スクウェア・エニックスが8月22日に実施した、「ファイナルファンタジーXIV」の2周年記念14時間生放送。その放送内で行われた声優の田中理恵さんのトークショーの模様をお届けしよう。

田中さんは「FFXIV」内でカヌ・エ・センナ役と蛮神ガルーダ役の二役を担当しており、カヌ・エ・センナ役ではグリダニアの最高指導者でありながら慈愛に満ちたキャラクターを演じつつ、その一方では蛮神ガルーダとして「ギィィッ! 憎たらしいクソ虫めッ!」「お、おのれ…クソ虫がぁぁぁぁぁッ!」など口汚く(※褒め言葉です)プレイヤーを罵ってくれる役をこなしている。

そして田中さんは、旧「FFXIV」時代からのプレイヤーであることも有名。以前も「FFXIV」のイベントにゲストとして登壇したときに、「FFXIV」への深い愛情を語っていたことがあり、「FFXIV」のプレイヤーからは敬意を表して「理恵姐さん」と呼ばれることも少なくない。

今回は久しぶりの登壇となったが、そのトークショーの内容は田中さんがあくまで一人のプレイヤーとしてプロデューサー兼ディレクターの吉田直樹氏、コミュニティーチームの室内俊夫氏に迫る場面も多く、二人がたじたじになる場面も多く見受けられた。

なお、この記事内では「蒼天のイシュガルド」のメインストーリーに触れられている部分もあるため、まだ「蒼天のイシュガルド」のメインストーリーをクリアしていない方は注意していただきたい。

衣装はサベネアン装備! その美しさをご堪能あれ!
田中理恵さん
田中理恵さん

登場した田中さんの衣装は、なんとゲーム内で実装されたばかりのサベネアンシリーズ装備一式。このサプライズな衣装には、吉田氏や室内氏はもちろんのこと、会場に観覧に来ていたファンからも大きな歓声が沸き起こった。

このサベネアンシリーズはゲーム内でもまだまだ高値で取引がされている装備品だが、田中さんは既にゲーム内でも手に入れたそうだ。しかし素材になる布がなかなか出ない、と吉田氏にジト目を向ける田中さんに、吉田氏が「出現率は上げたんですよ!?」と慌てる場面も。

「蒼天のイシュガルド」のメインストーリーの感想へと話が及ぶと、まず田中さんは真っ先に「オルシュファンはいつからああなることが決まっていたんですか!?」と吉田氏へ疑問をぶつけた。

吉田氏によれば、2.0の頃からメインとなるキャラクターのおおよそのストーリーは決まっていて、人気が出たからそのストーリーを変えるだとかそういうことは一切していないそうだ。

田中さんもオルシュファンのことは大好きなキャラクターだったそうで、実際にプレイしながらかなりのショックを受けたことを語った。

田中さんはゲーム内のボイス収録にあたって、以前は完全に自分の役柄の部分のみを収録していた時期もあったそうだが、「ストーリーがわからないと、どういう感情を篭めればいいのかわからない」ということで、今ではストーリーを簡単には説明してもらっているとのこと。

しかし自分自身がエオルゼアで生きるプレイヤーの一人ということもあり、全てを説明してもらっては楽しみが減るので、聞かなくていい部分についてはあえて知らないままにしているそうだ。

プレイヤーならば気になる今後のストーリー展開についてもいくつか吉田氏にぶつけていた田中さんだが、3.1以降のメインストーリーについては吉田氏も「わかりませんねぇ(笑)」と軽く受け流すに留まった。

朝の5時半に起きてまずモブハント。田中さんの一日の生活に迫る!

メインストーリー以外のコンテンツについての感想を問われると、田中さんは極ラーヴァナ討滅戦でなかなか目的の武器が出ず、結局トークンでの交換をすることになり、合計40周以上はプレイしたことを明かした。クリアできなかった分を含めると、軽く50周以上は極ラーヴァナ討滅戦をプレイしたそうだ。

戦闘ジョブは、白魔道士と竜騎士をメインにプレイしている田中さん。どちらも既にLV60になっているそうで、極ラーヴァナ討滅戦の武器はもちろんのこと、禁書装備などもほぼそろっているそうだ。「仕事で忙しい中、よくそこまでプレイできますね」と吉田氏と室内氏が驚くと、田中さんは驚きの生活スタイルを語った。

まず朝は5時半に起床し、モブハントをこなすそう。早朝は比較的人が少ないため、モブハントの敵を狩って回るのに最適だとか。

9時~10時頃に朝食。朝食後、仕事までに時間があれば、そのあとにインスタンスダンジョン(以下ID)や各種討滅戦などを回って禁書などのトークンを集めたあと、18~19時に帰宅、夕食後から再び「FFXIV」へ。

現在は毎日22時から機工城アレキサンダー零式の攻略に行くため、早めにログインをして薬品や食事の準備をしておくとのこと。そして0時半~1時くらいまでずっと機工城アレキサンダー零式に篭もって練習をしているのだそう。

「4時間ちょっとしか寝てないんじゃないですか!?」と吉田氏や室内氏が驚けば、「そういう日もありますね」と、田中さんは涼しい顔で答えた。

想像していた以上に「FFXIV」中心の生活を送られている田中さんに、吉田氏も「いやー…僕たち開発スタッフも全員「FFXIV」をプレイしているんですが、なかなかそこまでは…」と言葉を失うばかりだった。

田中さんが吉田氏にモノ申す!

後半は、せっかく田中さんにいらしていただいたので存分に吉田氏に想いをぶつけてほしい、ということで、田中さんが日頃のプレイで感じているさまざまな事を吉田氏に質問することに。

プレイヤーが気になる部分について、田中さんがプレイヤー視点でガンガン切り込んでくれたこともあり、ここは極力ほぼ全ての質問とその回答について紹介しよう。

機工城アレキサンダー零式について

旧「FFXIV」時代はIDに入っている間も他の人の装備品を修理したりもできたのに、新生からそのシステムがなくなってしまい、とても不便に感じている、と田中さんが述べると、「フィールド上でその機能を追加していくほうが楽で、コンテンツ上では他のワールドのプレイヤーとマッチングする可能性もあるため、必要最低限のデータしかやりとりしないようにしているんです。そうじゃないとサーバーの負荷が上がってしまうんですよ。ただ、ダンジョンで他の人の装備を修理できる機能を復活させてほしいという声はあるので、今色々と精査しているところです。もうしばらくお待ちください」と吉田氏は真摯に答えた。

続いても機工城アレキサンダー零式についての質問が続いた。

現在機工城アレキサンダー零式の一層では、一度装備の修理のためなどでダンジョンの外に出てしまうと、再び第一の中ボス戦からやりなおしになってしまう。

大迷宮バハムートの時は進行度が保存され、一番進んでいる人がリーダーになって突入すればリーダーにあわせた進行度で進むことができたため、機工城アレキサンダー零式でも進行度を保存するようにしてほしい、と田中さん。

それに吉田氏は「例えば一度ダンジョンから出た時に一人がもう寝るから抜ける、となって、メンバーを交代した場合、新たに入った一人はその中ボスをクリアしていないままボスに突入することができてしまうので、現状は難しいです」と回答。

今回の機工城アレキサンダー零式のバトルの仕様上、中ボスの存在はそのパーティでボスに挑めるかどうかをチェックする役目も果たすため、飛ばすことは不可能なようだ。ただ、そういった声は今後の機工城アレキサンダー零式○○編などで活かされる可能性もある、とのこと。

マウントについて

お友達紹介キャンペーンや、エターナルバンドなどで入手できる二人乗りのマウントなどがフライングマウント化されることはあるのか、という田中さんの質問には、今まさに作業中だと吉田氏。その場合、操作をするほうのプレイヤーは風脈を全部解放している必要があるが、後ろに乗るプレイヤーは風脈を解放していなくても空の旅が出来るようになるそうだ。

さらに「二人乗りだけじゃなくて、もっとたくさんの人が同時に乗れるマウントがほしいです」と目を輝かせながら田中さんがお願いをすると、「できなくはないですけれど、放送を見ている開発スタッフが、吉田これ以上余計なことを言うなと思っていそうなので(笑)」とうまく交わしてみせる場面も。

「バイクマウントもほしいんですが」とマウントに並々ならぬ愛を注ぐ田中さんに、吉田氏は「実はバイク、もうあるんですよ」と困ったような顔を見せる。なぜ実装されていないのかというと、バイクのマウントで他のマウントと同じ速度にすると時速15km程度しか出ていないように見えてしまい、とてもゆっくり走っているように見えてしまうからだとか。吉田氏もかなり悩んだそうだが、「これはない」という結論に至ったという秘話が明かされた。

ただし開発自体は完成しているので、いずれ開発機などで実際に走っている様子を見せることは可能かもしれない、という吉田氏。実装を諦めるほどだったというバイクマウントの存在は、プレイヤーも気になるところだろう。ぜひいつか何かの機会に映像が公開されることに期待したい。

なお、このバイクを格好良く見せる速度で走らせようとすると他のマウントの速度も全て上げるしかないようだ。「じゃあ全部のマウントの速度を少し上げましょうよ」と田中さんが食い下がると、「フライングマウントは空を飛ぶのであの速度が出せるんですが、地上だとあれ以上早くすると壁などへの当たり判定が間に合わなくなるんですよ」と、仕様上現在では限界があることを述べた。

迫真の質問に、急遽グラフィックチームの鈴木健夫氏も登場!
レアカララントや染色について

田中さんはなかなかリテイナーがレアカララントを持って帰ってきてくれないようで、そろそろマーケットやショップなどで買えるようにしてほしい、と懇願。

それに吉田氏は「3.1でレアカララントが新たに増えるんですが、3.1から掘り出し物で手に入れたアイテムはトレードできるようにしようとしています。追加される色と同じ色なんですが、100円で売っているモグステーションのラインナップも増えるので、ゲーム内でみなさんでトレードしてもらってもいいですし、我慢できない人はモグステーションでポチっとしていただいてもいいです」と、3.1の新情報がさらりと明かされた。

同じく染色について、「もっとオリジナリティを出すために、例えばストライプの服ならば、ボディの色と、ストライプの色と二ヶ所を染色できるようにしてほしい」という田中さんの要望には、グラフィックチームの鈴木健夫氏が急遽呼ばれるシーンも。「すごく気持ちはわかるんですが、厳しいです」と、鈴木氏はバッサリ。

その理由はさまざまにあるようだが、装備品一つに対して持たせられる情報量というものが決まっていて、その情報量は現時点で目いっぱいにまで使ってしまっているとのこと。これ以上その情報量を増やしてしまうと、結局は染色した装備品を他のユーザから視認することができなくなってしまうそうだ。

髪型について

鈴木氏が参加したついでということで、グラフィック関連のことでさらに話が進む田中さん。先日公式サイトで募集された「髪型デザインコンテスト」で、田中さんも新しい髪型のデザインを考えてきた、とその絵を披露した(※実際にこの絵を描いたのは田中さんの友人の模様)。

ロングヘアーは処理の問題上厳しいがもう少しアレンジすればこの髪型に似たものは可能だ、と鈴木氏。実際にこの田中さんの髪型案が実装されるかはわからないが、前向きな回答だったこともあり今後に期待したい。

また、髪型については前髪のパーツと後ろ髪のパーツに分けて、それぞれ好みのものでより自由度を高められないかという田中さんの要望に、鈴木氏は「すごく気持ちはわかるんですが、厳しいです」と、再びバッサリ。

「カチューシャがついている髪型をカチューシャがついていないバージョンにするとかはできないのか」と田中さんがにじり寄ると、カチューシャがついていないバージョンで新たな髪型として用意することは可能だが、新しい髪型を追加してほしい、というようなユーザの要望とカチューシャなしの髪型を用意するのとではどちらが良いか悩んだ結果、現状は新しい髪型の追加を優先し、カチューシャなしのバージョンは後回しにされている、とのこと。

ハウジングについて

最近あまり畑でやることがなくなってしまったという田中さんに、新たな作物の追加や、今後個人部屋で栽培ができるようになること、そしてそのための種をハウジングの畑から入手する、と吉田氏。イメージとしては「ファイナルファンタジーXI(以下「FFXI」)」の時の個人部屋での栽培に近いもののようで、吉田氏から「FFXI」の「カリカリクポー」の名言が飛び出す場面もあった。

また、ハウジングで所有できる飛空艇について話が及ぶと、地下工房にリテイナーベルがないのが不便だと田中さん。それに吉田氏は「OKを出した記憶はあるんですが、実装時期がいつになるかはちょっと覚えていないです。でも近いうちに実装されます」と回答。

飛空艇製作の工程材料納品数については、長い目で見て遊んでもらいたいので現状は納品数が緩和される予定はないということだ。

新たな蛮神の声は、また田中さんに!?

田中さんからの質問コーナーが終わったあとは、吉田氏から「田中さん、新たな蛮神とか興味あります?」と振られると、「あります、あります!」と積極的な姿勢を見せた田中さん。

極ガルーダ討滅戦は現在のアイテムレベルで挑むと大分簡単に倒せるようになってしまっていることもあり、「強力なのをやりたいですね!」とその意欲を見せた。

最後に「FFXIV」のプレイヤーへのコメントを求められると、「冒険者のみなさん、今日は勝ち取っていけるものがあまりなく、先延ばしになったものが多かったですけれども、またゲストに呼んでいただけることがありましたら、厳しい質問をどんどんしていきたいと思いますので、よろしくお願いします」と鋭いコメントを素晴らしい笑顔で述べた。

吉田氏は最後に「スペシャルゲストさんはいつもツッコミが鋭くて、極蛮神と戦ったあとのような疲労感」と、視聴者の笑いを誘った。

こうして田中さんのトークショーは終了したが、視聴者からも「今回のMIP(印象のよかったプレイヤーへの投票制度)」と呼ばれるほどさまざまな細かい切り口で吉田氏と室内氏に迫った田中さんに、またゲストとして呼んでほしいと望む声も既に多く上がっている。ぜひ次回の登壇に期待しよう。

ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド

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