コーエーテクモゲームスは、8月23日・24日にパシフィコ横浜 国立大ホールで「ネオロマンス・フェスタ 金色のコルダ 星奏学院祭4」を開催した。ここでは23日・昼の部の模様をお伝えする。
高木礼子さん(日野香穂子/小日向かなで役)
谷山紀章さん(月森 蓮/東金千秋役)
伊藤健太郎さん(土浦梁太郎/八木沢雪広役)
福山 潤さん(志水桂一/如月響也役)
森田成一さん(火原和樹/火積司郎役)
岸尾だいすけさん(柚木梓馬/水嶋 新役)
日野 聡さん(衛藤桐也/冥加玲士役)
石川英郎さん(金澤紘人/土岐蓬生役)
小西克幸さん(王崎信武/如月 律役)
内田夕夜さん(吉羅暁彦/榊大地役)
佐藤 朱さん(冬海笙子/支倉仁亜役)
増田ゆきさん(天羽菜美/七海宗介役)
水橋かおりさん(リリ/水嶋悠人役)
KENNさん(ソラ 役)
室屋光一郎さん(ヴァイオリン)
加藤揚啓さん(ヴィオラ)
星野智也さん(チェロ)
天野貴文さん(トランペット)
神田勇哉さん(フルート)
平林 龍さん(ピアノ)
Soriさん、ユーキさん、Kanさん(アンフィニ)
オープニングライヴとして、アニメ「金色のコルダ Blue♪Sky」の「WINGS TO FLY」を福山さん、小西さん、伊藤さん、谷山さん、日野さんが熱唱。さらに出演キャストがステージ上に勢ぞろいし「金色のコルダ3」ドラマ:「仲間と奏でる絆の音feat.星奏」が始まる。
全国学生音楽コンクールが終了した、夏休みの菩提樹寮(リンデンホール)。星奏学院のオケ部は、吉羅理事長の依頼によりパーティーで演奏を行うことになっていた。その依頼曲でもあり、自身が得意とする「チャルダッシュ」の練習に励む響也のもとへ、かなでと八木沢が現れる。コンクールが終れば3年生は引退。部員として音を合わせられなくなるため、今回の機会が少し羨ましいという八木沢。その一言で響也は、律と大地がオケ部として演奏するのはこれが最後になるかもしれないと改めて実感する。
大地とハルも加えたミーティングで、律は三重奏での「チャルダッシュ」は響也が適任だと宣言。「これからは響也にオケ部を引っ張っていってほしい」という律の思いも含めた提案だったのだが響也は頑なに拒否し、飛び出してしまう。
響也を探すかなでとハルがニアや火原と出会っていた頃、響也は土岐と遭遇していた。千秋と響也の立場が似ているように思えた土岐は「家族だからと伝えることを怠らず、相手の気持ちも考えてみたら」と助言。さらに、追いついたかなでの「聞いてほしい気持ちがあるならちゃんと伝えなきゃ」という説得、ハルからの「部長の気持ちを理解してあげてほしい」という願いに律と大地の元へ戻る響也。2人の前で、今回の演奏を任せてほしいと決意を語るのだった。
告知コーナーでは佐藤さんに加え、ゲストのKENNさんが登場。「金色のコルダ3 AnotherSky feat.天音学園」の最新PVやスチル、キャラクターの紹介とともに、ソラとニアの書き下ろしミニドラマを展開する。
研修生として横浜天音学園を訪れ、共同生活を始めたかなで、ニア、ソラ、トーノの4人。そんなある日、ソラはバイト先で貰った遊園地のペアチケットを「面倒くさい」という理由でかなでに押し付けようとしていた。そこへニアが現れ「ソラと一緒に行ってもテンションが上がらない」と、自分と一緒に行こうかと誘う。しかし、かなでは「どうせならトーノも一緒に皆で」と提案し、ソラも今回だけはとしぶしぶ了承。とはいえ、本音では「かなでの嬉しそうな顔を見るのは嫌いじゃない」というソラだった。
一緒に演じるのは今回ネオロマンスイベントが初めてというKENNさんと佐藤さん。しかしニアとソラは似たような雰囲気のためか、息の合った落ち着きある掛け合いを見せていた。
「あのシーンをもう一度!名場面再現コーナー」は、ファンから募ったゲーム・コミック・イベントなどの名場面をステージ上で演じるというもの。最初はゲーム「金色のコルダ3」より、響也と冥加が初めて出会った楽器店でのシーン。響也が不用意に冥加のヴァイオリン「シュトゥルム」に触れてしまったため、殴られた上に「駄犬」呼ばわりされるという1度見たら忘れられない場面だ。なおゲームでは殴られた後の状態がスチルで表示されたが、アニメでは殴られるシーンもしっかりと描かれている。
制作スタッフによれば、裏拳だったのは「ヴァイオリニストとして手を痛めないように」とのこと。さらに冥加のセリフには「駄犬」以外にも「山猿」や「雉(きじ)も鳴かずば撃たれまい」といったものがあるが、これは「桃太郎」に登場する犬・猿・雉になぞらえていたようだ。
続いては、コミック「金色のコルダ」4巻に収録されている「特別編 ~a Curious day~」を再現。リリの思いつきでキャラクターの人格が入れ替わり、土浦の中身が白柚木、志水の中身が土浦、火原の中身が月森、柚木の中身が火原、冬海の中身が黒柚木になってしまう。呉由姫先生も当時「これは誰だっけ?」と混乱したそうだが「実際に声がついたらどうなるんだろうと思いながら描いたので、実現を楽しみにしています」とメッセージを寄せた。
「金色のコルダ2f」ドラマ:「仲間と奏でる絆の音feat.3B」では、吉羅理事長に認めてもらうべく奔走する香穂子たちの姿が。間もなく催される駅前の音楽イベントに火原と柚木がデュオで参加することとなっていたが、授業での失敗から不安にかられる火原。ついには、今からでもパートナーを変えたほうがいいと教室を飛び出してしまう。月森は柚木に追わなくていいのかと声をかけるが、アンサンブルで誰かと支え合いながら音楽を作り上げる意味を最も知っているのは火原だと、その場で待つことを選ぶ。
火原は森の広場でトランペットを演奏してみるが納得のいく音が出せず、これではパートナーに迷惑がかかるとますます思い悩む。しかし演奏を聞いていた衛藤に「1人のほうがいい。アンサンブルの良さが理解できない」と言われると、火原は仲間との演奏がどれほど楽しく、素晴らしいものかを語り出す。そんな自分自身の言葉に、一緒に頑張ろうと言ってくれる仲間がすぐ側にいると気付く火原。柚木も音楽が大好きという気持ち、楽しむことが大事であり、それを1番分かっているのは火原自身だと伝えた。
ライヴコーナーでは「BLUE SKY BLUE」「To be continued...」「FINE DAYS~明日は晴れ!~」「夢の軌跡」「明日へのMelody」「絶望の挽歌(エレジー)」が披露されたほか、演歌調の「沈まない夕陽」や石川さん・内田さんがステージを降りてファンへ花をプレゼントした「ClockworkTown」、月森の最初のキャラクターソングを改めて収録し直した「PRELUDEー青月光ー 2014」も。ライヴ演奏に加え、ドラマパートでは「チャルダッシュ」(モンティ)、「ヴォカリーズ」(ラフマニノフ)といったお馴染みのクラシックも生演奏された。
新・七海・吉羅・冥加・金澤・千秋による情熱的な言葉がファンに届けられた「Love’s Greeting~愛のあいさつ~」も交え、アンコールの「Andante」「Happy Time」では会場内のファンが一体となって大きな声援や拍手を送る。12月13日・14日に学校別オンリーイベント「Featuring 天音学園」「Featuring 星奏学園」のイベント開催も発表となり、10周年を迎えてますます盛り上がる「金色のコルダ」シリーズへの期待が高まる締めくくりとなった。