ロサンゼルス・コンベンションセンターにて開催された「E3 2016」が6月16日に閉幕した。会場の様子を写真とともに振り返る。

目次
  1. 多数の有力タイトルを試遊できた「E3」
  2. アットホームな雰囲気で行われたパブリックイベント「E3 Live」
  3. 楽しい雰囲気に包まれたElectronic Artsのイベント「EA Play」
  4. 各社が試行錯誤した「E3 2016」

ロサンゼルス・コンベンションセンターにて、6月14日から6月16日まで3日間にわたって開催された「E3 2016」。発表情報などはE3 2016特設サイトをご覧いただくとして、ここでは、会場の写真とともに本イベントを振り返ってみたい。

毎年行われるE3は、ゲームの専門家や記者向けのゲーム展示会だ。東京ゲームショウのビジネスデイのようなもので、一般のゲームファンは入場することができない。そのため、ステージなどが行われることは少なく、試遊がメインとなる。今年は、ゲームファンも入場可能なパブリクイベント「E3 Live」が初めて開催されるとあって、注目が集まっていた。

今年のロサンゼルスは珍しく肌寒い気候だった

E3の来場者は50,300人と昨年(52,000人)より微減したものの、E3 Liveの来場者が20,000人を記録しており、合計では70,000人の来場者があったと発表されている。

多数の有力タイトルを試遊できた「E3」

今年は、Electronic Artsをはじめ、ActivisionやDisney Interactiveといったメーカーが出展を取りやめたことから、やや寂しい印象の「E3」。さらに、Nintendoブースは「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」の試遊エリアを壁で囲うように出展し、クローズドな形式をとっていた。それでも長蛇の列ができており、整理券もすぐになくなるほどの人気だったのは、さすがとしか言いようがない。

PlayStationブースはPS VR一色になるかと思っていたのだが、PS VRコーナーは例年と同様の形となっており、その他のソフトでもPS VRを体験できるようになっていた。PS VRだけでなく、有力タイトルが多数発表されたのも要因だろう。

Xboxブースでは新型機「Xbox One S」を展示。海賊となって冒険するアドベンチャーゲーム「Sea of Thieves」が多くの来場者の注目を集めていた。

ハードメーカー3社は例年通りの規模で出展していたが、ソフトメーカーの出展エリアは若干縮小した印象。しかし、各タイトルへの関心は高く、多くの来場者が試遊を楽しんでいた。

ヘッドマウントディスプレイ関連のブースは今年も盛況。「Oculus」ブースのほか、さまざまなメーカーが出展していた。今年は、各商品の完成度も高まっており、装着感の確認のほか、コンテンツをアピールするメーカーが多かった。

一般エリアへのバンダイナムコエンターテインメントの出展はなかったもの通路には巨大なポスターが張り出されていた
球体に映像を映し出す装置
音楽を演奏する場面に多く遭遇した
会場の様子

アットホームな雰囲気で行われたパブリックイベント「E3 Live」

E3の会場であるコンベンションセンターから徒歩3分ほどのLA Liveで行われたパブリックイベント「E3 Live」。関係者のみが来場できるE3とは異なり、一般のゲームファン向けのイベントということもあって、開催前から多くの注目を集めていた。

筆者も実際に会場を訪れてみたのだが、最新ゲームの試遊台が設置されていたほか、Tシャツなどのグッズ販売などが主体でステージイベントなどは行われていなかった。このあたりは、E3と同様に最新ゲームを体験してもらう考えからなのだろうか。

20,000人が訪れたという「E3 Live」の会場では長い列ができていた。しかし、会場が狭く試遊台も少ない状況で、来場者が十分満足したかは疑問だ。ブースも欧米メーカーやデバイスメーカーが多く、日本のメーカーの姿は見当たらなかった。主催者側の準備が不足していたのも事実だろう。来年実施することがあれば、是非とも改善してもらいたい。

楽しい雰囲気に包まれたElectronic Artsのイベント「EA Play」

「E3 Live」の隣で行われていたElectronic Artsのイベント「EA Play」。こちらは、商業ビルを貸しきって行われており、「タイタンフォール 2」や「バトルフィールド 1」そして、EA SPORTSの各タイトルを試遊することができた。

レッドカーペットがひときわ目を引いた

内容は試遊できるだけなので至ってシンプルなのだが、会場内には、スポーツ選手のイラストや、フィギュアなどを展示、ライティングも工夫するなどして、雰囲気を醸し出していた。そして、なによりもスタッフがフレンドリーだったのが好印象だった。

グッズを購入することもできた
ずっと踊っていたインフォメーションのスタッフ

各社が試行錯誤した「E3 2016」

会期前日に行わえる各社のカンファレンスにて最新情報が発表され、そのタイトルをE3の会場で実際に触るといったケースが多くなった。また、カンファレンスの様子は、リアルタイムで動画配信が行われ、世界のどこにいても確認できる。

個人でも情報発信ができるようになった現在において、一般のゲームファンにゲームを遊んでもらい率直な意見を発言してもらう。その試みのひとつが「E3 Live」だったのだろう。また、「EA Play」のように独自のイベントを行うメーカーも出てきている。

広い空き地が広がっていた会場の周辺には、新たなビルの建設が進んでおり、来年には様変わりしているはずだ。「E3 2017」は、2017年6月13日から15日までの期間、ロサンゼルス・コンベンションセンターで実施される予定。新しく生まれかわる「E3 2017」に期待したい。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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