アークシステムワークスが稼働予定のAC向け対戦格闘ゲーム「ギルティギア イグザード レヴ ツー」。1月20日より行われているロケーションテストにてプレイできる、新規参戦キャラクター「梅喧」と「アンサー」のインプレッションをお届けする。

目次
  1. ガードキャンセル技が進化!「梅喧」の性能を紹介!
  2. 設置技で縦横無尽に駆け抜けろ!「アンサー」を紹介!
  3. プランナー・片野旭氏へのショートインタビューを掲載!

1月14日に行われた「ARC SYSTEM WORKS FIGHTING GAME AWARD 2016」にて「ギルティギア」シリーズ最新作となる「ギルティギア イグザード レヴ ツー(以下、GGXrdR2)」の制作が発表された。それに際して、ロケテストがクラブセガ秋葉原1号館、ハイテクランドセガ西中島にて1月20日~1月22日までの3日間実施されている。

「GGXrdR2」では既存のキャラクターにバランス調整と新技が追加されるほか、過去作にも登場しガードキャンセルが特徴的だった「梅喧」、完全新規キャラクターとなる「アンサー」がプレイアブルキャラクターとして追加される。本記事では、クラブセガ秋葉原1号館にて開催されているロケテストで使用できた、新キャラクター2人のプレイインプレッションと、プランナー・片野旭氏へのショートインタビューを紹介していく。

コマンドリストや変更点の一覧は公式サイトにて掲載されている。なお、以下に記載される内容はロケテストバージョンのものとなる点は、予め注意してほしい。
http://www.arcsystemworks.jp/portal/post-3544/

ガードキャンセル技が進化!「梅喧」の性能を紹介!

梅喧といえば特徴的なのがガードキャンセル技だろう。今までの梅喧はガード中に特定コマンドを入力することでガード状態をキャンセルして必殺技をだすことが可能なキャラクターだった。「GGXrdR2」ではこのシステムが刷新され、「S+HS」ボタンを押すことで新必殺技「亞坐身(あざみ)」を発動することができるようになる。

亞坐身を発動している間は、相手の攻撃を受け止めることが可能となっており、追加入力で反撃技に派生することができる。当て身のように使うことも可能だが、従来のようにガード中に発動することも可能となっており、相手の攻めにリスクを負わせていく戦い方は今作でも健在だ。

亞坐身は空中で発動することも可能だ。

派生技はP、K、S、HS、Dの5ボタンにそれぞれ割り振られており、それぞれ性能が違う。またこの派生技は「爵走」というガードポイントを持つ移動技中にも発動することができる。

P派生:口無(くちなし)

飛び上がりながら攻撃する。主に対空の用途で使うことになりそうだ。

K派生:回り込み

無敵状態で相手の裏に回り込む。これ自体に攻撃性能は無いためモーションの大きい攻撃に対する回答として使おう。

S派生:裂羅(さくら)

背を向けつつ刀で攻撃する。地上攻撃に対する反撃として使用すると良いだろう。

HS派生:六根削ぎ(ろっこんそぎ)

一瞬で相手と距離を詰め、すり抜けつつ斬りかかる技だ。状況に応じて裂羅と使い分けることになるか。

D派生:夜叉刀(やしゃがたな)

仕込み銃を打つ技。遠距離まで届くため相手の飛び道具などにたいして有効になりそうだ。

空中PorK派生:鍔氣(つばき)

回転して攻撃する技。主に空対空で使うことになるだろう。

空中SorHS派生:鬼経(ききょう)

高速で落下しながら攻撃する技。こちらは対空を狙う相手に対する反撃として使おう。

他にも、「畳返し」、「妖斬扇」、「蚊鉤」といったお馴染みの技は「GGXrdR2」でも確認することができた。本作で梅喧を使いこなすためには新しくなった亞坐身をいかに使いこなせるかという点が鍵となってくるだろう。

「天!地!人!」でおなじみの「連ね三途渡し」もよりかっこよくなって登場

設置技で縦横無尽に駆け抜けろ!「アンサー」を紹介!

アンサーは2つの設置技を使い、緩急のあるトリッキーな動きが可能なキャラクターとなっていた。1つ目の「ビジネス忍法・撒火紙(まきびし)」は、地面に向かって名刺を投げつける技だ。S版とHS版で距離が変わり、さらにこの状態で「ビジネス忍法・雲隠れ」と「ビジネス忍法・覇権射忍(はけんしゃにん)」に派生することができる。

「ビジネス忍法・雲隠れ」は名刺が刺さっている位置に転移する技、「ビジネス忍法・覇権射忍」は名刺からアンサーの分身が飛び出して攻撃する技となっている。どちらもそのまま使うのは難しいため起き攻めなどの用途で使うことになるだろう。

もう1つの設置技は「インテリ忍法・麟技の書(りんぎのしょ)」だ。これは空中に巻物を設置する技で、P、K、S、HSボタンで設置場所が変わる。この巻物の近くでジャンプすると巻物に捕まり空中で停止、そこからP、K、S、HS、Dボタンを押すことで各種必殺技に派生することが可能だ。巻物は最大4つまで画面上に設置することができる。

レバーニュートラル状態で巻物に捕まるため、レバー入力をすることであえて巻物に捕まらないという選択肢をとることも可能。
P派生:インテリ忍法・空蝉(うつせみ)

当身技。相手の攻撃を受け止め、頭上から踏みつけ攻撃を行う。

K派生:インテリ忍法・雨降り(あまくだり)

下に急降下しながら踏みつけ攻撃を行う。

S派生:インテリ忍法・疾脚(しっきゃく)

地面に転移しスライディング攻撃を行う。下段の選択肢としてガードを崩す用途で使えそうだ。

HS派生:インテリ忍法・迦汰蛇滝(かたたたき)

放物線を描いたジャンプ攻撃を繰り出す。疾脚の対の選択肢として使うことになるだろう。

D派生:インテリ忍法・武者鎖火(むささび)

高速で突進する技。複数枚設置すれば巻物から巻物へ飛び移ることも可能。また技中にキャンセルして別のインテリ忍法に派生することもできた。

画像は「インテリ忍法・武者鎖火」。

どの技にも可能性を感じたが、中でも面白いと感じたのがD派生のインテリ忍法・武者鎖火だ。巻物を複数出せば、巻物から巻物へ飛び移り画面を縦横無尽に駆け回ることができるだろう。派生技のバリエーションも多彩で、無限の可能性を秘めたキャラクターとなっている。

「インテリ忍法・螢灯落とし(けいひおとし)はコマンド投げ。本当に色々な技をもっているキャラクターだ。」
忍者繋がりでもしかして……。と思い挑発ボタンを押すとビームを射出することもできた。

プランナー・片野旭氏へのショートインタビューを掲載!

――梅喧とアンサーのキャラクターコンセプトを教えてください。

片野氏:梅喧に関しては、元々「GUILTY GEAR」シリーズに登場していたキャラクターなので旧シリーズのどこを残して、どこを変えるかという事が難しい点でした。従来の梅喧はガード中にガードキャンセルで反撃が可能でした。しかし、ガードキャンセルをされる側が対策として分かりづらく、普段とは違った攻め方をしないといけないためストレスになると考え、そこを分かりやすくなるよう「亞坐身」という技を代わりに追加しました。しかし、相手の攻めに途中で割り込むことが梅喧の魅力には間違いないので、その魅力を残すためにガード中でも発動可能にし、梅喧らしさを残したまま新しい感覚で遊べるように調整しております。

アンサーに関しては、元々チップという忍者キャラクターがいるので、チップとは違ったタイプの忍者キャラクターにしようというものがコンセプトとしてあります。分かりやすい例として、空中に巻物を設置する「麟技の書」であったり、名刺を投げる「撒火紙」などの設置物を起点として自由にスピーディな攻めを展開するキャラクターになっています。特に空中に設置する「麟技の書」の書に関しては、派生技の「武者鎖火」を使った非常に自由度の高い連続技や起き攻めが可能です。使いこなすことができれば非常にかっこいい動きができるキャラクターになっているので、ぜひとも研究して忍者らしい動きを楽しんでもらいたいですね。

――忍者キャラクターで設置物というと「ブレイブルー」シリーズに登場したバングを思い出します。

片野氏:一見似たようなキャラクターに見えますが、コンセプトが違ってきます。バングの設置物は主に撹乱に使うものですが、アンサーはそこから派生する攻撃技が特徴になっています。様々な使い方がプレイヤーの研究で出来るようになっているので、一度触ってみて違いを確かめてみてもらえればと思います。

――今回から既存キャラクターにも新技が追加されましたが、こちらの意図はどういったものになるのでしょうか。

片野氏:新技に関しては、「サイン」の頃からいるキャラクターには変化を持たせたいという意図がありますので、当時からいたキャラクターは変更が加わっている技が多く、「レベレーター」以降に追加されたキャラクターの中には変更の無いキャラクターもいます。これは新作なので全部のキャラクターに新しい技を入れようということではなく、新技を追加することでより面白くなるだろうというキャラクターに対して変更を行っている結果となります。

また、今回のロケテストには間に合っていないものもありますので、今後新しい技が追加される可能性は十分にあります。ちなみに通常技に多いのですが、性能は変えずに見た目がよりかっこよくなっている技がいくつもあります。それも含めて、無理に変更を加えずより完成度を高めていこうというのが「GGXrdR2」全体のコンセプトになります。

――ステージなども追加されているのでしょうか。

片野氏:今回は、梅喧とアンサーのステージと、クムヘヒョンのステージの2つが新たに追加されています。新ステージをみたい人はぜひクムヘヒョンを使ってみて下さい。

――BGMも新しいものが追加されていますか?

片野氏:梅喧とアンサーのBGMが新しく追加されていますが、個人的にはアンサーのBGMがオススメです。ゲームセンター内の環境ですと難しいかもしれませんが、聞いていただければと思います。

――最後にプレイヤーに向けてコメントをお願いします。

片野氏:今回の内容はあくまで開発中のものになりますが、プレイした上で頂いた意見は必ず全てに目を通しますので、ぜひ会場に足を運んでください。そして、本稼働も楽しみにお待ち下さい。

――ありがとうございました。

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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