Red Bull Music Academyは、日本のテレビゲームミュージックシーンにフォーカスしたドキュメンタリー映像シリーズ「DIGGIN’ IN THE CARTS(ディギン・イン・ザ・カーツ)」を、本日9月4日17時より順次公開する。

1980年代に日本で発展したテレビゲームの音楽は、世界の音楽シーンの中で数多くのミュージシャンの人生に影響を与えたという。「いったい、あの音楽は、誰がどんな風に作ったのか?」。本作品は、世界で最もユニークな存在を放った日本のゲーム音楽の歴史と、その魅力を探訪する全6話(各15分)のドキュメンタリー映像となっている。

任天堂で「メトロイド」や「テトリス」などのクラシックを生み出した田中宏和氏や、「ファイナルファンタジー」シリーズの植松伸夫氏など、テレビゲーム音楽のパイオニアたちの独占インタビューに加え、それらの音楽に大きく影響を受けたFlying Lotus氏、Dizzee Rascal氏、Fatima Al Qadiri氏など、現代を代表する海外の音楽家たちのコメントが収録。

ゲームや音楽愛好家だけでなく、子供の頃にゲームに親しんだ経験を持つ人などにも響く、ユニバーサルな文化的作品として仕上げられているとのことだ。

レッドブル・ミュージック・アカデミーのドキュメンタリー映像シリーズ

30年以上に渡り、日本のテレビゲームはグローバル・ポップカルチャーの世界に印象的なメロディーの数々を残してきたが、これらの普遍的な楽曲の数々を生み出してきた作曲家たちが表舞台に立つことはあまりなかった。レッドブル・ミュージック・アカデミー(以下RBMA)による新たなドキュメンタリー映像シリーズでは、日本が世界に誇る偉大な音楽を生み出してきた作曲家たちに焦点を当てる。この「ディギン・イン・ザ・カーツ」は6エピソードで構成され、日本のテレビゲームミュージックの歴史を8ビット時代から現在まで探訪していく。

いったい、あの音楽は、誰がどんな風に作ったのか?

本作品のプロデューサーであるニュージーランド出身のNick Dwyer(ニック・デュワイヤー)は、「日本のゲーム音楽の作曲家たちが、世界のカルチャーや、現代の音楽シーンを彩る有名なミュージシャンたちに多大な影響を与えてきたという事実を紹介したいのです」と制作背景について語っている。全6エピソードを通じてテレビゲーム音楽の進化に新しい焦点を当てていくこのシリーズでは「テトリス」や「メトロイド」を手がけた田中宏和、90年代初期の東京のクラブミュージックカルチャーに影響を受け「ベア・ナックル 怒りの鉄拳」のサウンドトラックを制作した古代祐三、そして世界を代表するオーケストラによって演奏される機会も多い「ファイナルファンタジー」シリーズの音楽を手がけた植松伸夫などテレビゲーム音楽界を代表する作曲家たちの独占インタビューが盛り込まれている。

日本の美しい風景やライフスタイルを世界中の視聴者へ

本作品に出演している作曲家たちのインタビューは、日本の美しい風景と共に、そのライフスタイルをも感じ取ることができるロケーションで撮影されている。Nick Dwyerと共に本シリーズのディレクター/プロデューサーを担当したニュージーランド出身のTu Neill(トゥ・ニール)は日本を撮影拠点に選んだ理由について、「日本は本当に美しい国です。この国の豊かで多様なカルチャーのスナップショットを盛り込み、できる限りその美しさを伝えられるようにしました」と述べている。

現代の音楽シーンを代表する海外アーティストたちが多数出演今回のドキュメンタリー映像シリーズにおいて欠かせないもうひとつの要素として、Flying Lotus(フライング・ロータス)、Dizzee Rascal(ディジー・ラスカル)、Just Blaze(ジャスト・ブレイズ)、Joker(ジョーカー)、Fatima Al Qadiri(ファティマ・アル・カディリ)、Kode9(コード 9)、Havoc(ハボック)、J-Rocc(ジェイ・ロック)、Ikonika(アイコニカ)などの現代の音楽シーンを代表する海外のアーティストたちが多数出演している。彼らは日本のテレビゲーム音楽が、自分たちの音楽制作においていかに大きな影響を与えてきたかについて語っている。

“皆この音楽で育ってきたんだ。ゲーム音楽の作曲家たちは隠れたヒーローなのさ。いったい何者なんだ?ってね” - HAVOC

毎週木曜日、日本のテレビゲーム音楽に隠された歴史が明らかになる!

本シリーズの予告映像はRBMAのオフィシャルサイトにてご覧頂けます。9月4日(木)から毎週木曜日17時にエピソード1~エピソード6までRBMAが東京で初開催を迎えるまで順次公開。「ディギン・イン・ザ・カーツ」体験イベントを開催決定11月13日(木)には「ディギン・イン・ザ・カーツ」制作記念イベントとして、ドキュメンタリーの世界観をリアルに体験できる「Red Bull Music Academy presents 1UP:Cart Diggers Live」を渋谷「WOMB」で開催決定。その豪華ラインアップとして、名門”Warp Records”の天才クリエイターRustie(ラスティ)は、ゲーム「ベア・ナックル」の作曲家である古代祐三の音楽を中心にライブセットを披露。

同じく”Warp Records”から音楽シーンのみならず、現代アートや映画界からも熱い視線を集めるOneohtrix Point Never(ワンオートリックス・ポイント・ネヴァー)はシューティング・ゲームへのトリビュート演奏を披露。Fatima Al Qadiri(ファティマ・アル・カディリ)はゲームの思い出を現実の音楽体験へと変換します。「メトロイド」や「テトリス」の作曲家CHIP TANAKAもライブセットを披露。さらにDUB-Russellは初音ミクと手を組むなど、スペシャルなパフォーマンスが目白押し。

世界を旅する音楽学校「レッドブル・ミュージック・アカデミー」は10月12日(日)から11月14日(金)まで約1ヶ月間、日本がこれまで培ってきた豊富な音楽とアートの歴史、そしてテクノロジーが世界に与えてきた影響の大きさについて掘り起こし、様々なアプローチで世界へ向けて発信していきます。上記期間中はワークショップ、コンサート、イベントなど都内各所で様々な音楽の祭典が繰り広げられます。どうぞお見逃しなく!

Red Bull Music Academy presents 1UP:Cart Diggers Live概要

日時:11月13日(木)19:00
会場:WOMB(渋谷)
料金:1000円

出演

Rustie vs Yuzo Koshiro,Oneohtrix Point Never:Bullet Hell Abstraction IV, Fatima Al Qadiri:Forgotten World, CHIP TANAKA, DUB-Russell & (*L_*) & Hatsune Miku, HALLY

QUARTA 330, HIROSHI OKUBO, TAKU INOUE, SANODG, KEIICHI SUGIYAMA, ROLLING UCHIZAWA, Taro Hino (VJ)

※20歳未満の方のご入場はお断りさせて頂きます。
※ご入場の際に写真付き身分証明書をお持ち下さい。

エピソード紹介

“この人たちのおかげで俺は一生音楽をやっていこうと思った。DNAに刻み込まれているかのようにね” - JUST BLAZE

エピソード1:テレビゲームミュージックの到来

公開予定日:9月4日(木)
主な出演者:小沢純子、田中宏和、Havoc(Mobb Deep)、J-Rocc、Thundercat、Kode9

最初期のビデオが奏でたサウンドから、ナムコ(現バンダイナムコゲームス)が開発した“職人技の音楽”までを取り上げ、ゲームミュージックの成り立ちを探訪する。ナムコの創成期を支えた作曲家の小沢純子、そして1980年に任天堂に入社し、その後「メトロイド」や「テトリス」などのクラシックを生み出した田中宏和が制作秘話を語る。

エピソード2:次元を越えた8ビットの世界

公開予定日:9月11日(木)
主な出演者:影山雅司、Fatima Al Qadiri、Anamanaguchi、Oh No、Flying Lotus

1980年代後半、日本はバブル経済の真っただ中におり、株/不動産の価格高騰は頂点に達した。これは8ビットテクノロジーにおいても同様で、コナミやサンソフトはそのテクノロジーを限界まで押し上げることで、ファミコン時代で最も卓越したサウンドを生み出すゲームメーカーとして認知度を高めていった。今回はコナミのサウンドチーム他、8ビットサウンドを代表する作品「ギミック!」を手がけた影山雅司に当時を振り返ってもらう。

エピソード3:新時代の夜明け

公開予定日:9月18日(木)
主な出演者:松尾早人、崎元仁、下村陽子、松前真奈美、Thudercat、Dizzee Rascal、Flying Lotus、D Double E

1990年代に入ると、ゲームミュージックは16ビット化し、かつてない程にダイナミックで鮮やかなサウンドを奏でるようになった。黎明期のゲームミュージックに影響を受けた若手作曲家たちはその新しいシステムを導入し、映画のようなスケール感を生み出すことで、ゲームミュージックを新たな次元へと引き上げていった。また当時のテレビゲームは世界的なブームになっており、そのブームを牽引した「ストリートファイターII」などのゲームミュージックは、世界各地のゲームセンターは当然のこと、ニューススタンドやファストフード店でも鳴り響いていた。今回はその「ストリートファイターII」を担当した作曲家の下村陽子などに話を聞く。

エピソード4:クール・キッズ

公開予定日:9月25日(木)
主な出演者:古代祐三、Hiro、光吉猛修、Just Blaze、Ikonika、Joker、J-Rocc、Flying Lotus、Thundercat、Ladyhawke

1990年代初期、テレビゲームは巨大産業に成長し、セガと任天堂が激しい首位争いを繰り広げた。セガは1980年代からゲームセンターに数多のタイトルを送り込んでいたのに対し、任天堂は家庭用ゲーム機の市場を握っていたが、セガがメガドライブを発表し、クールなセンスが光るタイトルをリリースし始めたことで状況は変わり始めた。その「クールなセンス」の一翼を担っていたのが、メガドライブに内蔵されていたFM音源(周波数変調)が生み出すユニークなサウンドであり、古代祐三が東京のクラブミュージック・シーンから受けた影響を反映させて制作したゲームミュージック史に輝く「ベア・ナックル 怒りの鉄拳」など、素晴らしいゲームミュージックが登場することになった。

エピソード5:ロールプレイが叶えた夢

公開予定日:10月2日(木)
主な出演者:植松伸夫、Arnie Roth、Thomas Bocker、Groundislava、Fatima Al Qadiri、Flying Lotus、Oh No

「ファイナルファンタジー」や「ドラゴンクエスト」が世界的に認知され始めるよりも10年近く前から、ロールプレイングゲームは日本で重要視されており、各ゲームメーカーは日本を代表するクラシック作曲家のひとりである、すぎやまこういちなどを起用し、8ビット/16ビットのサウンドにかつてない洗練性を加えようとしていた。このエピソードではオーケストラを模倣した8ビットサウンドから始まり、いまや世界を代表するオーケストラによって演奏されるまでに成長した植松伸夫の「ファイナルファンタジー」シリーズの音楽に光を当てていく。

エピソード6:終わりが告げた始まり

公開予定日:10月9日(木)
主な出演者:山根ミチル、小島秀夫、Teruta、Ludvig Forsell、原田勝弘、柿埜嘉奈子、高柳佳恵、佐野信義、岡部啓一、遠山明孝、三宅優、濱本理央、井上拓

32ビット機が登場すると、本体にはCDの技術が導入され、テレビゲームミュージックの「チップ時代」は終わりを告げた。そして新しいゲーム機が発表されるごとにテレビゲームミュージックは本物と区別がつかないリアルなサウンドへと進化していった。そのサウンドを上手く利用した作品の中には、お茶の間の外へ発展したものやハリウッドと連携して世界中のオーケストラによってレコーディングされたもの、更には普段ラジオで耳にする音楽を流用したものもあった。しかし、8ビット/16ビットのチップチューンはその誕生から30年以上が経った今も、世界各地で生き続けている。

「ディギン・イン・ザ・カーツ」制作スタッフ
ニック・デュワイヤー(プロデューサー)

ニュージーランド出身。ラジオ/テレビ業界で20年のキャリアを持つ。ナショナル・ジオグラフィックTVシリーズ「メイキング・トラックス」のホスト/ディレクターとして、グローバル・ミュージック・カルチャーを撮り続け、現在までに70カ国以上で撮影を行ってきた。

2004年からレッドブル・ミュージック・アカデミー・ラジオのパーソナリティを務める。スーパーファミコンでゲームをするため9歳から日本語を学んでいる。

トゥ・ニール(監督)

2006年にオークランド大学を卒業後、メディア業界で活動を続けている監督/プロデューサー。これまでに任天堂やナイキなどのハイエンドなコマーシャルからミュージックビデオ、プロモーションビデオ、マガジン様式のテレビ番組や長編ドキュメンタリーなど数多くのプロジェクトを手掛ける

。主にウェブとテレビ媒体の映像コンテンツの制作に携わり、また編集者としても8年の業界経験を持つ。

デュワイヤー氏とニール氏へのインタビューコメント

――日本のテレビゲームミュージックの歴史を振り返ろうと思った理由は何でしょうか?

Nick Dwyer:小さな頃からゲームミュージックが好きでした。私はニュージーランド出身ですが、6歳か7歳頃にCommodore 64を手に入れました。Commodore 64は私のすべてと言える存在で、私はこの家庭用ゲーム機を通じてエレクトロニックミュージックに出会いました。昔はゲームミュージックを録音して、ウォークマンで聴いていましたね。そして10歳の時、日本へ行った兄がスーパーファミコンを買って帰ってきました。ですが、ソフトはすべて日本語だったので、ソフトがプレイできるように辞書を買って、かたかなとひらがなの読み方を独学で学びました。その時に遊んだソフトのゲームミュージックは私の中にずっと残っています。

しかし、自分の中でそれだけ大きな位置を占めているのに、その作曲家たちについてはほとんど知らないということに気が付いたのです。また、いざゲームミュージックのサウンドトラックの作曲家について調べ始めると、例えばアフリカのハイライフだろうとトゥバの喉歌(フーメイ)だろうと、どんな情報でも簡単に手に入れられる現代なのに、日本語でさえ彼らの情報は殆ど載っていませんでした。ですので、昨年、東京のホテルに泊まり、崎元仁が手がけた「マジカルチェイス」のサウンドトラックを聴きながら窓外に広がる夜景を見た時に、彼らを探しだそうと決めたのです。

――そのようなサウンドトラックのどこが魅力的だったのでしょうか?

Nick Dwyer:このようなゲームミュージックの中には、私が今まで聴いてきた音楽の中で最もキャッチーで最も美しいメロディーを持つ作品があります。例えば「テトリス」や「メトロイド」などを手がけてきた田中宏和の作品があります。彼はレゲエが好きで、Sly Dunbarのグルーヴを8ビットで再現しようとしていました。また「スーパーマリオブラザーズ」の楽曲は、世界で最もよく知られたメロディーのひとつです。このような楽曲を手がけた作曲家たちはゲームミュージックをアートへと昇華させました。ゆえに、今回制作したドキュメンタリーでは美しい風景に合わせてゲームミュージックだけが流れるシーンを盛り込んだのです。これらのゲームミュージックは、テレビゲームのサウンドトラックとしてだけではなく、音楽そのものとして耳を傾けるべき存在なのです。

――どうやって作曲家を選んだのでしょう?

Nick Dwyer:音楽の著作権を所有している大手ゲームメーカーに参加してもらえるかどうかが、今回のシリーズの実現における大きなポイントでしたので、私は初期段階から、ドキュメンタリーでどの音楽を使いたいのかを明確にしておく必要がありました。そのため、制作に入る前に、日本のテレビゲームミュージックをすべて聴き直しました。その作業を通じて自分が使いたい音楽を選んでいったのです。まずは最高の音楽を選び、そこから制作を進めていったという感じです。

――作曲家の中には随分前に引退した人もいたようですが、追跡は大変でしたか?

Nick Dwyer:簡単ではありませんでした。私はある程度日本語を話せますし会話も理解できますが、文面では多少制限されてしまいます。ですので、ニュージーランドにいる時点から彼らの追跡を始めましたが、このままでは難しいという判断を下しました。その後日本へ向かい、私たちが話を聞きたいと思っていた作曲家たちとかつて仕事をした人たちや、その知人に会うなどの活動を通して制作に取り掛かっていったのです。

Tu Neill:既に退職している人たちを追う手段としてメールをよく使いました。そして実際に私たちが会いに行くと、彼らはこのプロジェクトに対する私たちの情熱を理解してくれました。非常に協力的でしたね。

――彼らはオリジナルのゲームタイトルにクレジットされていたのでしょうか?

Nick Dwyer:作曲家の多くは当時のクレジットには載っていません。昔のゲーム会社は各タイトルを個人の集まりではなく、会社全体で制作した作品として扱いたかったのです。作曲家たちは各企業に勤める“サラリーマン”でした。月曜日から金曜日までオフィスに通い、そこでゲームミュージックを制作していたのです。フリーランスに転向してキャリアを続けた人もいますが、多くの人たちはその活動内容にふさわしい認知度を得ることはありませんでした。

――昔のテレビゲームミュージックは9時~5時の生活から生まれていたということですか?

Nick Dwyer:日本文化、特に1980年代の日本文化において、アーティストやミュージシャンは喜ばれた職業ではありませんでした。それよりも「優良企業で働くこと、良い仕事に就くこと」が重視されていました。音楽の演奏が好きで、音楽学校に通ったり、バンドで演奏したりすることは社会的にそこまで受け容れられていませんでした。音楽家としての仕事の種類は限られていたのです。実際、教師になるくらいしかありませんでした。ですので、テレビゲーム業界が登場した時、突如として「優良企業で働く」と「音楽を仕事にする」という両方を手に入れられるチャンスが生まれたのです。

――個人的なノスタルジア以外にも、このようなゲームミュージックと現代には関連性があると思いますか?

Nick Dwyer:ゲームミュージックは現代性があると思っています。何故なら他の制作方法では作れない独自の音楽だからです。ファミコンやメガドライブに組み込まれていたチップは非常にユニークで、そのチップから美しいサウンドが生まれていました。当然、ノスタルジアな部分もあるかと思いますが、これらのゲームを知らずに育った若い世代にとっても、このようなサウンドは素晴らしいと考えられています。タイムレスな輝きと魅力が備わっているのです。

――今回のシリーズでも取り上げていますが、現代を代表するミュージシャンたちにも影響を与え続けていますね。

Nick Dwyer:そうです。例えば、最近活躍しているビートメイカーJust Blazeは、「ベアナックル 怒りの鉄拳」を手がけた古代祐三から非常に大きな影響を受けています。古代祐三はこのサウンドトラックを制作した1990年代初頭、東京にかつて存在したクラブ“Yellow”へ足繁く通っていたため、その影響を受けた彼のゲームミュージックは世界中の子供たちにハウスとテクノを紹介することになりました。そして彼のゲームミュージックはその世代のDNAへ組み込まれていったのです。「ディギン・イン・ザ・カーツ」はウェブでの公開となりますが、映像は非常に映画的です。

――どのような意図で撮影したのでしょうか?

Tu Neill:とにかくゲームミュージックを最高の形で披露したいと考えていました。ですので、各エピソードには、日本の美しい風景やカルチャーにゲームミュージックを乗せた短いシーンを挿入しています。また、スタジオでのインタビューがひたすら続くような作品にはしたくなかったので、インタビューをする作曲家たちに自分たちが生まれ育った場所や、ゲームミュージックを制作する際にポイントになった場所を紹介してもらい、そこで撮影するという形を取りました。ですので、京都の美しい寺や大阪の懐石料理屋など様々なロケーションで撮影することになりました。日本は本当に美しい国です。この国の豊かで多様なカルチャーのスナップショットを少なからず加え、出きる限りその美しさを盛り込むようにしました。

――特に気に入っているシーンやインタビューはありますか?

Nick Dwyer:静岡で影山雅司と過ごした時間は特別でした。彼は何十年も会社勤めをしましたが、その間自分の音楽がどう思われているのかは知りませんでした。彼は25年前に音楽から離れましたが、2、3年前にインターネット経由で自分の音楽が世界中で愛されていたことを知ったのです。ですので、私たちがインタビューをしたいと申し出ると、非常に喜んでくれました。私たちは彼が自転車で走る姿を撮影しましたが、その日の彼は自分が作った音楽を具現化しているかのごとく、まるで自分自身の曲が聴こえているかのようにうれしそうでした。

――シリーズではゲーム画面自体がほとんど使われていませんが、それは何故でしょう?

Nick Dwyer:このドキュメンタリーは音楽と人間がテーマだからです。自分たちが少年少女だった頃によく聴いた音楽、そして私たちが何ひとつ情報を持っていない音楽を手がけた作曲家たちを世界に紹介したかったのです。今回のメインテーマのひとつは、テレビゲームミュージックは日本が世界に誇れる音楽なのだという点です。多くの人たちはゲームミュージックを音楽だとは捉えていませんが、このシリーズを通じて私たちはその意識を変えようとしています。問題は、テレビゲームミュージックをゲーム画面と合わせて聴いてしまうと、多くの人は「ゲームミュージック」としてしか捉えないということです。しかし、ゲームミュージックだけを取り出し、今回の作品のように美しい映像などと合わせれば、ゲームミュージックが非常にユニークで素晴らしいエレクトロニックミュージックであることに世間は気が付くはずです。彼らのような日本人の作曲家たちが世界、そして現代の音楽シーンを代表するアーティストたちに多大な影響を与えたという事実を紹介することがこのシリーズの目的なのです。

Red Bull Music Academy(レッドブル・ミュージック・アカデミー)とは?

レッドブル・ミュージック・アカデミー(以下RBMA)は若く才能溢れるアーティストたちを支援する世界を旅する音楽学校です。1998年のスタート以来、ベルリン、ケープタウン、メルボルン、バルセロナ、ローマ、サン・パウロ、ロンドン、ニューヨークなど世界各地でフェスティバル、ワークショップ、レクチャー等を開催。前衛的かつ創造意欲に溢れるクリエイターたちのプラットフォームとなる機関・団体として、世界中にネットワークを広げ、その存在を築いてきました。

16回目を迎える今年は2014年10月12日(日)~11月14日(金)まで東京で初開催決定。世界中の6千通を超える応募者の中から選ばれた59名のプロデューサー、ボーカリスト、ビートメイカー、インストゥルメンタリスト、DJが34カ国から一堂に会します。これら参加者たちはアカデミーの為だけに用意された建物内で著名人によるレクチャーを受講し、その知識と体験に触れながら、参加者同士で刺激を与え合い、音楽制作に励みます。また開催期間中は街のあらゆる場所でイベントやライブが繰り広げられ、RBMA参加者たちは自身の作品やパフォーマンスを披露する機会が与えられます。

今回、東京・渋谷区に新たに建設中のRBMAスタジオ・コンプレックスは、日本を代表する建築家の隈研吾がデザイン設計を監修。そのうち、世界最先端の機材が揃ったメインレコーディング・スタジオは、RBMA終了後も国内外のアーティストたちが自由に使えるクリエイティヴ・ハブスペースとして残り、RBMAのレガシーとして音楽家たちの足跡を残していきます。これにより世界11カ所目の完璧な設備と環境が整ったRed Bullスタジオの誕生となります。

過去にRBMAでは1,500名以上の著名人たちを講師として招いてきました。マスターズ・アット・ワーク、Q ティップ、リー・ペリー、エイドリアン・シャーウッド、ジョルジオ・モロダー、スティーヴ・ライヒ、M.I.A、チャック D(パブリック・エナミー)、ジェフ・ミルズ、スライ&ロビー、シンセサイザーの父 ロバート・モーグ、坂本龍一など世界的な成功を収めてきたアーティストたちばかりです。

またRBMA卒業生にはフライング・ロータス、アロー・ブラック、ハドソン・モホーク、オンラ、ドリアン・コンセプト、トキモンスタなど、世界を舞台に活躍するアーティストを数多く輩出しています。日本からはAkiko Kiyama、sauce81、Hiroaki OBA、Daisuke Tanabe、Kez YM、Yosi Horikawa、emufucka、Nic Liuも狭き門をくぐったRBMA参加者です。2014年秋、日本から参加するAlbino SoundやHaiokaなど、世界中の才能溢れるアーティストたちが、東京を舞台にどのように世界へ羽ばたくでしょうか?

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※画面は開発中のものです。

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