舞台「ぷよぷよ オンステージ」が、2015年5月2日から5月6日までの5日間、赤坂ACTシアターにて上演される。その公演に先駆けて4月23日、メディア向けに公開稽古が行われた。

目次
  1. 意外にも!?かなりしっかりと再現された「ぷよぷよ」の世界
  2. 新曲はファンならば必聴!
  3. 制作陣からのメッセージをお届け!

パズルゲーム「ぷよぷよ」シリーズは今年で24(ぷよ)周年を迎えた。「ぷよぷよ」の年を記念して上演する本公演は、舞台のために書き下ろしたオリジナルストーリーとなっている。

舞台「ぷよぷよ オンステージ」の情報は、キャストやメインビジュアル以外の情報がほとんどが明らかになっておらず、ぷよぷよファンの間でも舞台の内容についてはさまざまな予想が飛び交っていたが、本記事でその内容の片鱗を紹介しよう。

意外にも!?かなりしっかりと再現された「ぷよぷよ」の世界

舞台でメインとなるのは、「ぷよぷよ」シリーズでお馴染みのキャラクター”アルル”。もちろん、アルル以外にもアミティやりんご、シグ、ラフィーナ、クルーク、アコール先生、シェゾ、ルルー、サタンなど、さまざまなキャラクターたちが登場する。

ファンならばお馴染みの”アノ台詞”を口にしてアルルに迫る”ヘンタイ魔導師”のシェゾは舞台でも健在だ。シェゾやサタンなど一部のキャラクターは、あえて男性俳優ではなく女性に男装をしてもらうことで、ゲームのイメージを壊さずに表現したという。実際、公開稽古でも違和感なく見ることが出来た。

気になるのは、「ぷよぷよ」対決シーン。公開舞台稽古では、りんご VS シェゾと、アルル VS ルルーの対決シーンを見ることが出来た。

「ぷよぷよ」対決シーンでは、キャラクターたちが”ぷよ”の動きを操作するような演技が見られる。

「ぷよぷよ」対決シーンは、実際の「ぷよぷよ」のゲーム画面が使用されている。もちろん「ぷよぷよ」対決に使われるゲーム画面は録画されているものではあるが、スクリーン上ではかなり緊迫した戦いが繰り広げられていた。このゲーム画面の録画には、名前は明かせないがかなりの上級者たちが関わっているらしい。スクリーンに投影される白熱のバトルにも注目だ。

連鎖が決まった時のアルルの「ばよえ~ん!」ポーズもさまざま。連鎖が決まった時は、一緒に「ばよえ~ん」コールを
しよう。もちろん他のキャラクターたちも、連鎖が決まったときにはお馴染みのセリフを口にしてくれる。

ストーリーのネタバレなどはできないため、ここではあまり詳細を語れないが、想像していた以上に「ぷよぷよ」の世界がきちんと舞台上にあった。筆者自身、これまでゲームを原作にした舞台をたくさん見てきたが、「ぷよぷよ」については公開稽古を見るまで疑心暗鬼な部分があった。しかし舞台上を生き生きと動き回る原作のイメージそのままの役者さんたちの演技や演出に、これはぜひ公開稽古としての一部分だけではなく、完成された舞台をきちんと見てみたいと感じたほどだ。

気になるのはカーバンクルなどの人間では表現しにくいキャラクターだが、カーバンクルも舞台に登場する。ぬいぐるみでの出演とはいえ、動かす役者さんも舞台上で違和感なく溶け込むように演技をしながら器用にカーバンクルを動かしていた。もちろんカーバンクルの鳴き声などもきちんと演技として再現されている。まだまだ稽古途中ということではあったが、ステージを縦横無尽に駆け巡る小さなマスコットキャラクターにもぜひ注目したい。

新曲はファンならば必聴!

舞台中では「ぷよぷよ」ファンならばお馴染みの楽曲が使用されているそうだが、「puyo puyo My mind」というカーテンコールで歌う曲は完全新曲となっているとのこと。「ぷよぷよ」シリーズの楽曲らしいポップでキュートな曲だったので、シリーズの曲が好きだというファンはぜひここにも期待してほしい。

公開稽古を終えた役者さんたちの笑顔こそが、「ぷよぷよ」という作品がいかに無条件で笑顔になれる楽しい作品であるかを感じ取れるような内容だった。

前列左からルウトさん、綾那さん、加藤理保菜さん、伊藤梨沙子さん、河村唯さん、菊地美香さん、天翔りいらさん、
後列左から三宅祐輔さん、祖父江桂子さん、木下彩さん、田上真里奈さん、川上ジュリアさん、榎本愛子さん、平澤香奈さん

制作陣からのメッセージをお届け!

公開稽古終了後、脚本・演出の斎藤栄作氏、舞台プロデューサーのセガホールディングス・中山雅弘氏、「ぷよぷよ」シリーズ総合プロデューサーのセガゲームス・細山田水紀氏が報道陣の取材に応じた。そのインタビューの模様をお届けしよう。

左から斎藤氏、細山田氏、中山氏

――本日の公開稽古を見ての感想をお願いします。

斎藤氏:僕は毎日稽古を見ていますので、日に日に良くなっているのは感じます。今は映像との兼ね合いの稽古が佳境になっていまして、舞台の大きなスクリーンに出てくる「ぷよぷよ」の対決シーンと、役者との絡み合いに四苦八苦しているところです。ついつい物語のストーリーとかよりもそっちに目が行ってしまっていますが、もう少ししたらそういった部分を含めて物語に上手く絡めていけるんじゃないかという自信にはつながってきております。

中山氏:ぷよぷよ24周年ということで初の舞台化なんですけれど、それぞれのシーンが生き生きしてきたかなと感じました。「ぷよぷよ」の世界の中にも色々な登場人物がいて、それを生の息遣いでどうやって会場に来ていただく方に出せるかというところで最後の練り込みと気持ちの入れ具合を残りの時間でうまく仕上げられたらなと思っています。その辺を、今日の公開稽古で少しでも感じ取ってもらえたら嬉しいです。

細山田氏:舞台はスーパーバイザーという立場なのですが、実は舞台で使用する映像編集とかもやっています。元々想像していた舞台のイメージはいくつかあったのですが、そのうちのひとつが中山さんや斎藤さんと話し合って決めた今回の舞台の内容です。ドラマCDとか漫才デモとかもやっていますが、それでは表現しきれないことを斎藤さんの演出でやってもらおうと思いました。

実際新曲を作ってもらいましたが、あれは僕には作れないものですね。賛否両論あると思うんですけれど、25年「ぷよぷよ」をやってきて、新しい手法としてやってみたかったのが舞台という形です。今後の「ぷよぷよ」にプラスになる要素がたくさんあると思います。舞台が好きな「ファンタシースターオンライン2」のプロデューサー・酒井さんも、「斎藤さんがこの作品をどう料理するんだろう」と気になっていたみたいで、舞台が好きな人にもうまく「ぷよぷよ」の魅力が伝わるといいなぁと思っています(※脚本・演出の斎藤氏は、2014年12月に公開された舞台「ファンタシースターオンライン2 -ON STAGE-」でも演出・脚本を務めていた)。

僕の中では「ぷよぷよ」を舞台化するとこうなるだろうな、という王道をいっているつもりです。稽古の映像を「ぷよぷよ」チームに見てもらって、その意見をフィードバックしたりもしています。これまでほとんど情報を出していなかったので、今日の公開稽古を見てのファンの皆さんの反応が気になりますね。

――原作のファンがにやっとするようなシーンとかはありますか?

細山田氏:ゲーム画面にちらっと出ていたと思いますが、最初は舞台上でガチで対戦させようかと思ったんですが、さすがにちょっと無理があるのでやめました。カットインとかも、ドラマCDでは当然ですが見せれなかったので、「実際にはこういう感じですよ」というのを見せられたかなと思います。対戦プレイの内容も、あれは実際にはなかなかできないもので、舞台中何回か対戦シーンがありますが、どれも「やりすぎかな」と思いつつも、見どころたっぷりな素晴らしい内容になっていると思います。

中山氏:今回は初の舞台化ですので、役者さんたちも当然、初めてそれぞれの役をやるのですが、みなさん早い段階からキャラクターの声のニュアンスやお芝居の感じを勉強して、自分の芝居に昇華させているところがあるので、そのあたりでみなさんが親しんでいるキャラクターらしさを感じてもらえると思います。僕も実際見ていて、ついニヤリとしてしまいます。

細山田氏:斎藤さんからのオーダーで、「モノマネにならないように」っていうのもありましたね。各役者さんの味を反映しながら、でもゲームのイメージもきっちり掴んでもらいつつやってもらったらこのような形になりました。僕たちからは「似せてください」とはまったく言っていないのですが、その辺は役者さんたちの演技あってこそですね。

――カーバンクルに驚いたんですが、あの演出はどうやって考えたのでしょう?

斎藤氏:カーバンクルは悩みに悩みぬいた上で、生き生きとやってくれるカーバンクルに似ている人(※カーバンクル役の祖父江さんのこと)を連れてきました(笑)。

――「ぷよぷよ」を舞台化しようと思ったきっかけを教えてください。

細山田氏:ゲームだけじゃなくて、音楽だったりアニメだったり色々やろうっていうのはセガという会社のスタンスなんです。というのも、ゲームから入ってくる人ももちろんいますが、アニメなど色んな角度から入ってくる方がいらして、当然その中には舞台が好きな方もいます。そういう方たちに訴えてみたいというのと、あとは実際ファンの方からアニメ化や舞台化の希望を色々頂いていたこともあります。ちなみに今回の舞台にあわせて衣装を作ったりもしましたが、この衣装もせっかく作ったのでまだまだ使いたいですね。もっと小さい劇場でやるとか全国ツアーとか、そういった派生も考えています。

中山氏:舞台化について持ち掛けたのは僕ですが、それに上手く今までのオファーがあった上で合致したという感じですね。

細山田氏:舞台自体が成功するかどうかというより、舞台になることが決まった時点で自分としては“成功した”と思っていますね。

中山氏:“設定は決まっているのに言っていないこと”とかがあるわけですが、舞台という場所を通じて初めてファンの方に伝えられるものもあると思います。あと僕が個人的に、ファンの方とゲーム以外のところで集まってわいわいするような環境が色々あるといいなと思っていることもあります。イベントを通じて一緒に集うような機会が24周年のタイミングであるといいな、と思って今回舞台化を決意しました。

細山田氏:今「ぷよクエカフェ」もやっているんですが、そこで売っているマカロンとかは、まさにお客様の声で作ったものです。舞台化についても、そういったお客様の要望に応えたものだと思っていただければと。色々やるのが“セガらしさ”だと思っています。

――脚本・演出に斎藤さんを選ばれた経緯などはありますか?

中山氏:元々は舞台「サクラ大戦」を一緒にやらせていただいていたのがご縁です。舞台人の方々にゲームコンテンツをどういう風に具体化するかという説明をしたときに敬遠される方もいますが、斎藤さんは開発やクリエイターとの打ち合わせや話し合いでイメージを膨らませるのがとてもうまい方なので、僕からお願いをして、たまたまなんとかスケジュールを空けていただきました。なので、話し合いとかは本当にスムーズだったので、そこの理解度が高く、前向きにやっていただけたと思っています。

斎藤氏:オファーがあったときは「きたか」と思いましたね(笑)。「『ぷよぷよ』が舞台化するらしい」という噂は去年から耳にしていたんですが、最初は「まさかね」と思っていました(笑)。なので、オファーがきたときは「ついにきたか」と。

――やはり「サクラ大戦」とは大分違いましたか?

斎藤氏:全然違いますね。「ファンタシースターオンライン2 -ON STAGE-」ともまた全然違いますし。

――その辺りでご苦労があったりとかはしましたか?

斎藤氏:いえ、常にやるときはまっさらにして、何かと比較をしないようにしています。ゲーム原作の仕事が最近は多いのですが、そのゲームの醍醐味は失わないように、ということにだけ気を付けています。まず第一歩は、寝れないくらいにひたすら「ぷよぷよ」をやるところから始めました(笑)。

――役者さんの選定について、教えてください。

中山氏:まずはお話の根幹と、あとは出演するキャラクターを決めるところから始めました。そこからは、イメージに近い人もそうなんですけど、声質とかまで含めて頑張って探しまして、さらに前向きにやっていただける方を選びました。

特に男性のキャラクターに関しては男性の俳優さんにやっていただくよりかは、男装をしていただくほうが、より「ぷよぷよ」のキャラクターイメージに合わせやすいかなと思って、あえてそういう配役にしました。少しファジーな感じだったり、中性的な感じだったり、ファンタジーっぽさだったりを出したかったので、今回男装していただく方たちはとてもイメージに近い感じに仕上がったと思っています。

やはり実際の男性の方が、いくらゲームやお芝居といえど小さな女の子とバトルをしていると、男性の“戦っている”という感じが前に出すぎてしまうと思うんですよ。男装をしていただくことで、“対等な世界観”というのが出来たかと思います。男性の俳優さんも一人だけご出演いただいていますが、オリジナルキャラクターで“ネ(根)”の役です。

――パネルの、この役ですね?

中山氏:そうですね、“ネ”と“林”と“ハーチャン”とで、合体すると木になるという(笑)。さすがにそれほど大きくはないですが、でも大活躍しますよ。

――最後にファンの方へ一言ずつお願いします。

斎藤氏:我ながら高いハードルだとは思いますが、ゲームの「ぷよぷよ」に負けないくらい面白いものにしたいです。僕も「ぷよぷよ」を最近ずっとやっていて、その面白さは充分自分の中でも理解しているつもりですが、それでもあえてこの目標を掲げたいですね。同じ「ぷよぷよ」ファンの皆様や、「ぷよぷよ」をやったことのない方も見に来ていただいて、その魅力を感じていただけたらと思います。

中山氏:今回は24周年の企画のひとつとして舞台化するということなんですけれども、自信をもって楽しんでいただけるものになってきているなと思っています。衣装や音楽など副次的なものも、今後みなさんに触れてもらう機会も作りたいです。ゲームや舞台以外でも、僕個人としても会社としても「ぷよぷよ」をまだまだ盛り上げていきたいと思っていますので、応援していてください。

細山田氏:「ぷよぷよテトリス」とか「ぷよぷよ!!クエスト」とか、「ぷよぷよ」関連で今たくさんやっているんですが、舞台も成功させて25周年、26周年とつなげていけたらいいなと思っています。色々やりたいことはあってもやれなくて挫けてしまうこともありますが、舞台については実現できたので本当にうれしいです。舞台を実際に見に来ていただいてご感想などを色々いただければ、それをまた次の展開にフィードバックできるかなと思います。

まだ開幕すらしていないですが、来年も舞台をやりたいです(笑)。実は、そもそもこの舞台化も「ぷよぷよテトリス」でアルルなどのキャラクターの衣装をいくつか作ったところから始まり、「この衣装どうする?」とか言っているところから始まったんです。結局衣装は全部作り直したんですけれど(笑)。そんなさまざまな伏線が絡み合って今回の舞台が実現化しましたので、どうぞご期待ください。

――ありがとうございました!

舞台「ぷよぷよ オンステージ」公式サイト
http://puyo-stage.sega.jp/

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

コメントを投稿する

この記事に関する意見や疑問などコメントを投稿してください。コメントポリシー

関連タグ ####取材