っていくわけだが、2日目の内容はスキットの中でキャラクターたち自らが人気投票の結果を発表するという、初の試みとなっていた。司会を務めるアンジュに加え、殿堂入りを果たしたリオンとユーリもサポートに加わり、まずはノミネートされたキャラクターとしてロイド、アスベル、リタ、アルヴィン、ルーク、ルドガー、レイヴン、ガイアス、リアラが順に姿を見せた。
役者も揃ったところで、いきなり21位までのキャラクターが一気に発表となった。ランクインしたキャラクターに同じ作品内の仲間たちからお祝いのコメントが贈られるなか、27位のガイアスは「俺に皆の関心がこんなに集まってくれて素直に感謝している」と感想を述べる。
続いて20位から11位まで…ではなく、なぜか10位から1位の発表に。「えーっ!?」と疑問の声が上がるものの、アンジュの台本には途中のランキングがない。抜けた箇所を探そうとするも、ゼロスが先を促して結果を見てみると、1位はなんとゼロス! しかし順位の部分をよく見ると修正したような跡があり、誰の仕業なのか犯人探しが始まる…。
真っ先に「先に言っておくが、俺じゃねえぞ」とけん制するアルヴィンが疑いの目で見られるものの、決定的な証拠はなく「俺は悪くねえ!」と聞いたことあるセリフで無実をアピール。自分のセリフを取られたルークが聞きとがめ、場はヒートアップ。
収拾がつかなくなりそうになるほど白熱するも、ユーリが準備の様子を記録していた映像を流したことで、ゼロスが事前に細工していたことが露見する。ゼロスはこれまでの人気投票で一桁にランクインしていたが、今回11位で二桁になってしまったため、恐らくむしゃくしゃしてやったのだろう…。
正しい順位に修正するため、レイヴンがアンジュを手助け。「ここはこれで…」と、過剰なほどにダンディさを強調した声が気になるものの、修正は無事完了。どうやら十の位だけが細工されていたようだ。ここでもリアラやアルヴィン、リタなどランクインしたメンバーたちがそれぞれ感謝を述べた。
この後はいよいよトップ10が明らかに。10位はクラトス、9位はロイド、8位はエミル、7位はフレン、6位はレイヴンと順調に結果が発表されるが、よくみると9位から「魔神剣が得意な人」「怒ったら怖そうな人」「料理オンチな人」「世界のかっこいい大人の男」と、ランキングの趣旨が変わっていた。またゼロスか…と思いきや、これは修正を手伝ったレイヴンによる仕業だった。
レイヴンがどこからともなく出てきたディムロスに切られるという一幕があったものの、順位に細工はしていなかったようで、発表は続行。5位のジューダスにはリオンがコメント取りにいったり、アスベルが4位と発表されると過去のランキングでずっと3位だった順位を「守れなかったー!」と叫んだり、終始ハイテンションで進む。
3位のジュードは会場にいなかったが雪山から会場に向けてメッセージを送ったり、1位ではなく2位だったことに不満を見せるルークも「これからも票を入れてくれるっていうなら、いつかちゃんとお礼を言ってやる…」と恥ずかしげにコメントするなど、場が盛り上がる。
残すは1位の発表のみ。そしてサブステージにいるのはルドガーただひとり。このシチュエーションからも想像できる通り、1位は見事ルドガーが獲得し、人気投票初参加で1位という快挙を成し遂げた。
ここで突然「1位の者に相応しい試練を」というアンジュとオリフィエルの声が響く。それに合わせて“中の人”つながりで4人の強敵が出現するも、ユーリとリオンの手助けもあって無事撃退に成功する。しかしヴィクトルまで登場…。これにはルドガーが骸殻化し、秘奥義「継牙・双針乱舞」で迎え撃つと、会場の盛り上がりは最高潮に達した。
ちなみに人気投票以外にも、サブランキングとして「ギャップが魅力的なキャラクター」「マスコットキャラクター」の投票も行われていた。前者のランキングではゼロスやガイアス、ルーク、エミル、レイヴンがランクインしており、メインでも上位に食い込んだキャラクターたちの人気の高さが伺える結果となった。
「レーヴ ユナイティア」の紹介が行われた最新情報コーナー
最新情報のコーナーでは、シリーズプロデューサーの馬場英雄氏、そして3DS用ソフト「テイルズ オブ ザ ワールド レーヴ ユナイティア」の制作プロデューサー山田茉弥氏が登場。発売日が10月23日に決まった本作について、歴代キャラクターが多数登場するオールスタータイトルであること、テルン編とナハト編という2つの視点で物語が描かれることなど、その見所をアピールした。
また制作にあたって、ナハト編で最初にナハトが出会うのはユーリとジェイドであり、その二人が出会うこと自体が大変だったという苦労点を話す。シナリオは各作品のスタッフが監修しているため、「オリジナル作品のファンの方にガッカリされないように気をつけています」というので、本作独自の物語も楽しみにしたいところだ。
なお、すでに速報としてお伝えしているルドガーとユリウスの参戦については、山田氏の熱望によって実現したとのこと。本作の制作時は「エクシリア2」発売から間もない頃だったため、「ルドガーはユリウスの存在があってこそであり、二人の絆が大切。ユナイティア』でもそこを守りながら表現できるか」という馬場氏の問いかけに対し、「絶対に守ります!」とのやり取りがあったようだ。
こうしたエピソードのほかにも、各種特典やiOS/Androidアプリ「テイルズ オブ リンク」「テイルズ オブ アスタリア」と、本イベントのコラボ情報なども紹介された。これらの内容については速報の記事でお伝えしているので、詳しくはそちらをチェックしてほしい。
TOF初出演となるKOKIAさんのライブコーナー
イベントの最後を飾るライブコーナー。初日はmisonoさんがほかのアーティストの曲を歌うといった試みを交えて大いに盛り上げたが、2日目はKOKIAさんのライブであり、歌声に聞き入るような落ち着いた雰囲気に。まずは「Follow the nightingale」(「テイルズ オブ イノセンス」EDテーマ)、「New Day,New Life」(「テイルズ オブ イノセンスR」OPテーマ)と2曲続けて「テイルズ オブ」の楽曲を披露。
曲の合間のトークでは、ファンからの手紙やメールで力をもらって曲を書いているため、「世の中にある曲には皆からもらった力が入っていると思っています。これからもKOKIAの曲を聞いてくれるたびに、音の粒の中に皆がいると思って聞いてくれたら嬉しいです」とメッセージを送った。
そんな思いが込められた多数の曲の中から、オリジナルソングの「愛と平和と音楽と」「infinity」を歌い上げる。拍手が沸くなか、最後には「say goodbye & good day」(「テイルズ オブ イノセンス」EDテーマ)を歌いライブを締めくくった。
イベントの最後には出演者が集合。ステージ上では最後の挨拶として「『ヴェスペリア』チームは皆仲がいいし、エステルやカロル、そしてラピードにもきてほしいですね」(竹本さん)、「今回『グレイセス』からは僕だけなので、浪川君や花澤さんともいずれ共演できたらと思います」(櫻井さん)、「昨日は関君がディムロスの名前を忘れていたけど、来年こそは一緒に出たいですね」(置鮎さん)といった次回開催への意気込みが多く語られた。
そして今年も連日司会を務めた小野坂さんは「これからも良い意味で緩いイベントを続けて、イベントの楽しさってなんだろう、というところで勝負していきたいです」と総括。楽しかった時間が終わりを迎えるなか、早くも次回開催が楽しみになる幕引きとなった。
6月1日(日)公演の出演者
<声優>
小野坂昌也(ゼロス・ワイルダー役/テイルズ オブ シンフォニア)※司会
名塚佳織(アンジュ・セレーナ役/テイルズ オブ イノセンス)※司会
小西克幸(ロイド・アーヴィング役/テイルズ オブ シンフォニア)
鈴木千尋(ルーク・フォン・ファブレ役/テイルズ オブ ジ アビス)
鳥海浩輔(ユーリ・ローウェル役/テイルズ オブ ヴェスペリア)
森永理科(リタ・モルディオ役/テイルズ オブ ヴェスペリア)
櫻井孝宏(アスベル・ラント役/テイルズ オブ グレイセス)
緑川光(リオン・マグナス役/テイルズ オブ デスティニー)
柚木涼香(リアラ役/テイルズ オブ デスティニー2)
竹本英史(レイヴン役/テイルズ オブ ヴェスペリア)
近藤隆(ルドガー・ウィル・クルスニク役/テイルズ オブ エクシリア2)
杉田智和(アルヴィン役/テイルズ オブ エクシリア2)
置鮎龍太郎(ガイアス役/テイルズ オブ エクシリア2)
<テーマソングアーティスト>
KOKIA(テイルズ オブ イノセンス)
※敬称略
(C)いのまたむつみ
(C)藤島康介
(C)BANDAI NAMCO Games Inc.
※画面は開発中のものです。
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