千葉・幕張メッセにて9月17日より開催中の「東京ゲームショウ2015」。プレイステーションブースにて出展されていた、PS4用ソフト「Bloodborne」の大型エキスパンション「The Old Hunters」の試遊レポートをお届けする。
※このレポートではボス攻略などについても触れているため、TGSで何の知識もない状態で遊びたい人は注意してほしい。
用意されたキャラクターは3タイプ。今回は「Charred Hunter」で遊んでみた
TGS 2015版のThe Old Hunters体験版では、「Charred Hunter」「Harrowed Man」「Mensis Scholar」という3種類の既存キャラクターのどれかを選ぶ。
筆者は「Charred Hunter」を選択。実際にプレイを始めてみるまで装備などは不明だったのだが、新武器の剣を装備していた。新武器は、通常時はノコギリ鉈をもう一回り大きくしたような剣。隙が少ない攻撃を出せるあたりも、ノコギリ鉈と似た特徴だ。
だが、変形させるとより大きな剣のような形状へ変わる。大きくなった分リーチが伸び、そして連続攻撃を出すと途中で鞭のように一瞬変形する攻撃なども出す。
さらに変形状態で溜め大攻撃を出すと、かなりリーチの長い鞭となって敵を攻撃できる。「Bloodborne」に登場した仕込み杖の鞭変形に近いような感じだ。
仕込み杖はリーチやその攻撃モーションに癖があったので扱いが難しかったが、仕込み杖よりも使いやすい攻撃モーションになった武器、という感じのものを想像してくれれば良いだろう。
試遊できたマップは古の狩人だらけの初心者殺しマップ(褒め言葉)
今回のTGSで試遊できたのは、「Bloodborne The Old Hunters」の名前に相応しい、たくさんの古の狩人たちが敵として登場するマップ。
なお、敵の狩人も恐らくこちらと同じ鞭剣(仮名)を使用してきていた。つまり敵の狩人も、こちらの射程と同じ距離から攻撃してくるということになる。非常に理不尽であるが、そういうゲームであることは今更だ。
そしてお互いにリーチが長いということは、攻撃を当ててもリゲインでの回復が見込めないということである。ようは当たらなければどうということは(以下略)…なのだが、もちろんそんなに甘いわけはない。リーチの長い武器の特性に頼るとどうしても輸血パックでのHP回復がメインになるので、できるだけ回避を上手く使いこなして輸血パックの消費量を減らしたい。
今回の試遊マップに出てくる狩人は、灯りに触れると復活する通常の敵扱いのため、一度死んで戻されるとかなり心が折れる。
筆者の経験的に、複数の狩人に囲まれてしまったら、マップを少し戻って梯子を上り、上段からのジャンプ攻撃などを当てると良い。ボスをクリアするつもりがないのなら、梯子を上ったらあとはひたすら銃で攻撃するという果てしない道もある。
今回の試遊マップの開始地点からボスに辿り着くまでのルートは割と短く、道中の敵狩人などをきちんと倒していても充分に残り時間に余裕をもって辿り着けるだろう。
途中で入る狭い洞窟の中には”狩人呼びの鐘”を鳴らせる場所があり、”流浪のヤマムラ”という侍のようなNPCを召喚することが可能。ボスエリアに入る少し手前のところに白く光っている床があるので、見落とさないで召喚しておくと良い。
ボスエリアに入る直前には、脳喰らいの新種のような敵がいた。一度つかまってしまうとそのまま無限ループではまりかねないのは通常版のときと同じで、相変わらずいやらしい。苦手だった人は、あえて相手にせずにさっさとボスエリアまで駆け込んでしまうのも一つの手だ。
待ち受けるボスは、”醜い獣、ルドウイーク”
試遊版のマップで我々プレイヤーを待っているのは、”醜い獣、ルドウイーク(以下ルドウイーク)”。通常版をプレイしたハンターならば、その名前に見覚えがあるだろう。”ルドウイークの大剣”など、武器にもその名を遺した、医療教会の最初の狩人だ。
「Bloodborne The Old Hunters」というその拡張版の名前からもわかるように、今作は古い狩人が囚われた悪夢が舞台となっていることからしても、”醜い獣、ルドウイーク”は教会の最初の狩人”ルドウイーク”と同一人物と考えて間違いないだろう。
いったいルドウイークに何が起こったのか、それを想像するのもこの作品の魅力に憑りつかれたユーザの楽しみのひとつである。バトル突入時にはミコラーシュと同じくらい謎のセリフを喋るので、またストーリー考察が捗るのは言うまでもない。
”醜い獣、ルドウイーク”の形状や動きは、かなり”教区長エミーリア”に近かった。だがエミーリアは背後に回ればほとんど攻撃が当たらなかったが、ルドウイークは背後にいると後ろ足で蹴り上げてくる攻撃を出してくる。
攻撃パターンなどからついエミーリア戦と同様に背後に位置取りたくなるところだが、きっちり”そういうユーザー”を殺しにかかっているので、打倒ルドウイークを目指すプレイヤーは注意しておこう。
ルドウイークの腹下あたりが一番安全に攻撃できそうな場所に思えたが、動きが素早いためすぐに位置をずらされてルドウイークの攻撃を受けてしまいがちになる。深追いは禁物だ。
余程腕に覚えのあるハンターでない限り、ソロでの討伐は難しいと思われる。筆者は”流浪のヤマムラ”を囮になんとかゲージ残り三割程度までは減らしたのだが、そこで時間切れとなってしまった(なお、二回死に戻りしている)。
恐らく難易度から察するに、ボスまでのルートさえ確認できれば、一度くらいは死んでもまだ倒せるチャンスが残されていそうだ。二回以上死に戻ると、15分という時間制限のある試遊でのクリアは大分難しくなってくると思われる。
以上、簡単な紹介ではあるが、一般日に試遊にチャレンジしてみるプレイヤーの参考になれば幸いだ。