マーベラスが2017年3月16日に発売したPS4用ソフト「閃乱カグラ PEACH BEACH SPLASH」。同作の製品版を一足先にプレイして感じた、その魅力を紹介していこう。
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「閃乱カグラ PEACH BEACH SPLASH」は、企画・原作・爆乳プロデューサーの高木謙一郎氏、キャラクターデザインの八重樫南氏、シナリオの北島行徳氏、開発のタムソフトといった「閃乱カグラ」シリーズおなじみの布陣でありながらも、新たなジャンル“爆乳ウォーターバトル”に挑むシリーズ最新作だ。
今作ではガンシューティングとしての要素に「閃乱カグラ」らしいスピード感あふれるバトルを注乳(?)し、独自の手触りで楽しめる仕上がりに。また、総勢30名以上の少女達がプレイアブル参戦しており、ソーシャルゲーム「閃乱カグラ NewWave Gバースト」のキャラクターも参乳するという、ファンにとってはまさにオールスタータイトルといっても過言ではないだろう。
全国各地での体験会の実施も行われている本作ではあるが、Gamerでは一足先に製品版相当のROMでゲームをプレイ。断片的に紹介されてきたゲームの全体像と、実際にプレイしてみて気づいた本作の魅力を紹介していこう。
“水の残量”がカギを握るプレイフィール
ゲームを始めると、まずはストーリーのプロローグにあたる映像とチュートリアルが用意されている。チュートリアルでは基本となる操作を一通り確認できるのだが、ここでも簡単にではあるが触れておこう。
左スティックでの移動、右スティックでのカメラ操作(R3ボタンでカメラリセット)は、シリーズを遊んだプレイヤーには馴染みのあるところだとは思うが、今作における基本的な行動はR2ボタンの「射撃」が軸になる。水の残量に気をつけながら、L1ボタンでのオートエイム(ON/OFFの切り替え)、L2ボタンのロックオン(押している間)なども組み合わせながら、対象となる相手に水を浴びかけていこう。
また、△ボタンを押すことで近接攻撃を行う。こちらはキャラクターが普段から使っている武器を用いた、従来のシリーズのアクションに近い動きを楽しみつつ相手をスタンさせることができるが、あくまでもウォーターガンでの攻撃が主体となるため、単発での攻撃のみになる点はあらかじめ注意しておこう。
その前提を踏まえた上で本作の肝となるのが、ウォータガンを打つために必要な水の残量だ。水の補給自体は□ボタンを押すことですぐにリロードしてくれるのだが、実は水を使う局面はウォーターガンを打つだけに留まらない。◯ボタンを押し続ける「ウォーターダッシュ」、×ボタンを押し続ける「ウォータージャンプ」など、水を消費しながら行う動きを加えることで、よりスピード感のあるバトルが楽しめる。
それはつまり、水の残量は自身が思っているよりもあっという間に無くなってしまうということ。水の消費量の多いウォーターガンであればなおさらだ。そうした点にも配慮しているのか、今作ではウォーターガン自体に2種類のモードが用意されており、それぞれに水の消費量なども異なってくる。自分の遊びやすい感覚で選択できるといいだろう。
そしてもう一つ、ステージをクリアした時などに入手できるカードの存在も忘れてはいけない。カードは武器となる水鉄砲のほか、バトル中に参戦して助けとなってくれるオトモ、使うことでさまざまな効果をもたらすスキルが用意されている。いずれも手に入れたカードを合成することで強化できるので、役に立つカードを見定める必要がありそうだ。
なお、チュートリアル部分に関しては、冒頭のプレイ動画が公開されているので、そちらも併せてチェックしておいてほしい。
ストーリーを進めながらゲームプレイの基本を覚えよう
本作では、1人プレイ用の「シングルスプラッシュ」と多人数プレイ用の「マルチスプラッシュ」それぞれに3つずつのモードが搭載されている。今回は発売前ということもあり、マルチスプラッシュをプレイすることはできなかったが、シングルスプラッシュの3モードをそれぞれプレイしたので、その特徴を順に紹介する。
チュートリアルを終えたところで、プレイヤーが最初にプレイするであろう1人プレイ用のモードが「ストーリー」だ。こちらでは「死塾月閃女学館」 「国立半蔵学院」 「秘立蛇女子学園」「焔紅蓮隊」の各勢力ごとのメンバーを中心とした物語が展開。どこかで見たことのある司会進行役のMr. KとMiss Rに誘われるままに、忍の世界に古来よりあるという謎の水鉄砲競技「ピーチビーチスプラッシュ(PBS)」に忍の少女達が参加することになる。
一見すると過去のシリーズ以上にはっちゃけた印象を受けるかもしれないが、各勢力4話までをプレイしてみたところ、話が進むごとにしっかりとキャラクターの内面に踏み込んでおり、「閃乱カグラ」の骨太なストーリーは今作でも健在。スピンオフではなく、あくまでもシリーズの続編という立ち位置で描かれる、少女達の物語に注目だ。
また、メインとなるストーリー以外にも、多彩なキャラクターの組み合わせで楽しめる「パラダイスエピソード」も用意されている。こちらでは勢力の垣根を超えた少女達が競演し、メインストーリーとはまた異なるコミカルなエピソードが展開する。コンシューマ版で初めてプレイアブルキャラクターとして参戦する「NewWave Gバースト」の3人(麗王、夕焼、総司)も登場し、「閃乱カグラ」のさらなる魅力を感じ取ることができるだろう。
ここからが本番!?マルチプレイへの布石となる「Vロードチャレンジ」
上記のモードを通じてプレイヤーはゲームスキルを磨いていくが、その先に待ち受けるのがアクションに特化したモード「Vロードチャレンジ」だ。このモードでは、好きな少女達を選んでチームを編成、各カップごとに決勝戦までを勝ち抜いて優勝を目指していく。
ストーリーやパラダイスエピソードは最大5人の編成でさまざまな敵を撃破していくが、ここではCPUを相手に、5VS5の実戦的な戦いが楽しめるのが特徴だ。実際にプレイしてみると、スピード感のある乱戦の中でも自身がどのように行動するかで戦局が大きく左右される駆け引きが楽しむことができ、本作の持つシステムが大きく活かされているように感じた。
同時に、このモードでの遊び方の発展形がマルチスプラッシュで楽しめるモードになるのだろうということも容易にイメージでき、マルチプレイで遊ぶことを心待ちにしたくなるモードとなっていた。
その上で、もう一つだけ触れておきたいのが、倒れた相手にさらに追い打ちをかける「くねくねフィニッシュ」の存在だ。
本作では、基本的に一度倒れてしまった少女は、一定時間後に開始位置に戻って復活するようになっているが、味方が倒れている場合は近づいて□ボタンを長押しすると、復活させることが可能。その一方で、敵側が倒れている場合は、近づいて□ボタンを押すと“スプラッシュチャンス”に突入。制限時間内に胸やお尻を狙い撃ちびしょ濡れにすると…、あら不思議! 水着の紐がほどけてしまい、少女達のあられもない姿が楽しめるのだ。
これもまた「閃乱カグラ」です…!!
“カグラマ”は今作でも健在!
前作「ESTIVAL VERSUS」から新たに加わり、多くのプレイヤーがさまざまなシチュエーションで楽しんだであろうジオラマモードは、今作でも搭載。さまざまな衣装、ポーズ、シチュエーションを存分に楽しむことができるモードとなっている。
ジオラマモードが楽しめる更衣室は、アクセサリの設定などの細かいところでも変更が加えられており、まさに「閃乱カグラ」というシリーズの積み重ねが生んだ、本作ならではの魅力の一つと言えるのではないだろうか。
また、本作では更衣室内での“にゅう”モード「水鉄砲モード」が新たに加わっている。こちらでは水鉄砲を少女にかけて、濡れ透け姿を思う存分眺めたりでき、もちろん触ったり揉んだりもできるので、白熱したバトルの合間に休憩がてら楽しんでみるのも良さそうだ。
「閃乱カグラ」ファンのみならず、幅広いプレイヤーにリーチした作品に
ここまで、いくつかの要素に分けて紹介してきたがいかがだっただろうか。筆者はもともと、こういったガンシューティングゲームはあまり得意ではなかったが、シリーズの大きな魅力であるスピード感がしっかりと活かされていることで、「閃乱カグラ」らしさを存分に味わうことができた。
また、誰でも気軽に触れるシンプルなプレイフィールを持ちつつも、その裏にあるウォーターガンやカードといったカスタマイズの重要度と、プレイヤースキルの活きる余地があるシステムの幅広さも備えており、プレイヤー間での対戦も熱を帯びそうだ。
「閃乱カグラ」がシリーズ5周年を迎えて新たに提示してくれた“爆乳ウォーターバトル”を思う存分、いっ“ぱい”楽しんでみてはいかがだろうか。