8月30日から9月1日にかけて行われる「コンピュータエンターテインメントデベロッパーズカンファレンス2017(CEDEC 2017)の基調講演の講演者および講演テーマが発表された。
会期初日の8月30日(水)の基調講演は、オンライン小説からスタートし、その後単行本やアニメ作品が大ヒットを記録した「ソードアート・オンライン」作者の川原礫氏が迎えられる。さらに、同小説に登場するゲームを、原作の世界観を生かしながら製品化しているバンダイナムコエンターテインメントより原田勝弘氏、二見鷹介氏を交えて、オンライン小説からゲーム、テレビアニメ、映画などへのメディアミックス展開、VR、AIなど最新技術が新たなMMORPGの世界観を実現するその可能性にまで触れ、紹介していく。
会期最終日の9月1日(金)には、「GO OUTSIDE! Adventures on foot」をタイトルに、「Pokémon GO」プロジェクトの立ち上げと開発を手掛けたNianticの川島優志、野村 達雄の両氏が迎えられる。世界中を熱中させた「自分の足で歩いて冒険する」というミッションの新規性、受け入れられた理由などを「Ingress」や「Pokémon GO」の事例、データ、歴史や舞台裏に触れながら、Nianticの考えるARについて紹介。さらには、“GO OUTSIDE!”の言葉通り、海外を活動の舞台とした自らの働き方などを話していくという。
CEDEC 2017基調講演
http://cedec.cesa.or.jp/2017/session/KN/
※講演テーマおよび概要、講演者略歴(登壇順・略歴は敬称略)
※講演テーマ・内容は変更になる場合がございます。最新情報はCEDEC公式ウェブサイトでご確認下さい。
8月30日(水) 9:45~11:05
タイトル
ソードアート・オンラインという世界(仮)
概要
オンライン小説からゲーム、テレビアニメ、映画などへのメディアミックス展開、MMORPGの世界やVR、AIなど最新技術の話題も交えて、ソードアート・オンラインの作者、川原 礫氏が株式会社バンダイナムコエンターテインメントの原田 勝弘氏、二見 鷹介氏と対談。
講師
川原 礫(かわはら れき)
[プロフィール]
第15回電撃小説大賞《大賞》受賞。2009年2月、受賞作「アクセル・ワールド」にて電撃文庫デビュー。別名義にてオンライン小説も自身のホームページにて発表、その作品「ソードアート・オンライン」を2009年4月より電撃文庫から刊行開始。2012年には、両作品がアスキー・メディアワークス創立20周年記念作品としてTVアニメ化。また、2014年6月からは新作「絶対ナル孤独者《アイソレータ》」を刊行。デビューから8年で著作は40冊以上におよぶ電撃文庫の人気作家。
原田 勝弘(はらだ かつひろ)
株式会社バンダイナムコエンターテインメント
Worldwide Planning & Development Unit 部長
ゲームディレクター/チーフプロデューサー
[プロフィール]
早稲田大学卒。鉄拳やソウルキャリバーなどのアクションゲーム系のプロジェクトに20年以上携わり、近年はポッ拳などコラボゲームや、サマーレッスンなどVRの研究にも携わる。旧ナムコのゲームエンジンの基礎となっているアニメーション制御システムスクリプトの構築から、ゲーム企画やプロデュース、営業から広報的活動、コミュニティマネージメント、海外マーケティングまで経験業務は多岐に渡る。
二見 鷹介(ふたみ ようすけ)
株式会社バンダイナムコエンターテインメント
CS事業部 プロダクションディビジョン プロデューサー
[プロフィール]
「ソードアート・オンライン」ゲームシリーズプロジェクトを始め、ハイターゲットアニメのゲーム化のプロデュースを多く携わる。
9月1日(金) 9:45~11:05
タイトル
“GO OUTSIDE! Adventures on foot”
概要
「Adventures on foot (自分の足で歩いて冒険する)」というNianticのミッションは、どうして受け入れられたのか。「Ingress」や「Pokémon GO」の事例やデータ、歴史や舞台裏に触れながら、何が新しかったのか、世界中でどんな変化が起きたのか、Googleから独立した時何が起こったのか、日米がどう協力したのか、Nianticの考えるARとはなんなのか、そしてこれからのこと、また、外国で働くことに関してなどを、”GO OUTSIDE!” というキーワードを通して講演。
講師
川島 優志(かわしま まさし)
Niantic, Inc. Director of Asia Pacific operations
[プロフィール]
1976年横浜生まれ。早稲田大学第一文学部中退後、2000年に渡米、ロサンゼルスで起業。デザインプロダクション勤務を経て、2007年にGoogleにウェブマスターとして入社。UIデザインやウェブサイト構築を手がけ、2008年アメリカ人以外では世界で初めてGoogleホリデーロゴ(Doodle)をデザインし、以降多数のロゴをデザイン。2009年よりアジア太平洋地域のウェブチームを統括。2011年よりアメリカ Google本社にて、ウェブチームのコンシューマープロダクト部門を統括。2013年Google社内スタートアップのNiantic LabsにUX/Visual Artistとして移籍。拡張現実ゲーム「Ingress」のデザイン、「Pokémon GO」プロジェクトの立ち上げなどを手がける。2015年、Googleからのスピンアウトに伴い、Niantic, Inc. Director of operations, Asia (アジア統括本部長)に就任。現在はエグゼクティブ・プロデューサーも兼任。シリコンバレー在住。
野村 達雄(のむら たつお)
Niantic, Inc.
[プロフィール]
東京工業大学大学院卒業。2011年にソフトウェアエンジニアとしてGoogle Japanに入社、Googleマップの開発に携わる。2013年に米国Google本社に移籍し、「Pokémon GO」のきっかけとなったエイプリルフール企画「ポケモンチャレンジ」などを手がける。その後、「Ingress」の開発を行うNiantic Labs(現 Niantic, Inc.)に移籍し、ゲームディレクターとして「Pokémon GO」の開発を指揮。