本日2月25日、スクウェア・エニックスはいよいよ明日2月26日に発売となる「ドラゴンクエストヒーローズ 闇竜と世界樹の城」完成披露発表会を東京・帝国ホテルにて開催した。松坂桃李さん、桐谷美玲さん、片岡愛之助さんがゲストとして登場した本イベントの模様をレポートしよう。
まずは、「ドラゴンクエスト」シリーズの生みの親である堀井雄二氏とコーエーテクモゲームスのシブサワ・コウ氏が登壇。シブサワ氏によると、4年前に「“ドラゴンクエスト”でアクションゲームを作りましょう!」と、ふたりが意気投合したことが、本作の生まれるきっかけだったそうで、「4年たって完成の日を迎えることができて本当にうれしいです!」、「堀井さんと開発ができたことは私の一生の宝物です」と感慨深げに語った。
さらに、シブサワ氏は「ω-Force(オメガフォース)」がこれまで手掛けてきたアクションゲームのノウハウがすべて本作に入っていると語り、「簡単に楽しめて、それでいて奥が深くて、やりこみ要素が満載です」と力強くアピール。堀井氏も「本当にいいアクションを作ってくれていて、気持ちのいいアクションゲームになっています」と絶賛した。ちなみに、シブサワ氏のお気に入りのキャラクターはゼシカで、プレイ時には必殺技の「セクシービーム」を連発しているとのことだ。
続いて、本作の主人公であるアクトとメーアのボイスキャストを務めた松坂桃李さん、桐谷美玲さんが登場。「ドラクエの歴史的瞬間に立ち会うことができて本当に幸せです。一生の思い出になると思います」(松坂さん)、「大好きなドラクエにまさか声という形で出演できるとは思っていなかったので、本当にうれしく光栄に思っています」(桐谷さん)と、それぞれ挨拶した。
「ドラゴンクエスト」シリーズの主人公にボイスが入るのは初めてのことだけに、オファーを受けたとき松坂さんは「ドラクエに声???」と、かなりビックリしたそうで、決まってからも「プレッシャー半分楽しみ半分で、収録が始まるまでワクワクが止まりませんでした」と振り返った。桐谷さんも「最初は怖かったですね」とプレッシャーがあったことを明かしつつ、「やるからには自分も楽しんで、“メーアってこんな娘なんだ”、“こういう風にしゃべるんだ”というのを皆さんにも共有してもらいたいと一生懸命やりました」と語った。
収録には堀井氏も立ち会い、呪文名のイントネーションや技の発声などの演技指導も行ったそうで、「息づかいとか走る声とか全部入れていくんですが、そういうところも皆さんすごく上手で、絵が生きるというのをまじまじと実感しました」と声優陣の演技を称賛。一方、松坂さんも「アフレコルームに入る前に堀井さんとお話をさせていただいたおかげで、役を固めることができました」と感謝のコメント。桐谷さんもさまざまなアドバイスをしてもらったそうで、「本当にいろいろ助けてもらいました」と、あらためてお礼を述べた。
アクションシーンの演技について、松坂さんは「当時の友だちとの勇者ごっこに近い感覚でやらせてもらいました。子ども時代の妄想の夢がかないました(笑)」とうれしそうに語るなど、意外にもかなり楽しかったもよう。ちなみに、松坂さんがシリーズの中でもっともハマったのは「ドラゴンクエストVI 幻の大地」で、「セーブして電源を切るのが惜しくて、ご飯が終わったらすぐ始められるように電源を入れっぱなしでした」という思い出話を披露し、「親に怒られるパターンですね」と川島さんに突っ込まれていた。
一方、桐谷さんのお気に入りは「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」。大学時代は通学時にもずっとプレイしていたそうで、「すれちがい通信をオンにしているとすごく溜まっていくんですよね。それが楽しくてしょうがなかったです」と振り返った。また、ふたりとも本作はすでにプレイしているそうで、「臨場感も迫力もあるし」、「こんなに大きいんだっていう」、「パーティーを瞬時に替えられるあのシステムは素晴らしい」など、それぞれ興奮気味にコメント。ただ、自分たちの声については「ちょっと慣れるまでに時間がかかりましたね」(松坂さん)と照れ臭そうだった。
ここで、おふたりに生アテレコを披露してもらうことに。「(このシーンが)今日の夕方や明日の朝のワイドショーでバンバン使われると思います」、「絶対に噛まないでくださいね」という川島さんのプレッシャーに松坂さんも桐谷さんもかなり緊張気味だったが、本番では見事な掛けあいを披露。堀井氏も「完璧です。ふたりのキャラクターがよく出ていましたね」と、ふたりの演技を改めて称賛した。
ここからは、ボスキャラクターであるヘルムードの声を務めた片岡愛之助さんも参加。片岡さんも「ドラゴンクエスト」の大ファンで、シリーズは全作プレイしており、復活の呪文をメモしていたら母親が掃除機をファミコンに当てて画面が消えてしまったなど、ファミコン世代ならではの思い出話も明かしてくれた。さらに、「ドラゴンクエストモンスターズ2 イルとルカの不思議なふしぎな鍵」も何百時間とプレイしたそうで、堀井氏も初めて会ったときに見せてもらって驚いたという。
今回のヘルムード役は堀井さん直々のオファーだったとのことで、片岡さんは「人生で一番うれしかったと言うと過言かもしれませんけど、それくらいうれしかったです。昔から大好きですから、まさか自分がボスをやれるなんて」と感動することしきり。ただ、情報規制のため自分がヘルムード役だと言えず、「めちゃくちゃ誰かに言いたかったんですけど誰にも言えなくて、今日までずっとウズウズしていました」と笑いながら語った。
声での演技については「自分が動いていないものを、声だけで表現するというのはすごく難しいなと思いました」と語るなど、いろいろ勉強になったと振り返る片岡さんだったが、続いて行われた生アテレコでは見事な高笑いを披露。堀井氏も「余裕と狂気がうまく重なっていてすごいですね」と感嘆するなど、さすがの演技力を見せてくれた。
最後にゲスト陣が挨拶。「ドラクエ界に新しい風が吹いたなと思います。皆さんの手で新たな歴史に刻んでいってほしいなと思います。そしてガンガンプレイしてください」(松坂さん)、「この日を楽しみにしていました。ぜひ音量をマックスにして楽しんでください」(桐谷さん)、「PS4の目玉でございます。腕に自信のある方は私を倒しに来てください(笑)」(片岡さん)とそれぞれコメントした。
堀井氏は「アクションゲームが苦手という人もいると思いますが、『ドラゴンクエスト』なのでレベルアップすればかなり強い敵でも倒せます。操作も簡単でボタンを連打するだけで気持ちいいゲームになっています」と本作の魅力をあらためて紹介。「ぜひ遊んでください」とアピールして今回の発表会を締めくくった。