強さよりも判断だ!ハイテンション×ハイスピードのiOS/Android「ランガン キャノンボール」先行体験会レビュー

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スクウェア・エニックスが明日7月7日に配信が予定されているiOS/Android向けハイテンションハイスピードバトル「ランガン キャノンボール」を、先行体験会で一足早く遊んできました!

バトル×レースの醍醐味、最大12人の「みんなでレース」、毎月開催の「G1イベント」、この3つをウリとして明日よりのサービスが予定されているのが、「ランガン キャノンボール」こと“ランキャン”だ。本作では総勢300人以上にものぼる超人キャラから、お気に入りの超人を育成・編成に、レースバトルに挑んでいく。

また、本作では自分でレースに参加するだけでなく、“レース結果を予想する遊び”も楽しめる。正式サービスに先駆けて、ゲーム先行体験型イベント「YouTuber杯(カップ)」と題し、有名YouTuberらによる先行プレイ動画の優勝予想を立てていく企画も実施されているくらいだ。

そして今回は配信に先駆けて、ゲームを一足早くプレイさせてもらう機会を得た。身近な人とプレイすると思わずワーキャー騒いでしまう本作の魅力を、ぜひチェックしてほしい。

数万人のユーザーの頂点を極める

横山祐樹氏
横山祐樹氏

会場ではまず、本作のプロデューサーを務める横山祐樹氏が登場。本作について横山氏は、“数万人のユーザーの頂点を極めるコンテンツを作りたい”という思いから生まれたのだと語る。

まず、ゲームのストーリーをかいつまんで紹介すると、「近未来、すごいエネルギーの『エネル』を使って動物実験をしていたら、『超獣』が生まれてしまい、人類は大混乱。そしてエネルで超常的な力を得た『超人』がこれを撃退。人々は平和を取り戻した」。

「しかし、平和な世界に超人はいらない。世界では超人排除の流れが加速した。そこに、1人の謎の人物が現れ、超人たちによるレース『ランガン キャノンボール』を開催すると発表。超人たちはこぞってこれに参加する」というものだ。

なお、ゲーム中はレースごとに軽いシナリオ展開が示唆されるだけで、明確なストーリーというものは存在しない。だが、各超人たちにはバックストーリーを踏まえての設定が緻密に与えられているため、それらのピースから世界観の一端を想像することができる。

アプリ立ち上げ後のダウンロード画面。手持無沙汰なときに、ストーリーを読めるのがいい。

ゲームの基本的な流れは、ホーム画面からランキャン(レースバトル)に参加したり、チームを編成したり、キャラクターをスカウトしたり、ほかのプレイヤーと交流したりと、いたってオーソドックスなスマートフォンゲームのスタイルとなる。

そこで各プレイヤーたちは、G3→G2→G1とより上位のレースに進んでいき、G1の中でもさらに活躍した人たちが参加できる、毎月開催の特別なG1レースを目指していく。また、惜しくもG1レースに参加できなかった人も、このレースに参加する選ばれし12名の優勝予想を立て、ゴールド(ゲーム内通貨)をBETし、参加者の一員として勝敗結果に一喜一憂できる。

なお、G1などの所属は毎月リセットされ、次の月ではみな一様にG3からはじめていく。超人の成長度合いなどはもちろん持ち越しだが、このシーズン制の採用によって、毎月新たな気持ちでゲームに参加できるのだ。

なお、レースにはスマートフォンゲームならではのイベントもあり、参加することで特殊なキャラクターを入手することも可能だ。しかも「この時期にしかこのキャラクターは、手に入らないんだっ!」というよくありがちなケースを回避するため、ゲーム内で入手できるリソースを使うことで、過去のイベントレースに参加できるようになっている。これは嬉しい。

まずは1人でレースを紹介

本作では、1人プレイで遊ぶ「1人でレース」と、マルチプレイで遊ぶ「みんなでレース」では、ゲーム内容ががらりと変化する。ここではまず、前者の1人プレイについて紹介していこう。1人でランキャンに参加すると(リーグを選んでレースに参加)、表題で書いているようなハイスピード×ハイテンションなリアルタイムバトルが体験できる。

なお、記事を書いた手前でいうのもなんだが、覚える項目が多少多いので、最初はプレイしつつ覚えていくのがいい。最初から詰め込むとパンクしてしまうかもしれないしね。

レースでは、プレイヤー側の超人たちと相手側の超人たちによる、自動戦闘型のバトルが繰り広げられる。プレイヤーが操作するのは主に3点。「超人のレベルUP」「エネルギアのレベルUP」「必殺技の発動」で、これらを自動で溜まっていくエネルを使って、戦略的なコスト配分を考えていく。反射神経よりも、思考力が求められるのだ。

各超人には攻撃力や体力などのステータスがあり、プレイヤーは敵よりも優位に戦えるように、エネルを支払って超人たちをレベルUPさせていく。MOBAなどに精通している人には分かりやすい概念かもしれないが、このレベルは“レース時にのみ適用される、一時的なレベル”を指している。レースが終われば、また1レベルに戻るわけだ。

一方、画面右下のアイコンをタップすると、エネルギアのレベルが上がる。エネルギアとは「エネルの獲得倍率を上昇させる」もので、これにコストを振り分けることで、長期的にみるとより多くのエネルが獲得できるようになる。また、必殺技にコストを支払うと、超人ごとの個性的な必殺技が発動できる。名前の通りにレースの状況を一変させる選択肢である。

超人たちには属性や射程距離があり、陣形に合わせて戦い方も変わる。
同時に、レースらしくクリアタイムも報酬に関わってくる。

しかし、最終的にお得だからとエネルギアのレベルばかりを高めていても、超人たちは強くならない。しかも、超人たちがやられてしまったときには、エネルギアのレベルが高いほどに復活コストも多くなってしまう。かといって、反対に超人のレベルばかりを上げていてもコストの貧窮を招いてしまう。一時的な効果を求める際の必殺技も同様だ。

そのため、限られたエネルを使い、エネルギアと超人のレベルの塩梅を探りつつ、戦況の要に必殺技を発動する、そういった戦略性が求められるわけだ。ハイスピードの名のとおりゲームスピードは速いので、最初のうちはアタフタしてしまうかも。画面右上にはオート、2倍速、一時停止が備わっているので、これも上手く活用していこう。

そのほか、チームリーダーのリーダースキルや戦術「逃げ」「先行」「差し」「追い込み」による、敵との相関関係も存在する。レースではコースの全長が3分割、4分割されていることもあり、その場所ごとに敵と戦闘をしていく。また、なかにはボスも存在するので、“コースのどの場所で強力なボスと戦うのか?”も重要となってくる。

仮に、プレイヤー側の戦術が逃げで、ボスの戦術も逃げであれば、逃げ同士がレース冒頭でかち合ってしまい、超人たちが初期状態のままボス戦に突入してしまう。これだとコストはスムーズに回らないし、クリアタイムも悪くなってしまうので、双方の戦術を確認しておくのが大切となる。

加えて、レース開始時にはレースらしくスタートの合図がある。ここでカウントダウンにあわせてスタートダッシュが上手く切れると、超人たちのレベルが最初から1レベルUPした状態でレースに臨める。実際の画面を見れば、そう難しいものではないのが分かると思うが、超人ごとに設定されているコース適正が適していなければ、難易度が上昇してしまうのであしからず。

さらにチームの陣形を崩すブレイク、レース終盤の直線コース、勝負根性によるボーナスなど、考えるところはいろいろ(勝負根性:同じ超人を合成すると上昇する特殊ステータス。終盤のタイム伸びやクリア報酬に影響する。とはいっても、直接的に強くなるステータスでもないので、当分は突き詰めなくともいいだろう。ゲットしやすいイベントキャラクターを重ねて合成するのが理に叶っている)。

また、みんなでレースの説明の前に、本作のゲーム内通貨について話しておくと、ゴールドは基本的に超人の強化に使える(レース中のレベルとは別)。強化時はほかのキャラクターだったり、素材だったりを必要とせず、ゴールドがあればいい。必要ゴールドは累乗形式に増えていくけれども、リソースが一本化されていることで分かりやすい。

そして、みんなでレースにおいてこのゴールドは、参加費用であり、獲得賞金として扱われる。このゴールドをさまざまなプレイヤーたちと奪い合うわけだ。

白熱のみんなでレースを紹介

まずはゲーム画面の前に、横山氏と本会場でお披露目された「ランキャンギャル」なるキャンペーンガールたちによる、実機プレイの模様を紹介していく。ランキャンギャルは本作のキャンペーン展開のために結成された方々で、今後もなにか催しをやる……かも?

また、どなたとは言わないが、彼女らの内1名はこの日のために急遽取り立てられた、スクウェア・エニックスの社員である。変に人気に火がついてもそれはそれで面白いので、みなさん予想してみてはいかがだろう。

みんなでレースは、全国インターネットを通じての不特定多数とのマルチプレイのほか、プライベートルームを作って、友達同士で遊ぶこともできる。また、レース(部屋)を作って、レースID(部屋番号)を控えれば、友達+全国のプレイヤーと遊ぶことも可能だ。

レースの主催者はスタミナ+参加費50%で、レースの参加者は参加費100%でマルチプレイが遊べる。つまり、ゴールドさえ溜めておけば、いつまでもマルチプレイが遊べるわけだ。まあ、いつまでもでは疲れるので、スタミナを回復させる間などに利用するなどもいいだろう。ゆえに、超人強化にゴールドをすべてつぎ込むのはやめておくべし。

レースを作ったり、レースに参加すると、プレイヤー毎に人気評価が付けられる。これは参加する超人チームの平均レベルを割り出した数字で、単純な強弱と見ていい。しかし、属性相性などは考慮されていないので、額面通りで見るのはやめておこう。

そして、ここからが重要。みんなでレースの際は、ハイスピードバトルやそれに類する操作がオミットされており、いってしまえば「事前準備をして、結果を見る」だけになる。聞くだけだと「それ面白いの?」と疑問を感じるかもしれないが、これがどうして中々に白熱してしまうのだ。手軽に遊べるスマートフォンゲームとしての性質が非常にマッチしている。

レースはポイント争奪戦。各プレイヤーは最初に「レース中、どのルートを進むか」を選択する。下記画面には4つのルートが表示されており、Dルートなら7ポイント、Cルートなら9ポイントと、それぞれポイントが割り振られている。ここでの参加者5名は、各々が好きなルートを選択することで、該当ルートのポイントをゲットできる仕組みだ。

しかし、“ほかの人と同じルートを選択すると、ポイントは配分される”のがキモとなる。例えば、Dルートが1名ならその人には9ポイントが、Cルートが3名ならその人らには各3ポイントが与えられる。つまり、「より多くのポイントがもらえるルートに行きたいけど、ほかのプレイヤーとルートが被りやすくなって、ポイントが少なくなるジレンマ」に陥るのだ。

ルートを選んで次の画面に進むと、ここで各プレイヤーの行き先ルートが公開される。下記画面であれば、15ポイントのAルートに3名(各5ポイント)、12ポイントのBルートに1名(12ポイントを独り占め)、9ポイントのCルートに1名(9ポイントを独り占め)となった。必勝法などない、完全な心理戦である。

同時にこの画面では、「レース中、ポイントを奪うために、誰を攻撃するか」を選択していく。これは自動戦闘となり、攻撃して奪取に成功すれば相手のポイントを半分、防衛されても最低1ポイントを奪うことができる。つまり、ルートポイントを独り占めしたプレイヤーに攻撃を仕掛けるほど実りが大きい。が、その相手にみなが群がってしまうと、奪取しても、もらえるポイントはさらに少なくなってしまう。

また、レース中にバトル操作はないものの、内部的にはバトルが行われており、奪取できるか防衛できるかはチームの強さや相性によって変動する。そして、ここまで操作すれば、マルチプレイの準備は完了だ。簡単なフローチャートをまとめると下記の4点となるだろう。

1.ルートを選ぶ(非戦闘で誰でも選ぶだけでポイントゲット)
2.ほかのプレイヤーの状況を見る
3.攻撃相手を選ぶ(自動戦闘でポイントゲット)
4.いざ、レースへ

レース開始後、各プレイヤーにできることはレース画面を見ることと、インスタントチャットでほかのプレイヤーとコミュニケーションを取ることのみ。すでに賽は投げられているので、仮にここでスマートフォンの電源が落ちてしまっても、レース結果はしっかりと残るようになっている。

各プレイヤーのルート選択、その後の攻撃ターンと続き、最後の直線ではレースよろしくのデッドヒートをもって、ゴールシーンが描かれる。ぶっちぎりの1位であればぶっちぎりの演出となるが、ギリギリの攻防戦が行われた際は、ゴール前の写真判定まで演出されるので、そこに自身の超人が残っているときは手に汗握るのだ。

みんなでレースの利点は、「レベルが低くても選択次第で勝てる」こと。当然、超人のレベルが高ければ高いほどレースで有利なのは間違いないが、事前情報でそれが明示されているので、一致団結でフルボッコされるのも致し方ない。参加人数も最大12人という大所帯だ。強かったり、目立っていては、プレイヤー同士の盤外戦で不利になることすらあるだろう。

この後、現場の開発陣やメディア陣と実際にマルチプレイを体験したが、これが思いのほか盛り上がる。気分はスポーツ観戦をしているときに近しいが、それが自身の育てた超人であり、さらに身近な人たちとプレイすることで、「まってまってまって!」「やめてください!」「いけっ、やれっ、よっしゃ!」と思わずワイワイガヤガヤしてしまう。

ちなみに前述したが、本作ではこのみんなでレースで勝敗予想が立てられる。これは常時開催のレースではできないが、選ばれたG1レースではある程度の投票期間をもって、勝敗予想に参加することができるようだ。レース観戦が趣味な人なら、まずハマるだろう。

色々な可能性を秘めたランキャン

充実感タップリのハイスピードバトルレース、スマートフォンに適した非操作型のお手軽レース。メインコンテンツを2つの可能性で探っている本作は、ゲームとしての幅が広く取られている印象だ。これにより、プレイ環境にあったそのときどきで遊び方を選ぶことができる。

ただ、懸念することとしては後発プレイヤーの問題が挙げられる。いくら強さが絶対のカギではないにしても、「それでも、やっぱりレベルって必要でしょ」と思う人は多いだろう。実際、あって悪いことなど一つもない。しかし、超人を強くするためのゴールドや素材の確保を踏まえると、やればやるだけメリットが増大するゲームである。後発の人は表舞台に立てるまでそれなりの時間を要してしまうだろう。仕方ないことだが。

これらの格差を解消するための定期イベントなどは試みられるようだが、サービス開始間もなくのG1レースともなれば、それこそ短期間でやり込んだプレイヤーが断然有利であろう。だからこそだが、私はこのゲームに「選択の判断で勝ち上がったプレイヤー」の存在を期待したい。そういうシンデレラボーイ(あるいはガール)が生まれること自体が、ランキャンの遊びやすさを周知の事実にするからだ。

プレイフィールは至って良好、ランダム性の含まれた競技性も魅力的。あとは毎月開催となるサービスのスパンを保つ提供側の環境、そしてプレイヤー側のモチベーションがいかに構築されていくのか、今後の展開が気になる1作である。

※画面は開発中のものです。

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