カプコンが本日1月21日に発売したPS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/PC用ソフト「バイオハザード0 HDリマスター」。その発売にあわせてGamer編集部にゾンビが現れた!
いよいよ発売を迎えた「バイオハザード0 HDリマスター」を、今すぐにでもプレイしようと意気込んでいた筆者のもとに、突如カプコンさんから編集部に訪問したいという連絡が。
早く本作をプレイしたい衝動に駆られた筆者だったが、そこをグッと我慢して玄関先で来るのを待っていると、エレベーターのドアが開く音とともにゾンビの姿が!?
突然のことに驚きつつ、急いで会議室に逃げ込もうとしたが、車掌の姿をしたゾンビにドアが閉まる直前に腕を噛まれてしまう。なんとかゾンビを押しのけドアにカギを掛けた筆者だったが、噛まれてt-ウィルスに感染してしまい気を失ってしまった……。
目を覚ますと唐突にドアがノックされ、「開けてもらってもいいですか?」と誰かから呼びかけられる。恐る恐るドアを開けてみると、そこには先ほどのゾンビがいた。
話を聞いてみると、実はこのゾンビの正体は「バイオハザード0 HDリマスター」のプロデューサーである竹中司氏本人だった。
開発に没頭するあまりゾンビになってしまった竹中氏は、発売にあわせてゲームをPRしたいと思い、苦肉の策で筆者の腕を噛んでゾンビ化させたのだという。「なるほど、それなら仕方がない(?)」と思った筆者は、竹中氏にインタビューを行い、ゲームの魅力を聞いた。
竹中氏にインタビュー!
――本作が発売された心境をお聞かせください。
竹中氏:「バイオハザード0」は2002年にオリジナル版が発売されたのですが、2014年に発売した「バイオハザード HDリマスター」後、「現在のハードで『バイオハザード0』も遊びたい!」というユーザーさんからの声をたくさん頂いたので、やっとみなさんにお届けできることをうれしく思っています。また、「バイオハザード HDリマスター」と「バイオハザード0 HDリマスター」が一緒になった「バイオハザード オリジンズコレクション」も発売できたので、これを機会に多くのユーザーに遊んでもらいたいです。
――本作のオススメポイントを教えてください。
竹中氏:現代のグラフィックのクオリティと比べても遜色ない出来になっているので、まずはそこを楽しんでもらいたいです。絵が綺麗になったことで恐怖感が増し、遊んだことがある人でも今まで見えなかった部分が鮮明になっているので、さまざまな発見があると思います。
また、ただ移植しただけでなく、「ウェスカーモード」や「エクストラコスチューム」なども入っています。海外版ではエクストラコスチュームは追加、別売りのダウンロードコンテンツなのですが、日本版ではすべて入っている状態で発売されます。エクストラコスチュームは、最初からすべて選ぶことができるので、ぜひ試してみてください。
――レベッカのナース服がいいですよね(笑)。
竹中氏:ナース服は、僕が制作に関わった「バイオハザード ザ・マーセナリーズ3D」にあったコスチュームです。ニンテンドー3DSで発売されたこともあり、画面が小さかったので、ナース服を目立たせるために胸元を大胆に開けていました。ですが、本作では高解像度でゲームが楽しめるので、やや閉じ気味にしています(笑)。
――エクストラコスチュームはどのように選んだのでしょうか?
竹中氏:レベッカは「バイオハザード」と「バイオハザード0」以外は、エクストラキャラクターとして出てくることがほとんどで、登場するたびにさまざまなコスチュームを着てきました。今回は、タイトルのなかに“コレクション”とついていたので、今までレベッカが着ていたエクストラコスチュームをすべて実装しました。
PS版「バイオハザード」に登場したレベッカのコスチュームや、ニンテンドーDS「バイオハザード Deadly Silence」に登場したときのチアリーダーのコスチュームなども入っています。またPS「バイオハザード ディレクターズカット」にもコスチュームがあることを、制作している途中で気がつき、急遽追加しています。
――新要素としてウェスカーモードを実装した理由を教えてください。
竹中氏:本作のオリジナル版は14年前に出たゲームなので、プレイしている人もたくさんいます。既プレイのユーザーが改めてプレイしてもさまざまな発見ができますが、やはりストーリーだけでは再プレイには物足りないと思います。
本作は14年前にオリジナル版のディレクターを務めた小田晃嗣が再びディレクターを担当しており、彼から何か新しい遊びを入れたいという要望があったので、ウェスカーモードを実装しました。
――ウェスカーモードは「赤の斬撃」と「黒の疾走」が使えることで、レベッカやビリーでストーリーを進めるよりも遊びやすい印象を受けました。
竹中氏:実はウェスカーモードを最初に作るときには、もっと戦略性が高いものにしようという話がありました。今はプレイすると赤の斬撃と黒の疾走を次々に繰り出せるようになっていますが、もともとは1回撃つとウェスカーの赤い目が黒くなり、赤く変化するまで撃てないという条件がありました。
シューティングゲームにあるボムの役割と同じで、使いどころを見極めていく感じだったのですが、本作は常に緊迫感のある状況が続くので、クリア後は気持ちよく遊んでもらおうと思い、今の仕様にしています。
――プレイするキャラクターにウェスカーを選んだ理由を教えてください。
竹中氏:「バイオハザード」シリーズを通しての悪役だからというのもありますし、ゲーム本編のなかでもウェスカーが登場するので、その対比がおもしろいかなと思いました。
また、「バイオハザード2」のときにS.T.A.R.S.のオフィスでウェスカーの机を50回調べると、レベッカの写真を見ることができます。ウェスカーはそれぐらいレベッカのことを気に入っていたのではないかと思い、このモードではウェスカーとレベッカを操作できるようにしています。
――レベッカは洗脳状態で胸元に洗脳装置がついていますよね?
竹中氏:あの洗脳装置は最初にデザインしたときにはついていませんでした。ただ、僕が「バイオハザード5」のゲームデザイナーとして設定全般を担当していたということもあり、開発に頼んでつけてもらいました。「バイオハザード」シリーズのファンがすぐに洗脳装置に気がついてくれたのは、うれしかったですね(笑)。
――日本語音声を実装した理由を教えてください。
竹中氏:日本語音声は、最近の「バイオハザード」シリーズではお馴染みになっているというのもありますが、字幕ではなく吹き替えでプレイしたいというユーザーからの要望が多かったので、実装しました。
レベッカ役の小清水亜美さんや、ビリー役の小西克幸さんといったピッタリはまる声優さんがいたというのも大きいですね。
――最後にプレイヤーのみなさんにメッセージをお願いします。
竹中氏:「バイオハザード0 HDリマスター」だけではなくて、第1作「バイオハザード HDリマスター」も収録し、「はじまりの恐怖」を知ることができる「バイオハザード オリジンズコレクション」も発売されました。ファンの方にも遊んでいただいてストーリーをおさらいしてもらいたいですし、「バイオハザード」シリーズに興味はあるけど、触れたことがない方は、ぜひ「バイオハザード オリジンズコレクション」からはじめていただきたいです。
――ありがとうございました。
インタビュー終了後、ゾンビ同士ということで意気投合した竹中氏から、PS4版「バイオハザード オリジンズコレクション」のソフトをいただいたので、Gamer読者にプレゼントする。「バイオハザード」シリーズのはじまりのストーリーをぜひ体験してみてほしい。
PS4版「バイオハザード オリジンズコレクション」プレゼント
賞品
PS4版「バイオハザード オリジンズコレクション」
提供
カプコン
当選数
2名(抽選)
応募期間
2016年1月21日~2016年1月28日