日本初のゲーム専用AI会社となる、モリカトロン株式会社が2017年8月16日付で設立された。

目次
  1. 森川幸人氏より就任のメッセージ
  2. 森川幸人の略歴
  3. 社名の由来
  4. モリカトロン株式会社で提供するゲームAIについて
  5. モリカトロン株式会社について

同社では、今後市場の急拡大が見込まれるAI(人工知能)領域にて、特に需要が高まると考えられるゲーム分野に特化し、20年以上に渡ってゲーム分野でAIを研究し続けてきた森川幸人氏のノウハウや実績を活かして、さまざまなゲーム向けAIのコンサルティングから設計、開発、運用までを請負うゲームAI研究開発事業を行っていくとしている。

森川幸人氏より就任のメッセージ

ゲームの世界に生きるキャラクターたちが、人間のように考える頭と、感じる心を持っていて、まるで私たちの友達やペット、家族や伴侶のように側にいて、一緒に遊んでくれたら、どんなに楽しいことでしょう。

あらかじめ決められた言葉や行動ではなく、私たちが楽しい時にそれを感じて一緒に笑い、悲しい時にはそれを知って励ましの言葉をかけてくれたり、キャラクターと心を交わせたら、どんなに嬉しいことでしょう。

そんな思いを実現してくれるのがゲームAIです。

ゲームAIは、キャラクターに「こころ」を与えるだけなく、ゲーム世界自身も創り出す能力があります。まるでゲーム開発者のように、ゲームを企画し、プログラムし、デザインする力さえ持っています。

目指すのは、ゲームをもっと豊かに、もっと楽しくしてくれる、そんなワクワクするAIです。

我々は、まだ見ぬ世界をわたしたちに見せてくれるだろうゲームAIのパワーに魅せられて、是非、このワクワクする体験をみなさんと共有したいと考え、日本初のゲームに特化したAIの設計と開発をする会社を発足させました。

我が社の「モリカトロン」がこれから100年先も、皆さんと共にあることを願って。

森川幸人の略歴

1959年生まれ、1983年筑波大学芸術専門学群卒業。PSの初期から、積極的にAIをゲームに取り入れ、自ら設計、開発を行う。AI搭載ゲームの代表作として「ジャンピングフラッシュ!」(ソニー・インタラクティブエンタテイメント、以下SIE)、「がんばれ森川君2号」(SIE)、「ここ掘れ!プッカ」(SIE)、「アストロノーカ」(スクウェア・エニックス)など。2003年に発売された「くまうた」(SIE)は、翌年文化庁メディア芸術祭にて審査員推薦賞を受賞。AIを取り扱った著書に、「マッチ箱の脳—使える人工知能のお話」(新紀元社)、「絵で分かる人工知能—明日使いたくなるキーワード68」(三宅陽一郎共著、サイエンスアイ新書)など。その他、「ゲームとAIはホントに相性がいいのか?」(CEDEC2008)、「ゲームとAIの相性はどうよ?」(バンタンデザイン研究所、2016年)など講演実績多数。

社名の由来

最初のAIのモデルと言われている「パーセプトロン」へのリスペクトと、森川幸人を中心にいずれ我が社のオリジナルのAIを作りたいという思いから、「モリカワ」+「パーセプトロン」で「モリカトロン株式会社」と名付けました。

モリカトロン株式会社で提供するゲームAIについて

1. キャラクター会話AI

キャラクターの自然会話を自動生成します。

2. パラメータ、バランス調整AI

キャラクターや武器、アイテムのパラメータなどの最適な値を自動生成します。

3. メタAI

ゲーム全体を監視して、敵の強弱、出現率、イベント発生などを制御し,ゲームバランスの自動調整を行います

4. 自動生成AI

ゲームフィールドの地形や草木などのオブジェクトを自動生成し、適切に配置します。

モリカトロン株式会社について

日本初となるゲームAI専門開発会社です。通常のゲーム受託開発会社ではなく、AIの搭載を希望している新規開発、もしくは、開発中のゲームタイトルに対して、ゲームAI導入のためのコンサルタントやゲームAIの設計、開発に特化して担当させていただきます。その他、ゲームAIに関するコンサルタント、アドバイザリー、ゲームAIに関する講演、書籍出版も行ってまいります。

本社住所:東京都新宿区新宿1-9-2 ナリコマHD新宿ビル4F
設立:2017年8月
資本金:200万円
代表取締役 モリカトロンAI研究所所長:森川幸人
代表取締役社長:本城嘉太郎

※メーカー発表情報を基に掲載しています。掲載画像には、開発中のものが含まれている場合があります。

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