2017年2月10日から、東京のお台場 Zepp DiverCityを皮切りに、大阪、名古屋、札幌、福岡で開催される、リアル脱出ゲーム×FINAL FANTASY XIV「大迷宮バハムートからの脱出」。一般公開に先駆けてメディアや関係者向けに体験会が行われたので、その模様をお届けする。
会場には「大迷宮バハムートからの脱出」オリジナルグッズや「ファイナルファンタジーXIV(以下、FF14)」グッズなどの販売コーナーのほか、アクリルキーホルダーのカプセルトイも設置されている。
本イベント先行で第二弾アクリルキーホルダーのカプセルトイも置かれているので、欲しい人は早めに会場に行くようにしておくと良いだろう。
会場内の様子をチラ見せ!
会場すぐのスペースでは、今回の「大迷宮バハムートからの脱出」に登場するメルウィブ、カヌ・エ、ラウバーンのパネルが。
今回の脱出ゲームのために作られたシナリオでは、ゲーム本編同様、声優の田中敦子さん、田中理恵さん、安元洋貴さんが声の出演をしているので、そちらにも注目したい。また、会場内のあちこちにはコスプレをしたスタッフもいる。
ホールの中に入ると各チームのナンバーが振られたテーブルが置かれているので、自分のチーム番号と同じ席に行こう。
テーブルの上にはジョブカードやモーグリのぬいぐるみ、そして問題用紙の入った封筒など、ゲームを始めるのに必要なものが揃っている。
ジョブは狩人、白魔道士、吟遊詩人、ナイト、シーフ、黒魔道士。基本的に6人でパーティを組むので1人ずつどれかのジョブを担当することになるが、チームが6人に満たない場合は1人で二つのジョブを持つこともある。
筆者は白魔道士がメインジョブということで、白魔道士のカードをもらった。各ジョブにはアビリティがあり、どこでどのアビリティを使用するかも重要になってくるとのこと。そのため普段やらないジョブは不安というのもあったのだが、アビリティの内容はチーム全員で共有できるので、ジョブは誰がどれを選んでも特に問題はない。安心しよう。
ジョブだけはゲーム開始前から決めてしまえるので、6人そろったら早めに決めておくと良い。
難問に次ぐ難問…体験会での脱出成功チームは僅か1チームのみ!
ゲームの開始前に、まずは脱出ゲームの進め方などについての説明がある。ここでしっかり今回のゲームの進め方について確認をしておきたい。
なお、この迷宮のラスボスであるバハムートの元に行けるのは、たった一度きり。バハムートの間に入ってしまうと、その答えが正解でも間違いでも、もう後戻りはできない。なので本当に最後の謎解きが正しいのかどうかは、しっかりと確認したいところ、だが。
筆者がプレイしてみた感覚では、恐らく「しっかりと確認をする」という時間はまず取れないだろう。筆者たちのチームは、最後の問題を開けたところで時間切れ。筆者のチームは寄せ集めのチームだったが、筆者以外はリアル脱出ゲームの経験があり、中には他のリアル脱出ゲームで脱出成功した猛者もいた。決して初心者ばかりではなかったのだが、それでも難易度は高めに設定されているように感じた。
この体験会に参加したのは30チームで、脱出に成功したのは僅か1チームのみ。その1チームも、制限時間のわずか数十秒前に飛び込んだという。
リアル脱出ゲームの難易度はおおよそ10%くらいのクリア率になるようにしているそうだが、体験会という場だったにしても少々低いクリア率だったといえよう。
全員で一問ずつ解いていると時間が足りなくなるため、誰がどの問題を解いていくかの役割分担も必要になる。問題の中には謎解きが苦手な人でも比較的簡単に解けるようなものも、足で集めなければならない情報もある。お互いの得手不得手を積極的に交換し、自ら動くことが重要だ。
直接答えがわからなくてもなんとなく思いついたことを口にしてみれば、そこからどんどん解答への道が開けていくこともあるので、どんな些細なことでもまずはチームの中で共有してみよう。
お互いに気心の知れた6人で挑めばその分有利ではあるだろうが、肝心なのはとにかく「チームの人と積極的に会話する」ことだ。また、あまり自分の考えに固執せず、全員の話にきちんと耳を傾けることも大事だ。
そしてさりげなく重要なのは、持ち物の整理である。焦っているとつい、もらったアイテムをどこかに挟んだきりや置きっぱなしでその存在自体を失念してしまったりする。これは実際に筆者たちのチームが何回かやらかしていたので、手元やテーブルの整頓はきちんと行うようにしたい。
吉田直樹氏が「大迷宮バハムートからの脱出」について語る!
脱出ゲームの終了後、スクウェア・エニックスの「FF14」プロデューサー兼ディレクター吉田直樹氏と、大迷宮バハムートからの脱出を作成したSCRAPのディレクター染川央氏がステージに登壇し、今回のコラボレーションについて語った。
吉田氏と染川氏によれば、今日の朝まで作業をしていたそうで、二人はこうして無事開催が出来たことへの喜びを語った。
吉田氏はこれまでリアル脱出ゲームに興味はあったものの時間が取れず、今回のコラボをすることになって初めてリアル脱出ゲームを体験したそうだ。その時はあと少しというところで時間切れになってしまったそうで、「あとちょっとというところでだめだった悔しさから次こそ脱出してやる、と、また次の脱出ゲームに行きたくなる」と、リアル脱出ゲームの魅力を熱弁。
実はSCRAPには「FF14」プレイヤーは1人もいなかったとのことで、今回のコラボが決まって、スタッフたちで慌ててPS4とFF14のソフトを何本も購入してみんなでプレイし、そしてエオルゼアの中で綿密なミーティングを行っていたそうだ。
SCRAPの人たちがすっかり「FF14」の魅力に取りつかれたという話に吉田氏は喜びつつも、「FF14は確かに難しいコンテンツもありますが、FF14を遊んだ印象で今回の謎解きがこの難易度になったなら申し訳ないなぁと思いますね」としょんぼりする場面も。
普段はパズルを中心にした謎解きを作ることが多いという染川氏だったが、「FF14」を実際にプレイしてみて、ジョブというシステムと、そしてコマンドカードのシステムを思いついたそうだ。それを吉田氏は「FF14というよりかは、FFシリーズのアクティブタイムバトルのようなシステムになったと思う」と高く評価した。何よりも濃厚な「FF」を楽しめる一時間にしたかった、という染川氏だが、まさにその目論見通りの出来だったといえよう。
なお、今回エンディング映像などは新規カットになっており、「FF14」のサウンドやイベントチームはフル稼働でこの脱出ゲームを支えていたそうだ。本来は元々ある映像を繋ぎあわせて作る予定だったが、あまりにシナリオをしっかり組んでもらっていたため、既存の映像を繋ぎあわせるだけではもったいなくなったからだという。事実、シナリオはかなり「FF14」らしいものとなっており、今エオルゼアにいる光の戦士ならば、エンディングのカットにはきっと何かしら感じるものがあるだろう。
最後に吉田氏は「解き切っても楽しいですが、解けない悔しさが次のバネになるようなゲームですし、FF14も勝てないボスに挑んで次こそ勝ちにいく、というようなゲームなので、根底は似ていると思います。今回の公演で、ぜひその魅力を感じていただけたら嬉しいです」と述べた。
そして染川氏は、この「大迷宮バハムートからの脱出」の海外ツアーが決定したことをサプライズ発表。ニューヨークやサンフランシスコでも開催されるとのことで、海外の「FF14」ファンも期待していてほしい。
吉田氏が「FF14というよりはFFらしい脱出ゲームを作ってもらったと思う」と語っていたが、実際に筆者がプレイしてみた感想としてもまさにその通りで、「FF14」を知らない「FF」シリーズのファンでも充分楽しめる謎解きになっている。
また、「FF」シリーズすらまったく知らない、という人でも、「大迷宮バハムートからの脱出」をクリアすることは可能である。
なので「FF14」ユーザーはもちろんのこと、「FF14」はやっていないけれど「FF」シリーズが好きでこの脱出ゲームへの参加を迷っている、というような人はぜひ訪れてみてほしい。
公演概要
公演名
リアル脱出ゲーム×FINAL FANTASY XIV 「大迷宮バハムートからの脱出」
開催期間
東京公演
会場:Zepp Diver City
日程:2017年2月10日(金)~2月12日(日) ※全公演完売
2017年3月17日(金)~3月19日(日)
会場:Zepp Tokyo
日程:2017年3月3日(金)~3月5日(日)
名古屋公演
会場:Zepp Nagoya
日程:2017年2月17日(金)~2月19日(日)、2017年3月10日(金)~3月12日(日)
大阪公演
会場:Zepp Namba
日程:2017年2月23日(木)~2月26日(日)、2017年3月24日(金)~2月26日(日)
札幌公演
会場:サッポロファクトリーホール
日程:2017年4月28日(金)~4月30日(日)
福岡公演
会場:西鉄ホール
日程:2017年5月11日(木)~5月14日(日)
料金
前売一般 3,600円 / 前売グループチケット 21,000円 / 当日券 4,100円
イープラスで購入 http://eplus.jp/zepp5/
チケットぴあで購入 http://w.pia.jp/t/real-zepp5/
ローソンチケットで購入 http://l-tike.com/zepp5/
主催:SCRAP / イープラス
企画制作:SCRAP
協力:スクウェア・エニックス
協賛:uP!!!
(C)SCRAP
(C)2010-2017 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。
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