東京ゲームショウ2014のアークシステムワークスブースでは、PS3用ソフト「ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会 オールスタースペシャル」を体験できたのでプレイインプレッションをお送りします。
1990年にテクノスジャパンがファミリーコンピュータ向けに発売した「ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会」は、アークシステムワークスからWii、3DS、Wii Uでそれぞれバーチャルコンソール化されていますが、今回は初のプレイステーションフォーマットで、完全新作としての登場となります。
今回のTGSでは、「ダウンタウン熱血行進曲 東京ゲームショウ版」ということで「勝ち抜き格闘大会」を人間が2人まで、COMを含めて4人での対戦ができるようになっていました。
ゲームを始めると最初はキャラクター選択。くにおの熱血高校やりきの花園高校は当然出場するのですが、今回のバージョンでは冷峰学園、各校連合、明暗高校、秋葉学院、千里台ボンバーズ、影村学園、恐山商業高校、死愚魔高校の合計10のチームを選択することができるようになっていました。エントリー画面には10チーム以外に「?」マークのチームが16もあり、シークレットになっています。どうやら、ゲームで特定の条件を満たすと使えるチームが増えるようになるようです。
使用するキャラクターが確定すると、家でファミコンをしているくにおたちがリアルに殴り合いを始めています。ドット絵もこれだけ大きく表示されると迫力があるし、違和感は全くなく、結構自然なビジュアルなことを再認識させられます。
「勝ち抜き格闘大会」はファミコン版の「ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会」にも収録されていた人気の競技。ルール無用のガチンコ勝負で、殴った蹴ったり落ちているモノで攻撃したりしてライバルたちをやっつけていき、最後まで生き残ったモノが勝ちとなるゲームです。
各チームには6人の選手が登録さえているので、最初に戦う選手を決めると、戦いが始まります。○ボタンでパンチ、×ボタンでキック、□ボタンでジャンプというボタン配置。移動は方向キーと左スティックのどちらでも行えるため、お好みでどうぞ。
ビジュアル的には、ファミコン時代のドット絵がそのまま正統進化したような感じ。背景のキャラクターが滑らかに動いていて、影や風の表現などもあり、ハードに合わせた作りになっています。ゲーム内容的にはファミコンの頃と同じで、4人のキャラクターが入り乱れてのバトル。ひたすら戦ってもいいし、他の3人が戦っているところからちょっと離れて3人の体力消費を待つような作戦も取れます。
「勝ち抜き格闘大会」は3回戦行われ、同じキャラクターを使い続けることができるのですが、使用したキャラクターの体力は継続されるため、キャラクターを使い分けていった方が有利な展開になります。但し、キャラクターごとに必殺技が違うため、バトルが始まる前にしっかりと必殺技の操作を確認しておかないと、かなり損をした状態での戦いになってしまいます。
落ちているモノを手に取り、殴りつけたり、投げつけたりもできますし、今回はタイミングよく○ボタンを押せばライバルが投げつけて来たモノをキャッチすることができるようになっているので、操作が上達すればするほどよりバトルが有利になるような作りになっています。バトルでキャラクターが入り乱れると、自分の使用キャラクターを見失い、気が付くと落下アウトしているところも当時のまんま。プレイすればするほど、過去のタイトルの興奮を思い出します。
3回戦が終わるとゲームショウバージョンは終了となりますが、製品版ではこのビジュアルと操作で「夢見町クロスカントリー」「障害部屋競走」「棒の上の玉割り競争」ができるようになり、オフラインでの4人対戦以外にオンラインでの対戦も対応が予定されています。
できれば人間4人でのプレイをしたかったのですが、それは冬まで待つことにしましょう。冬には各家庭で楽しい殴り合いができそうです。