日本マイクロソフトは、本日11月27日から東京・秋葉原の秋葉原UDXにて、Windows 10の最新ゲームがプレイできるイベント「Windows 10 Game Day」を開催している。ここでは、本イベントに先駆けて開催されたプレスセッションの模様をお届けしよう。

目次
  1. Windows 10の市場は拡大中!
  2. PC画面にXbox Oneをストリーミングすることが可能に!
  3. 「三國志13」の動作環境が公開

「Windows 10 Game Day」は、Windows 10とその搭載デバイスによるゲーム体験ができるイベント。会場では、「Fallout4」「アサシンクリード シンジケート」などの最新ゲームタイトルがプレイできるほか、「LORD of VERMILION ARENA」のプロデューサーである和賀潤氏、声優の名塚佳織さん、小野友樹さんが登壇するステージイベントなどが実施される。

本イベントの開催に先駆けて、ゲームをプレイするデバイスとしてのWindows 10を解説するプレスセッションが行われたので、その内容を紹介しよう。

Windows 10の市場は拡大中!

高橋美波氏
高橋美波氏

まずは日本マイクロソフト 執行役 コンシューマー&パートナーグループ ゼネラルマネージャーの高橋美波氏が登壇し、現在のWindows 10の状況が伝えられた。

マイクロソフトは現在変革のなかにあり、クライアントが一連化されさまざまなコンテンツを楽しめるようになっているだけでなく、Microsoft Officeを多彩なプラットホームで展開できるようにしたと高橋氏は語る。

現在Windows 10の市場は拡大し続けており、国内で発売されているデバイスは260機種以上、稼働している国は192ヶ国になるという。Windows 10でゲームをする理由について、CPUやGPUを高速化し、メモリやストレージを大容量化することで4K品質の映像を処理でき、さらにビデオキャプチャ機能「Game DVR」による動画の共有が簡単になっていることが挙げられた。

次に「Windows 10 November Update」の内容が語られた。Windows 10の基本OSがXbox Oneに対応したほか、デバイスの起動時間がWindows 7よりも30%近く短縮、さらにパーソナルアシストの「Cortana」の日本語対応などが導入された。また「Cortana」は現在開発段階にあり、今後ゲームをプレイする際のナビゲーターにしてみたいと高橋氏は語った。

PC画面にXbox Oneをストリーミングすることが可能に!

春日井良隆氏
春日井良隆氏

続いてWindows本部の春日井良隆氏によって、「Windows 10 November Update」が適用されたXbox Oneの機能が紹介された。今回のアップデートでは、ほかのユーザーと一緒にゲームが楽しめるようなUI作りがされており、コミュニケーションが取りやすくなっているそうだ。

Windows 8とXbox Oneでは、OSの中核に位置するカーネルの部分を統合したことで、共通のAPIでゲームやアプリケーションが開発でき、複数のデバイスに対して1つのソースで事足りるようになった。今回のWindows 10では、アプリケーションのモデルが統合され、ユーザーはアクセスしやすい形でアプリケーションを入手しやすくなっているそうだ。

またWindows 10とXbox OneをストリーミングすることでPC画面でゲームがプレイでき、プレイ動画を撮影してYouTubeなどにアップロードすることも可能だという。バックグラウンドで自動的に録画され、クリップしたところから最長で10分間前の映像を撮影できるとのことだ。

動画のいらない部分もカットできる。

ゲームなどのアプリケーションを購入するときには、指紋認証、顔認証などでPCロックを解除できる機能「Windows Hello」を使うことで、パスワード認証などもスキップできる。

ブラウザゲームはWebブラウザ「Microsoft Edge」でもプレイできるが、相互運用性の観点から、サードパーティーのプラグインをサポートしていないという。ただFlash機能に関しては「Adobe Flash Player」をMicrosoft Edgeのなかに内蔵しているので、動かすことができるそうだ。

またこのパートの最後には、Windows 10搭載デバイスを提供しているサードウェーブデジノス 取締役社長の田中基文氏、Project White 代表取締役の鈴木淳一氏、マウスコンピューター 代表取締役社長の小松永門氏、ユニットコム 執行役員 販促企画部 部長の石田雅人氏が挨拶を行った。

左から田中基文氏、鈴木淳一氏、小松永門氏、石田雅人氏

「三國志13」の動作環境が公開

鈴木亮浩氏
鈴木亮浩氏

ここで長年PCゲームを作り続けているコーエーテクモゲームスより「三國志13」のプロデューサーである鈴木亮浩氏が登壇。自社のWindows 10対応タイトルを紹介するとともに、「三國志13」のプレゼンテーションを行った。

コーエーテクモゲームスの前身であるコーエーはもともとPCゲームを発売しており、1995年の「信長の野望・天翔記」を皮切りに、「三國志」シリーズや「三國無双」シリーズなど毎年さまざまなPCゲームを出している。今後、PCタイトルとしてTGS2015で発表された「三國志ツクール」の発売も予定している。

また12月10日に発売を予定している「三國志13」も紹介された。「三國志13」は約700人以上の武将たちが登場するほか、武将の1人となって三國志の世界を生きる「全武将プレイ」が特徴の作品だ。

戦闘シーンでは、Microsoft DirectXのグラフィック性能を活かすことで、非常にリアルな戦闘シーンを楽しむことができる。また、今回は中国のマップをフル3Dで表現しており、都市の内部まで精巧に作られている。

「三國志13」の動作環境も発表された。
Windows版限定特典として初代「三國志」が収録されている。

最後に高橋氏は「Windows 10とXbox Oneをつなぐことで、コミュニティの拡充をしていきたいと思っています。またWindows 10向けのタイトルを発売できるようにして、来年のE3に向けて順次発表していきます」と今後の意気込みを語り、プレスセッションを締めくくった。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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