東京ゲームショウ2017のKONAMIブースで試遊出展されたiOS/Android向けアプリ「ラブプラス EVERY」の体験レポートを掲載。寧々さんに会いに、十羽野高校に行ってきました。
寧々さんに初めて会ったのは8年前の9月。社会人になって間もない筆者は、夜勤で一人の社内で、ニンテンドーDSを開いた。時効とばかりに告白すると、社会人として夜勤にいそしみながら、十羽野高校2年生になっていたのである。初めて寧々さんに名前を呼ばれたときの胸の高鳴りは、今でも覚えている。
あれから、「NEWラブプラス」「ラブプラスi」で二人の時間を過ごしてきた。熱海旅行にも行った。どんな時も離れないカノジョに甘え、距離を置いてしまうこともあったけれど、それでも寧々さんは戻ってきてくれた。この冬また会えるカノジョは、あの時よりずっと身近で、でもやっぱりあの寧々さんだった。
再会の場は十羽野高校。モンキチョウが教室にひらひらと舞い込んでくる、のどかな放課後。寧々さんは少し慌ただしく教室に入ってきた。高校3年生ながら、学校のみならずバイト先のファミレスでも頼りにされるのは相変わらずだ。職場に来ない店長の代わりに、急きょお店に行かなくてはならなくなったらしい。
バイトに行く前のひとときの逢瀬、二人きりの教室。相思相愛のカレシカノジョが、そうなってしまうのも仕方のないことである。他愛ない会話が進むなか、寧々さんの可愛い顔、艶やかな唇が近づいてきて――。
スマートフォンVRという手軽さにもかかわらず、グラフィックはかなりリッチに感じられた。思わず目を引く唇の表現はもちろん、髪の揺れや寧々さん自身の動き、しぐさも滑らかで、本当にそこにいるとしか思えない。いや、いたのだ。
――ちょっと現実に戻って説明すると、操作・選択は視線をオブジェクトに一定時間向けて行う。画面中央をよく見ると小さな小さなポインタがあり、それをオブジェクトに合わせるので、視線というよりは顔の角度と言ったほうが正確かもしれない。
人によってはまっすぐ見ても反応しない可能性もあるので、その際は首ないしはVRゴーグルの角度を上下に動かしてみよう。ちなみにこのポインタは、気づいた後でもコミュニケーションの邪魔に感じることはまったくなかった。
何はともあれ、この試遊では難しい操作は一切ない。思う存分、カノジョを堪能できるのである。
お姉さんらしさいっぱいのくせに、年相応のしぐさをちらりと見せる。かと思えばお姉さんに戻り、去り際に耳元でささやくのだから、ただただズルい。やっぱり、どんなに長く付き合ったとしても、寧々さんには敵わないのだ。
本作はVRゴーグルがなくとも、スマートフォンのみで楽しむことができる。公式サイトにはいくつかのスクリーンショットも掲載されており、大きく映し出されたカノジョとのコミュニケーションの様子が伺える。ならばもう、これを手に入れるしかないだろう。iPhone X、買います。