セガゲームスは2016年12月8日に発売となったニンテンドー3DS用ソフト「ぷよぷよクロニクル」の発売記念イベントを、発売同日に東京・台場の東京ジョイポリス 1st floor メインステージにて実施した。
「ぷよぷよ」シリーズ25周年を記念して制作されたニンテンドー3DS用ソフト「ぷよぷよクロニクル」。メインモードとして「RPGモード」を用意、キャラクターたちを3D化するなど、従来のシリーズの魅力であるアクションパズルに、さまざまな要素を加えていよいよ発売を迎えた。
本作ではプロモーションキャラクターとして、ダンス&ボーカルグループ「AAA」のメンバーで、MisaChiaとしても活動する宇野実彩子さん、伊藤千晃さんを起用。本イベントでは2人がゲストとして登場し、来場したユーザーとともに対戦する企画や、さまざまな賞品がもらえる抽選会などが行われた。
まずは「ぷよぷよ」シリーズ総合プロデューサーの細山田水紀氏、「ぷよぷよクロニクル」プロデューサーの片野徹氏(ともにセガゲームス)が登壇し、ゲーム内容を紹介。これまでにない魅力を詰め込んだ本作の魅力を伝えるPVを上映した後、RPGモードでの実機プレイが披露された。
RPGモード中は、フィールドを移動し敵とぶつかるとバトルがスタート。「ぷよぷよ」ということで、ぷよを消すことで敵にダメージを与えることができ、連鎖が増えれば増えるほどその威力も大きくなる。おなじみのルールも含めて全18種のルールを収録しており、3DSを2台持ち寄ればダウンロードプレイも可能だという本作。体験版も配信中となっているので、気になる人はぜひチェックしてみてはいかがだろうか。
続いて、MisaChiaの2人がステージ上に登場すると、会場からは割れんばかりの歓声が沸き起こる。Youtubeのavexゲームチャンネルでは2人による対戦動画が公開されているが、「ぷよぷよ」経験者である伊藤さんは初心者である宇野さんを引っ張ろうと頑張ったこと、一方の宇野さんは、初心者でも遊べるような要素が盛り込まれている点に触れていた。
そして、発売当日から2017年3月14日まで、期間限定で、キャラクターのボイスを宇野実彩子さんと伊藤千晃さんの声に変えられる「みさちあボイス」を無料でプレゼントするキャンペーンが行われることが発表。ニンテンドーeショップにてダウンロードが可能で、アルルの声を宇野実彩子さんに、アリィの声を伊藤千晃さんに変えることができる。
いろいろなシチュエーションのボイスに挑戦したという2人に対して、ディレクションを行ったという細山田氏は、あえてオリジナルのキャストとは違った、2人らしさを出してもらったと収録を振り返っていた。
続いて、2人がゲームをプレイする流れになったのだが、機材のトラブルということで先に抽選会が行われることに。MisaChiaの2人のサインが入ったポスターなどが用意されており、当選したファンは大喜びの様子だった。
そうしたハプニングを経つつも、無事イベント中に機材のトラブルが解決し、まずは宇野さん、伊藤さんの2人で「みんなでボス戦」に挑戦。手慣れた様子の伊藤さんに対して、悪戦苦闘しつつもスキルを活用してピンチを乗り切る宇野さんとそれぞれの個性が見えるプレイに盛り上がりを見せていた。
その後はいよいよメインイベントである「みんなでぷよぷよ」のコーナー。今回は会場の観客から抽選により2人を選出、伊藤さんとはフィーバー状態が続く「ずっとフィーバー」、宇野さんとは星を消すと大量のおじゃまぷよを相手におくる「はっくつ」のモードで対戦することとなった。伊藤さんは当初は均衡している様子だったが、徐々にコツを掴んだのか中盤以降は圧倒し見事に勝利。続く宇野さんはステージ下にある「星」を消すためにファンと一緒に何度もチャレンジ、3度めの挑戦で見事に星を消すことに成功するなど、プレイを通してリアルタイムに状態していく様子が見て取れた。
最後は「ぷよぷよ!!クエスト」内で12月12日より「ぷよぷよクロニクル」のコラボレーションが実施されること、そして同日に配信となった「めがみめぐり」とのコラボテーマが発売されることが紹介。また、「ぷよぷよクロニクル かんぺき攻略ガイド」がKADOKAWAより2016年12月28日に発売となることも明らかになった。
イベント終了後、細山田氏と片野氏に、発売を迎えての感想やMisaChiaとのタイアップの経緯などについて伺った。
――発売を迎えての率直な感想をお聞かせください。
細山田氏:「ぷよぷよクロニクル」自体が非常に難産だったので、無事に発売できて良かったなと思いますし、今のところ特にトラブルも聞いていないのでホッとしています。
片野氏:私は今回、「ぷよぷよ」のプロデューサーとして初めて携わらせてもらいました。元々ユーザーとしてはかなり遊んでいたので関われてすごく嬉しいなと思いつつ、だからこそ力を入れて作ってきたので、みなさんが満足していただけるものにはなったと思います。
――「ぷよぷよクロニクル」の魅力を教えてください。
細山田氏:コアなユーザーさんに向けて言うと、スキルバトルが新要素として入っていて、通信対戦もできるのでそちらを遊んでいただきたいですね。また実は「ぷよぷよ通」ルールも調整をしていますし、プレイ動画規約も発表しまして、RPGモードのネタバレ以外は動画を撮影いただいて大丈夫ですので、いろいろと楽しんでいただければと思います。
片野氏:「ぷよぷよ」はキャラクターがたくさんいますが、対戦時は好み以外の理由で選択するという意味で少し弱いと思っていたので、RPGになることで、逆にこのキャラクターをスキルや性能で選べるようになったことが、今回すごく良かったなと思っています。ぜひRPGモードで自分の育てたいキャラクターを選んでいただければと思います。
――イベントでは、プロモーションキャラクターであるMisaChiaの2人が実際にプレイされましたが、その腕前はいかがでしたか?
細山田氏:AAAのみなさんには「ぷよぷよ!!クエスト」のプロモーションキャラクターもお願いしていまして、伊藤さんは元々「ぷよぷよ」を昔からプレイされていて、宇野さんは元々ゲームをそこまで遊ばれないということだったのですが、イベント中も「はっくつ」でプレイする中で上手くなっていったり、楽屋ではカーバンクルのぬいぐるみで楽しそうに遊んでいる姿も見れたりと、本当に好きだというのが伝わってきて、起用してよかったです。今後もプロモーションにご協力いただけると嬉しいなと思います。
片野氏:実際にお会いしてお話してみてもすごく良い人だなと感じましたので、プロモーションをお願いしてよかったなと思います。
――過去のタイトルでもいろいろな方にプロモーションキャラクターをお願いしてきたと思いますが、今回は宇野さん、伊藤さんのイラストを実際に制作してテーマとして配信されたりと、いろいろなお取り組みをされている印象です。そのあたりの経緯についてお聞かせください。
細山田氏:「ぷよぷよ!!クエスト」の時も数回CM収録をしていて、その時にみなさんが「ぷよぷよ」シリーズを好きだということは教えてもらっていたので、その流れで声をお願いしたところ快くご了承いただけて。だったらキャラクターをデザインしてテーマを作ろうとか、片野と相談しながら進めていって、これだけのことができたのはすごく良かったなと思います。「ぷよぷよ」を好きだと思っていただける方にPRしてもらうのが一番嬉しいので、とてもやりやすかったです。
片野氏:テーマはすごく私たちとしてもすごく出来がよいと思っているので、私も買うなと(笑)。ただ、実際は初回特典として無料で提供することになりました。
――ボイスも含めて、基本的にはみなさんが無料で入手できるかたちになっていますよね。
細山田氏:普通に考えると有料でもおかしくはないのですが、そこはお互いに良好な関係を築けているので良いかたちで提供できてよかったです。ボイスは3月14日までダウンロードできて、テーマに関してもダウンロード版を購入される方も12月31日までは入手できますので、期間内にご購入いただければと思います。
――イベントに参加されていた方はお二人のファンを中心に若い方が多かった印象でしたが、ご覧になっていかがでしたか?
細山田氏:「ぷよぷよクロニクル」では元々10代の男女を中心に、上の年代にもアピールしていきましょうという話でしたが、「ぷよぷよ!!クエスト」から入ってくれた方や「ぷよぷよ」未経験の方も結構いらっしゃって。今回会場に来てくださった方もみなさん若かったので、「ぷよぷよ」今後もあるなと頼もしい気持ちになりました。
片野氏:細山田が言ったように、「ぷよぷよ!!クエスト」はプレイしているけど、「ぷよぷよ」のコンシューマーゲームはやったことのない方もいらっしゃいますので、「ぷよぷよクロニクル」ではそういう方々が遊びやすいゲームを企画して、それをかたちにした面もあります。
――セガフェスでは「ぷよぷよテトリス」を用いたゲーム大会を実施されていましたが、「ぷよぷよクロニクル」を使ってそういったゲーム大会を実施する予定はありますか?
細山田氏:セガフェスでは「ぷよぷよクロニクル」が発売していないことと、3DSで大会を行うよりも(画面サイズの大きな)PS4版「ぷよぷよテトリス」で行ったほうがいいのではないかということで、あのようなかたちで実施させていただきました。
もちろんやっていきたいなと思いますし、「ぷよぷよカフェ」を交えてできないかなという企画も話していたりはするので、ご要望があればどんどんお寄せください。僕はやりたいです!
――最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします。
細山田氏:「ぷよぷよクロニクル」が発売を迎えましたが、「ぷよぷよテトリス」「ぷよぷよ!!クエスト」「ぷよぷよ!!クエスト アーケード」も同時に進行するなどぷよぷよIPが増える中で片野に助けてもらい、今後もすごいことをやろうとしているので、ぜひご期待いただければと思います。
片野氏:細山田はかなりいろいろなプロジェクトに足を突っ込んでいまして首が回らないという状態だったので、内部の面倒なところは私が引き受けるというかたちで進めていきました。これからもユーザーのみなさんに「ぷよぷよ」を遊んでいただける場面を増やせればいいと思っています。
(C)SEGA
※画面は開発中のものです。
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