モンスターハンターの10週年を記念して、8月2日から8月31日までの約1ヶ月間行われる「モンスターハンター展」が開催される。8月1日に東京・渋谷ヒカリエにて行われたセレモニーと内覧会の模様をレポートする。

「モンスターハンター」シリーズは、これまでさまざまなハードで発売され、その度に爆発的なヒットを飛ばしてきた、カプコンが誇る大人気アクションゲームだ。プレイヤーは「ハンター」と呼ばれる存在となって仲間達と共に強大なモンスターたちを討伐していく。手軽にさまざまな人と協力してプレイができることが話題を呼び、ハンティングアクションと呼ばれる1つのジャンルを築くほどの人気タイトルとなった。

今回開かれる展覧会はその10周年を記念したもので、開演に先駆けたセレモニーでは、主催である小学館集英社プロダクション代表取締役社長・紀伊高明氏の挨拶に始まり、モンスターハンターシリーズでおなじみの辻本良三プロデューサーと藤岡要ディレクターも登壇。今回の展示では、カプコンの全面協力によりこれまで未公開だった開発中の資料などが惜しげもなく公開されるほどで、「見所は全てです」と辻本プロデューサーからその出来映えに自信を覗かせる力強い発言も飛び出していた。

また、当時マーヴルのマスターライセンシーを担当していた小学館集英社プロダクションがカプコンとマーヴルの仲介役となったことで「マーヴルvsカプコン」などの作品が誕生するきっかけとなり、今日に至る良好な関係を築くことができたという両社の意外な親交の始まりも明らかにされた。

紀伊高明氏 辻本良三プロデューサー
藤岡要ディレクター

更にスペシャルゲストとして、アイドルグループ「乃木坂46」から斉藤優里さん、白石麻衣さん、永島聖羅さん、西野七瀬さん、松村沙友理さんの5人がスペシャルサポーターとして登場。残念ながら今回は出席していなかったが、バンド「ゴールデンボンバー」の歌広場淳さんもスペシャルサポーターに選ばれており、「全てを投げ出して出席したがったのですが、その分twitterのタイムラインを遡りながら別の場所での仕事を頑張ります」と祝福のメッセージを寄せて会場の笑いを誘っていた。

左から永島さん、松村さん、白石さん、西野さん、斉藤さん

なお選ばれたメンバーは全員モンスターハンターが大好きな「モンハン選抜組」ということで、実際のゲーム内容に関連した「モンハン」トークが展開。定番の好きな武器の話題では、斉藤さんが双剣→操虫棍→太刀→笛→大剣と次々に愛用の武器を乗り換える浮気性な所が判明し、最近の一番のお気に入りは大剣だそうなのだが、他のメンバーからは斉藤さんが笛を使っている時が面白いと評判だという。なんでも、よくモンスターの近くで演奏を初めてしまい気づいたら回復以上に自分がダメージを受けてしまうことが多いそうで「もっと笛をうまく使えるようにレベルアップします!」と今後の更なるやりこみに意欲を覗かせるという一幕も見られた。

一足先に展示物も見終えていたメンバーは、「もう一度プライベートで遊びにきたい」「泊まりこんででももっとゆっくり見て回りたい!」とコメントするほど満足気だった。中でも等身大のフルフルに食べられるハンターの気分を体験できるコーナーでは、西野さんがフルフルに食べられている間、白石さんたちはピッケルでの採掘に夢中で写真を撮りまくっていたというエピソードも披露され、展示を心から楽しんでいた様子だった。

その後はモンスターハンターにまつわるオリジナルメニューを味わうことのできるモンハン展カフェ&バーのオリジナルメニューから、ハンターのアイテムとしてお馴染みの「こんがり肉」とアイル―の肉球の模様が描かれたクッキーが上にのった可愛らしい「アイル―プリン」の2つを特別に試食することに。特にこんがり肉はゲーム中の独特の形状が完璧に再現されており、試食を担当した松村さんが本当に美味しそうにかぶりついていたのが印象的だった。ハンターなら是非一度は食べてみたいアイテムだ。

また会場ではさまざまな限定アイテムが販売されるが、なんとその中にモンハングッズ市場過去最高の高額商品となる全身が純金でできたオトモアイルーが299万円で先行販売されることも発表。299(にくきゅう)にという可愛らしい語呂のお値段ながらも、さすがにこれにはメンバーも全員度肝を抜かれたようで、運ばれてきた実物を目の当たりにして「これが置いてある部屋に一度行ってみたい」と興味津々の様子だった。

最後は、紀伊社長、辻本プロデューサー、藤岡ディレクターも加わり、出演者全員の手によるテープカットが行われ、「一狩りいこうぜ!」のお馴染みの合い言葉と共に「モンスターハンター展」の開催が宣言された。

内覧会では、実際に展示会の会場を散策することができた。歴代の「モンスターハンター」シリーズのパッケージや限定版などが飾られた「モンスターハンターの歩み」に始まり、開発初期に作られたゲームの仕様書などを見ることのできる「秘蔵開発資料」、等身大のモンスターや鳴き声を聴くことのできる「モンスターの生態」など、会場内はさまざまなエリアに分けられている。

中でも極秘開発資料のコーナーは必見。ここでしか見ることのできない貴重な資料がこれでもかと惜しみなく公開されており、新しい武器種別やマップなどを、どのようにしてスタッフが作り上げていくのかという経過が分かるようになっているなど、ファンには垂涎モノのアイテムを堪能することができる。

さらに嬉しいことに、10月11日に発売を控えた最新作である「モンスターハンター4G」に関連した展示も用意されている。同作を象徴するモンスターである「セルレギオス」とそれを素材して作ることのできるチャージアックス・防具一式の造形が初お披露目されるほか、ゲームの最新映像も上映。また、現在発売中の「モンスターハンター4」で使用できる10周年記念のダウンロードクエストと、特別仕様のオトモアイルーが会場で先行配信されているので、「モンスターハンター4」とニンテンドー3DSを忘れずに持参しておくといいだろう。

会場である渋谷ヒカリエ内や周囲も、本イベントに関連したさまざまなポスターや看板、フラッグなどが飾られており、まさにモンスターハンター一色といった雰囲気になっている。展覧会というより一種のテーマパークのような雰囲気があるほど、モンスターハンターを知っているなら老若男女誰でも楽しめ、この夏の人気スポットとなりそうだ。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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