声優の三宅麻理恵さんが気になるゲームを実際にプレイして紹介する「マリエッティのゲーム探訪」。第2回は日本マイクロソフトより2016年4月7日に発売されたXbox One/Windows 10 PC用ソフト「Quantum Break」を紹介します。

目次
  1. 「Quantum Break」とは?
  2. 三宅麻理恵さんプロフィール

第2回の運びとなりました「マリエッティのゲーム探訪」。今回は日本マイクロソフトより発売されました「Quantum Break」をご紹介させていただきます。

第1回に続きましてまたもや「時間」を扱った作品なのですが、これは私の嗜好によるものです。「時間」を扱ったゲームって、本当に外れがないんです! 扱うものは同じでも、物語や魅力はそれぞれ作品によって異なるのでそれらを私なりにではありますが、お伝えしてゆきたいと思います。

「Quantum Break」とは?

「Quantum Break(クォンタム ブレイク)」は、「Alan Wake(アラン ウェイク)」などの開発元として知られるRemedy Entertainmentよりリリースされた、時間が増幅された世界でにおける極限のアクションと実写サスペンスドラマが融合した新体験のアクションアドベンチャーゲーム。

プレイヤーはタイムトラベル実験の失敗により、時間そのものが崩壊した世界で、特殊な能力を得た主人公のジャック・ジョイスとなり、破滅の世界を迎える前に未曾有の危機に時空を超えて、冷酷な組織「モナーク ソリューションズ」との戦いに挑む。

主人公のジャック・ジョイス役はショーン・アシュモア、親友のポール・セリーン役はエイダン・ギレン、ジャックの兄ウィリアム・ジョイス役はドミニク・モナハンと、実在の俳優を起用した作品。登場人物が実在の方がモデルになることはありますが、ドラマの配役の様にゲームに登場することはまだまだ珍しい気がします。実写パートでも、もちろん出演されています。

各章の終わりにプレイヤーはタイム分岐という大きな2つの選択を迫られます。どちらかを選択することによって、その後の展開が大きく変化します。その選択が後にどういった影響を与えるかをフラッシュバック的に見られるのですが、〈最良の選択〉がどちらの選択肢なのかは判断しづらい複雑な展開で選ぶのにも悩まされます。選択後にフレンドや世界中のプレイヤーの選択肢もみられるので見比べてみるのもいいですね。

タイム分岐の後に始まるのが「Quantum Break」の売りの一つである実写パート。ボリュームもクオリティも海外ドラマ顔負けで、ただのおまけ要素だと思った自分が恥ずかしくなるくらいです。

ゲームと同じ時間軸であり舞台ではあるのですが、異なる立ち位置の人物達の物語となっています。ジャックやポールも出てくるのですが、「ゲームから現実に飛び出てきた」ようで感動してしまいました。自分が操作していた登場人物が実写パートで自分の操作から解き放たれて自由に動きまわることの違和感をぜひ体験していただきたいです。そしてゲーム画面のリアルさと実写パートの世界観の統一が素晴らしく、ゲームでの行動が実写パートに影響してゆくので参加型ドラマのようでもあり、より作品に没入して見ることができます。

タイムラインでは、章やパートごとに簡単なあらすじとコレクションの収集実績、日記などが確認できます。遡ってプレイすることもできます。

コレクションでは本編で集めたものをじっくりと見られます。収集し損ねているかどうかは、画面中央のゲーム進行具合を示す横軸と右上のコレクションの●の数でなんとなく分かる親切設計。

「Quantum Break」で印象的だったのがEメール。何度かEメールのやりとりが行われている場合、一連のやり取りが実際のEメール同様に下スクロールで確認できます。送信時間や送信する日にちの空き方から気づくことや、対面でやりとりするだけでは分からなかった関係性や人柄が見える事もあって面白いです。

色々なものを調べられ、バラエティ豊かなのも特色です。テレビをつけると、実写の番組が流れてくることもあります。

戦闘は銃撃戦。アクションが苦手でも敵に照準が合いやすいので安心です。とはいえ、時を止める「タイムストップ」や高速で移動する「タイムドッジ」と、時を自在に操るという等々、「Quantum Break」ならではの操作があるので、アクションが得意な方も戦略を練ってプレイしがいのあるゲーム性のように感じます。

まるで映画のようにシーン毎に盛り上げてくれる音楽。とくに章終わりの音楽は物語の続きが気になる引きでありながらもひとまとまりの章を終えたという達成感を感じられた時にかかる音楽でもありますので、毎章こだわりを感じる選曲でした。

会社や大学など、さまざまな場所が登場するのですが、気になるのが机まわり。資料が山積みだったり整っていたり、コップやお店のコーヒーが置いてあったりと、細やかなこだわりが見られます。

「Quantum Break」では、時が「止まる」ではなく、「砕ける」「壊れる」というような言葉が出てきます。言葉以外でも、目の前の景色がガラスみたいにヒビが入っていたり割れていたりと視覚でも訴えかけます。一見頑丈そうで壊れることなんてないだろうと思えるガラスも、油断して落としてしまい少し傷がつくとあっという間に壊れてしまう。ガラスも時間も同じような捉え方ができるかもしれませんね。

厚みの違いはあれ、私たちは日々沢山のガラスが割れる瞬間に出くわしている気がします。割れたガラスの先には何があるのでしょう。もしもあなたがその先を知っていて、割れる前のガラスの前に立っていたらどうしますか?

割れないようにしますか? それとも割れた後ガラスを修復しますか? 他にも選択肢は無限にあると思います。私だったら…前もって補強してみます。どの行動が最善の結果なのでしょうか。

答えは「Quantum Break」をプレイしたらわかるような気がします。一足お先にクリアの向こう側でお待ちしていますので、ぜひプレイしてみてくださいね。

余談になりますがXbox One「Quantum Break」には購入特典として「ALAN WAKE」+αのゲーム追加コンテンツがついてきます。「Quantum Break」の開発会社であるRemedy Entertainmentが手掛けたXbox 360ゲームの傑作なのでぜひプレイしていただきたいのと、この機会に下位互換機能になじみを持っていただきたいと思いました。「ALAN WAKE」をプレイしているとわかる小ネタが「Quantum Break」にあるかもしれませんよ…。

三宅麻理恵さんプロフィール

生年月日:1985年6月7日
出身:大阪府
趣味:読書・落語・ゲーム
主な出演作品:「輪るピングドラム」萩野目苹果 役、「銀の匙」御影アキ 役、「緋色の欠片」春日珠紀 役、「アイドルマスターシンデレラガールズ」安部菜々 役

Quantum Break

日本マイクロソフト

XboxOneパッケージ

  • 発売日:2016年4月7日
  • 15歳以上対象
Quantum Break

Quantum Break

日本マイクロソフト

XboxOneダウンロード

  • 発売日:2016年4月7日
  • 15歳以上対象

Quantum Break

日本マイクロソフト

PCダウンロード

  • 発売日:2016年4月7日

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