6月14日(現地時間)よりロサンゼルス・コンベンションセンターにて開催された「E3 2016」。PS VR向けタイトル「BATTLE ZONE」のプレイレポートをお届けする。

「E3 2016」の特設会場にて、PS VR向けタイトル「BATTLE ZONE」が出展されていた。本作は、1980年にAtariからリリースされた同名作品をVR向けにリメイクしたSFシューティングだ。ワイヤーフレームで表現されていた1980年版から一転、現世代の高精細なグラフィックをまとったことに加え、VR対応となっているのだから、往年のファンには感慨深いものがあるだろう。

「BATTLE ZONE」のルールは至ってシンプル。戦車に乗り込み、次々と襲ってくる敵戦車を撃ち倒していくというもの。細かな説明を受けなくても、すんなりとプレイできるハードルの低さは嬉しい。プレイした瞬間コクピットが目の前に広がることで、戦場へ赴くことをリアルに実感。戦車へ乗り込んで戦うという、子供のころ一度は妄想したであろうシチュエーションが目の前に広がっているのだ。この高揚感は、既存のゲームでは決して味わえなかったものだろう。そういう意味では、本作の存在意義は思った以上に大きいのかもしれない。

また、VRの特徴でもある、360度全てがゲーム画面に包まれているのもポイントで、没入感も深いものがある。特に、異星と思われる星での戦いでは、空をグルっと見渡して、どこまで世界が広がっているのかを、バトルそっちのけで確かめてしまったほどだ。

DUALSHOCK 4を使ってのプレイだったのだが、使うボタンの数はそう多くなく、必要最低限の操作でそれなりに戦えるのも嬉しい。ただ、ゲーム自体はやや単調なため、何かしら起伏に飛んだ展開が欲しいところではある。とはいえ、戦車に乗って敵と戦うというある種のロマンをゲーム上で叶えてくれるということが、これほどまでにワクワクさせてくれるのかと、改めてVRの威力を実感した次第だ。本作はローンチタイトル(北米?)として開発されている作品であるため、PS VRの購入を考えている方は、最初の一本として選んでみるのも悪く無いと思う。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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