スクウェア・エニックスは、9月20日、「東京ゲームショウ2014」において、「ファイナルファンタジー 零式 HD」緊急ステージを開催した。

このイベントはまさに「緊急トークショウ」で、9月18日に日本での「ファイナルファンタジー 零式 HD(以下、FF零式HD)」発売が発表されたのとほぼ同時に決定されたイベントだった。

壇上には「FF零式HD」のディレクターで「ファイナルファンタジーXV(以下、FFXV)」のディレクターを野村哲也氏から引き継ぐことが発表されたばかりのスクウェア・エニックスの田畑端氏が登場した。

「FF零式HD」の開発度は80%!

まずは「FF零式HD」の話題からスタート。現在の開発度は80%まで進んでおり、あとはバランス調整やチューニングといった問題だけのようだ。また、PSP版にはなかった要素としてイージーモードを搭載することについても語った。PSP版のFF零式はやり応えのある難易度だったため、クリアできないという声も多かったという。そこで今回、イージーモードを搭載する決意に至ったということだ。

その他のPSP版との違いについては、視点の調整や、キャラをより近くに感じられるような位置の調整、PS4やXbox Oneといった次世代機で遊びやすくするために細かい点が変更されているとのこと。

今日のステージにあたって田畑氏は、東京ゲームショウ2014のスクウェア・エニックスブースで出展した試遊台とは違うシーンを実機で披露してくれた。「どの程度の出来になっているか、皆さん実際に確認してください」と田畑氏。

田畑氏が用意してきたシーンは、4章の途中で戦うヴァジュラ戦のシーン。ヴァジュラのアセットはPSP版と同じだが、ライティングなどに変更を加えているそうだ。HD化にあたっては、その技術が高く評価されているヘキサドライブにお願いしている、ということも明かした。「FFXV」で培った技術も「FF零式HD」に活かされているという。

実際、アセットが同じとは思えないほどヴァジュラの迫力は増していたし、より一層リアル感のある映像となっていた。また、全体的に画面が大分見やすくなっている。魔法のエフェクトなどにも、PS4やXbox Oneならではの効果を加えているそうだ。

なお、HD化あたり女性キャラのスカートはあまりめくれないように調整してもらっている、と田畑氏が冗談交じりに語ると、会場からは「えー!」と残念がる声も聞こえた。

恐らく最終的な品質はもう少し上がるだろうと述べた田畑氏。ワールドマップなども綺麗になっているとのことで、期待が高まる。

「ファイナルファンタジー アギト プラス」はユーザの要望をできるだけ取り入れた結果

話題は、FF零式の続編としてスマートフォンでリリースされた「ファイナルファンタジー アギト(以下、FFアギト)」のPS Vita版「ファイナルファンタジー アギト プラス(以下、FFアギト+)」へ。

「FFアギト」は、リリースした当初からPS Vitaで遊ばせてほしいという声が非常に多く、その声に応えたという。発売は2015年1月15日と随分急な発表となったが、元々「FFアギト」はUnityで開発したもので、PS VitaもUnityに対応しているため、PS Vitaで動かすだけならば楽な移植作業らしい。ただし、移植するからにはPS Vita版ならではの要素も付け加えなければならず、そういった調整を行っている最中とのこと。PS Vita版に関しては、スマートフォン版の「FFアギト」とはちょっと違うアクション要素が入るそうだ。

PS Vita版はダウンロード版とパッケージ版があり、元々「FF零式」が好きだったユーザには、さまざまな豪華特典があるパッケージ版をぜひともお勧めしたいと田畑氏は述べた。

ここで会場では「FFアギト」を遊んだことのない人にもわかる3分動画、というものが流された。これは「FFアギト」のこれまでとこれからについてまとめたもので、更には残念ながら多発した不具合などについても語らている、非常に濃い内容となっていた。

現在配信中の第一章は今月のアップデートで、ついに終章フィニスの刻を迎える。第二章は10月から配信予定とのこと。「FFアギト+」では敵が強力になる予定なので、バトル好きな人には「FFアギト+」を、ストーリーを中心に楽しみたい人にはこれまで通り「FFアギト」を、といったような選択の仕方をするのも良いだろう。なお、この3分でわかる「FFアギト」の動画は、後日公式サイトで配信する予定とのことなので、「FFアギト」を未プレイの人はぜひ見てみよう。

ちなみに「FFアギト+」は実機でのプレイ映像こそはなかったが、PS Vitaで実際に「FFアギト」のマイルームで自キャラがくつろいている姿を見せてもらうことが出来た。まだアナログパッドでの操作などには対応していないそうだが、発売日までにはそういった部分の操作性も向上するだろう。

「FFXV」の体験版などについての詳細が判明!

次の話題は、「FFXV」の体験版について。「何かネットとかで体験版のサブタイトル“エピソード ダスカ”のダスカは「出すか」のダジャレではありません」とジョークを交えながら語った田畑氏。ちなみにダスカはゲーム序盤に行ける“ダスカ地方”のことだという。

体験版はおよそ1時間程度でクリアできるボリュームになっているが、ダンジョンも入れるため3~4時間は遊べるということだ。それも車で移動した場合で、徒歩だと更に時間はかかる。

車の移動は行先を設定して仲間に運転をさせるオートモードのほか、自分で操作することもできる。オートにすれば仲間同士の会話を楽しんだり、美しい景色を楽しみながらのんびりと目的地に向かうことも。

体験版ですでにチョコボには乗れるかもしれないけれど、現時点ではまだ不明とのこと。体験版で遊べるのは物語の序盤のほうだが、バトルシステムなどはすでに解放されたあたりを収録するそうで、バトルの楽しさなどは体験版でも充分に体感できそうだ。

PVや上記写真でも印象的な巨大なアダマンタイマイだが、このアダマンタイマイとも戦うことはできると田畑氏は述べた。この巨大なアダマンタイマイは「ファイナルファンタジー XIII」のグラン=パルスで出会ったアダマンタイマイを彷彿させるが、実際あのアダマンタイマイのようにとても硬い強敵らしい。倒そうと思えば倒すことはできるらしく、相当時間がかかるとのことだが、体験版が配信されたらぜひ挑んでみたい。

ちなみに「体験版はボス戦はないけれど、ボス戦よりすごい何かがあります!」と、田畑氏は自信満々に語った。その凄い何かを明かすことはできないが、FFシリーズのファンならばインパクトはすごい、とのこと。一体何が待ち受けているのか、楽しみにしていよう。

「FFXV」の体験版については、「FF零式HD」にゲームディスクが入るのではなく、DLコードを封入する形になるという。よって「FF零式HD」の発売日に必ず「FFXV」の体験版を遊べるという保証はないものの、極力「FF零式HD」の発売日と同日か、それに近いくらいのタイミングで配信できるようにするとのこと。DLコードを失くさないように注意しよう。

「FFXV」のまさかの実機プレイにステージのファン全員が驚愕!

久しぶりに情報が出てきたとあって、話題は「FFXV」に集中した。9月18日に公開したトレイラーがあまりに美しすぎたため、これは実機と違うんじゃないかと疑われたことをここで払拭したい、と田畑氏。

そこで田畑氏は昨日突如モーグリに「FFXVを実機で見せたい」という話をしたそうで、モーグリ(FFシリーズ公式ツイッターアカウント)が昨日「MPが尽きたクポー」状態になっていた理由が、ここで意図せず判明した。

実機プレイで公開されたのは、2013年のE3にて「FFXV」のPVでバトルシーンが公開されたビル群のマップ。時間によって天候が変化する様子や、朝昼晩の推移など、時間経過でグラフィックやライティングの変化などをしっかりと確認することができた。

雨のシーンでは道に水たまりができていたり、キャラクターの髪や服も濡れていく。そして雨があがると次第に水たまりは消えていき、キャラクターの髪や服が乾いていく様子も確認できた。また、屋根の下では雨に濡れないだとか、とにかくリアリティのある作りを意識しているとのこと。

現時点でもかなり素晴らしい映像だったのだが、これでもまだ70~80%くらいのクオリティだという。体験版では更にこのクオリティを上げてくるとのことなので、体験版を楽しみに待とう。

こういった風景の紹介が終わったあとは、バトルシーンの紹介へ。以前、E3で公開されたPVでも同じ場所でベヒーモスと戦うシーンがあったため、「やはりここはベヒーモスを呼ぶべきでしょう」と、田畑氏はベヒーモスを召喚(?)。

バトルは、アクションのようでいてコマンドバトルになっていて、「ぼうぎょ」のボタンを押すとサイドステップのように回避し続ける。また、「こうげき」ボタンを押すだけでさまざまな技が自動的に出る。近くに仲間がいるときに攻撃をすれば、自動的にその仲間との連携技が発動するようになっているそうだ。

田畑氏自身も「アクションバトル」と述べていたので、まだこれだけでは終わらないようなバトル要素もあるのかもしれない。最後に田畑氏は「これでPV詐欺ではないということが解っていただけたと思う」と、ジョーク混じりに語り、会場からの笑いも誘った。

「今まで情報が出せなかったのは、できていなかったからです。でもこれからはどんどん出していきます。近いうちにジャンプフェスタもありますし、またそこで違う何かを出せればいいですね」と「FFXV」について本格的に始動したことを自信たっぷりな様子で述べた。

「FF零式HD」、「FFアギト+」、「FFXV」、全てから目が離せない日々になりそうだ。

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※画面は開発中のものです。

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