千葉県・幕張メッセにて本日9月21日より開始された「東京ゲームショウ2017」。スクウェア・エニックスブースにて行われた、橋本真司氏がプロデューサーを務める完全新作タイトル「LEFT ALIVE」のスペシャルステージの模様をお届けする。
「フロントミッション」の生みの親である橋本真司氏、「アーマード・コア」を手掛けてきた鍋島俊文氏、そして「メタルギア ソリッド」のキャラクターデザインなどを担当した新川洋司氏が開発メンバーに名を連ねる「LEFT ALIVE」。
本ステージでは、プロデューサーを務める橋本氏、ディレクターを担当する鍋島氏、キャラクターデザインを担当する新川氏と、主要開発メンバーの3名が登壇し、先日行われた「2017 PlayStation Press Conference in Japan」での発表以来大きな話題を呼んでいる本作の内容について語られた。
まずは、カンファレンスでも公開されたトレーラーについて言及。多くのユーザーが「フロントミッション」との繋がりについて期待を寄せている本作だが、実はこちらのトレーラーにも「フロントミッション」の世界観を継いでいると分かる要素がいくつか盛り込まれているという。
一つが、トレーラー冒頭のどこかの廊下を映したシーン。こちらの右端には絵画が飾られているのだが、ここに描かれているのは「フロントミッション」に登場したとある島なのだとか。
もう一つは、トレーラー終盤の崩壊した都市を映したシーン。こちらの場面の両端には、「フロントミッション」に登場した企業のロゴが映っているという。ファンの人は気づけただろうか?
続いて、本作が制作されるに至った経緯が橋本氏より語られた。新川氏とは「メタルギア」のフィギュア監修など、過去の仕事から交流があり、鍋島氏とは共通の友人を経て知り合ったという。こうした縁をもとに、「フロントミッション」の流れを汲む新プロジェクトを企画していた橋本氏が両氏に本作のことを伝えたところ、快諾してもらったのだそうだ。
これについて新川氏は、「フロントミッション」がずっと憧れの作品だったとコメント。その上で、「まさか自分が憧れていた作品に携わることになるとは思わなかった。こんなチャンスは今しかないと思いました」と、当時の心境を語った。
そんな新川氏が描いたキービジュアルには、3人のキャラクターが描かれている。この3人が本作の主人公であるらしく、それぞれにしっかりとした設定と背景が用意されているようだ。
本ステージでは、この3キャラクターのうち、中央にいる銃器を持った男性について、新たな設定画が公開された。鍋島氏曰く、彼には重い過去があるようで、「設定的にも新川さん向けのキャラクターだと思いました」とコメント。また、男性の右隣にいる女性の設定についても言及された。
彼女は元軍人で、現在は警官であるという。その経緯などはまだ語られなかったが、彼女のキャラクターデザインについて新川氏は「いわゆる制服萌えポジション」と秘められた役割を語り、会場から笑いを誘っていた。
それぞれの特徴を持つ3人だが、中でも新川氏が描くのに一番苦労したというのが、意外にも左下のハンサムな男性だったという。「一人はイケメンがほしい」という橋本氏からのオーダーを受けた新川氏は、「“イケメン…イケメンかぁ…”という感じでずっと悩んでいました」と、当時の心境を語ってくれた。
今回のキャラクターデザインについて、橋本氏と鍋島氏はあえて細かな設定の注文はせずに性別や性格などの大雑把な特徴のみを伝え、新川氏らしいキャラクターの創出が図られたそうだ。
ここで、ゲーム内のスクリーンショットも何枚か公開された。今回公開されたいずれのシーンも、主人公と思しき人物が建物や車の影に隠れ、周囲を探っている様子が伺える。サバイバルアクションと銘打たれた本作では、こうした窮地から生存するためにどのようにして活路を見出すかがゲームプレイの根幹になると同時に、非常に重要なポイントになっていると橋本氏は語った。
また開発も順調に進んでいるようで、アクション部分もデモプレイを行えるくらいにはある程度出来上がっているそうだ。今回公開されたスクリーンショットについても実際のデモプレイの様子を切り抜いたものを使用しているとのことだ。
最後に、本ステージ初公開となるトレーラーが公開された。ドストエフスキーの印象的な詩から始まる本トレーラーでは、動画によるアクションシーンも収録されていた。ヴァンツァーらしき人型機動兵器との戦闘の様子も確認することができ、続報に期待がかかる内容となっていた。
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CHARACTER DESIGN: YOJI SHINKAWA
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