千葉・幕張メッセにて9月21日より開催中の「東京ゲームショウ2017」。ここではカプコンブースで9月23日に行われた「逆転」シリーズ特別法廷2017をレポートする。
ステージには江城元秀プロデューサーが登場し、「逆転裁判」シリーズや11月22日に発売を予定するニンテンドー3DS「逆転裁判4」について紹介。続いて王泥喜法介を演じるKENNさんがオドロキくんを思わせる出で立ちで登場し、実機を交えてゲーム内容を紹介していく。
本作ではグラフィックやシステムの最適化をはじめ、はじめから会話スキップや法廷パートでゲージがゼロになっても尋問からやり直せるといった便利機能を搭載。さらに実機を使って足跡を石膏で固めて照合する科学捜査、よりじっくりと証拠品を確認しながら証人と対峙できるようになった法廷パートをはじめ、証人のクセから新たな証言を引き出す主人公・王泥喜法介ならではの「みぬく」までたっぷりプレイ。オドロキくんのほぼすべてのセリフをKENNさんが生アテレコをするという贅沢なシチュエーションで、衣装と合わせてオドロキくんがその場にいるかのような臨場感を味わえた。
また、単純な翻訳ではなくニュアンスなどを細かく伝える「カルチュアライズ」が行われた海外版「Apollo Justice: Ace Attorney」も収録。こちらはテキストなどに合わせてデザインの変更などが行われおり、背景の標識が変わっていたり、カツ丼がビーフシチューになっていたりするので、すでに日本語版を遊びつくしたユーザーも違いを楽しみながら遊べそうだ。
同日にニンテンドー3DS「逆転裁判4」のコレクターズパックも発売となり、塗和也氏の描き下ろしオリジナル専BOXや「逆転裁判4 ミニサウンドトラックCD」が同梱となる。KENNさんが歌う録り下ろしのボーカル曲も披露され、ゲーム内のBGMをベースとしたサウンドにオドロキくんらしさ溢れる歌詞が追加されているようだ。
KENNさんもオドロキくんが一生懸命練習をして歌ったというイメージで、彼の熱血ぶりをそのまま歌で表現したそう。ポイントは「王泥喜法介は大丈夫です!!」という気持ちで、格好良いサウンドと熱血な歌声のギャップを楽しんでほしいとファンに伝えた。CDには牙琉響也役の楠田敏之さんのボーカル曲も収録されており、アレンジも3曲含まれている。コレクターズパックは数量限定のため、気になるファンは早めに予約しておこう。最後にKENNさんは一ファンとしても今後を楽しみにしているとコメントし、今回のステージについて「異議なし!!」のセリフで締めくくった。
ここで、すでに発表となっているものも含めた各種告知が行われた。
また、11月2日~7日に再演される舞台「逆転検事~逆転のテレポーテーション~」の御剣怜侍役・和田琢磨さん、一条美雲役・荒井レイラさんから東京ゲームショウのファンに向けたビデオメッセージが届けられた。和田さんは御剣がこれまで最も長い付き合いのあるキャラクターであると感慨深そうにコメントし、新たに加わったキャストの荒井さんも舞台への意気込みを語る。演出家や一部キャストの変更も行われているので、前回見たファンも新鮮な気持ちで観劇できそうだ。
イベントの締めくくりには、東京ゲームショウの会場を訪れたファンだけに向けた「特別法廷」が披露された。大日本帝国の法廷に現れたのは「逆転裁判1~3」の頃を思わせる姿の成歩堂龍一、綾里真宵、裁判長。そこには「大逆転裁判」の成歩堂龍ノ介、御琴羽寿沙都の姿も。2D・3Dモデルの差や100年ほど異なる時代でのギャップ、ファンなら思わず笑ってしまうような鋭いコメントなどを交えつつ、シリーズ15周年を記念して行われたイベントや「大逆転裁判2」の発売などを振り返っていった。