コーエーテクモゲームスは、2017年11月18日にカルッツかわさきにて「遙かなる時空の中で」シリーズを題材にしたオンリーイベント「ネオロマンス▼フェスタ 遙か“鬼”祭」を開催した。ここでは昼の部についてお届けする。
出演者
鬼の一族
置鮎龍太郎さん(アクラム役)
石井康嗣さん(イクティダール役)
川村万梨阿さん(シリン役)
浅川 悠さん(セフル役)
高橋直純さん(イノリ役)
中原 茂さん(藤原鷹通役)
保志総一朗さん(永泉役)
声の出演
桑島法子さん(ラン役)
アシスタント
アンフィニ(ユーキさん、Kanさん)
鬼たちの意外な一面が明かされたミニドラマを披露
本イベントは、女性向け恋愛アドベンチャーゲーム「遙かなる時空の中で」シリーズの現点となる初代「遙かなる時空の中で」をテーマとしたものだ。今回は主人公たちと敵対する「鬼の一族」をメインに、キャラクターを演じた声優陣によるドラマやライヴが展開された。
冒頭、尋常ではない気配を感じるという3人の八葉の前に、鬼の一族が堂々たる姿でステージに登場。セフルを思わせる出で立ちをクールに決めた浅川さん、シックで艶やかな装いの川村さん、ダンディを絵に描いたような石井さん、仮面や衣装などアクラムそのままの姿で現れた置鮎さんの4人が揃うと、会場に集ったファンは一層大きな歓声を上げる。
続いて開演前のアナウンスに加え、桑島法子さん演じるランから「鬼の一族の日常」という驚きの言葉が飛び出し、ミニドラマ「鬼の霍乱」がスタート。鬼も自然の摂理には逆らえない……ということで、アクラムが風邪をこじらせて寝込んでしまったという。心配のあまり大騒ぎするシリンとセフルをイクティダールが窘める中、アクラムがうわ言で「京…花々…見たい」と呟く。その言葉を聞いたシリンとセフルは我先にと飛び出して美しい花々を見繕うが、そこでイノリと遭遇。一触即発の状態となるが、シリンはイノリが神子のために花を探していたと見抜き、周囲にバレたくなかったイノリはシリンの提案を飲んで「お互いに秘密にする」という交渉が成立する。
やがてアクラムが目を覚ますと、洞窟の中は色とりどりの花で満たされていた。怪訝な様子のアクラムに、イクティダールたちはアクラムのうわ言について説明。しかし、アクラムが発した本当の言葉は「京に咲く花々を踏みにじり、神子が嘆く姿や泣き顔を見たい」という内容だった。大量の花による花粉でくしゃみに襲われたアクラムは、ますます「おのれ八葉…!!」と怒りを滲ませるのだった。
ライヴコーナーでは、置鮎さんが「鬼の宴にようこそ」と歓迎の言葉も交えながら「この享楽の刹那よ」を歌い、川村さんがアンフィニと共に蜘蛛の糸を思わせるパフォーマンスと合わせて「氷炎の薔薇の不幸」を熱唱。一方、中原さんも「青葉時雨に佇んで」を整然と歌い上げた。
キャストの自由な言動で笑いに包まれたトークコーナー
続いての「遙かなる時空の中で」早押しトークコーナーでは、キャスト全員が目の前に設置された早押しボタンでテーマに沿ったトークを展開。石井さんが椅子に座る川村さんをそっと手助けする紳士な一面に会場からどよめきが起こる一幕も挟みつつ、ここでは高橋さんがMCを務めることに。「泥船に乗ったつもりで…」と少し控えめな高橋さんを前に、全員が好き勝手にボタンを連打。フリーダムに始まったコーナーに、会場からは早くも大きな笑いが巻き起こっていた。
「アフレコ秘話」というテーマでトークを広げようとするも、置鮎さんが「秘話」と「枇杷」をかけたというボケが入るなど会場は爆笑しきり。さらに置鮎さんは、他のメンバーの話に聞き入ってしまいすぐマイクを置いてしまう石井さん・川村さん・浅川さんを「マイクを持って!!しゃべって!!」と叱咤しつつ、イベントの際に中原さんのアドリブが多くてなかなか自分の出番が来なかったという思い出を語った。
保志さんは、収録現場で宮田幸季さん(「遙かなる時空の中で」流山詩紋役)が強制的に食べ物を与えてくること、浅川さんも高橋さんと宮田さんにニヤニヤしながらお菓子を渡されたことがあると話した。石井さんは収録ブースの天井がとても低かったという思い出を語ってくれた。
「キャラクター分析」では、キャラクターと演じている声優本人が似ているという話題に。保志さんが「イノリと高橋さんはシンクロする」と言えば周りもそれに頷き、石田さんと泰明も頼りになるという印象がかぶるそうだ。置鮎さんもシリンと川村さんのセクシーさには通じる部分があると続け、川村さんの思い出話から土蜘蛛の話題で盛り上がるも時間切れとなりトークは終了となった。
シリアスなメインドラマ&ライヴコーナーで会場はヒートアップ!
メインドラマ「闇を抱きしもの」では、シリン、セフル、イクティダールが洞窟でアクラムの命を待つところから幕を開ける。そして八葉が四神の力を求める中、アクラムは龍神の神子を奪うようイクティダールに命令を下す。
一方、イノリと永泉は朱雀の力を求めて剣神社を探索していた。永泉は詩紋と喧嘩をしたイノリに仲直りを勧めてその場を去り、そこへイクティダールが姿を現す。そのままで神子を守れるのかと忠告めいた言葉をイノリにぶつけるイクティダールだが、イノリを探していた鷹通が駆けつけたため退散。イクティダールの思いが届いたかのように、イノリは鷹通の言葉を素直に聞き入れる。場面が再び洞窟へ移ると、アクラムはイクティダールの行動にも不敵に笑い、改めて龍神の神子の奪取を命じる。恐怖ではなく神子のもつ慈悲の心を旗印とし、京を手中に収めるのだと高らかに語るのだった。
ライヴコーナーでは保志さんがしっとりと力強く「夢と切なさの万華鏡」を、高橋さんは対照的にファンを煽りながら「炎の涙で泣きじゃくれ」を熱く歌い、浅川さんはセフル初のソロ曲「闇夜に孔雀の啼声を聞け」を満足げに披露した。エンディングでは八葉と鬼の一族がそれぞれ会場の神子に向かって言葉を投げかけたが、とくに鬼の一族が揃ってステージ奥へと消えていく様は忠誠を誓わざるを得ないほどの迫力に満ちていた。
アンコールでは置鮎さん、川村さん、浅川さんが新曲「今宵、地獄の宴よ」で見事なハーモニーを奏でる。アンフィニも加わり、息の合った振り付けやファンとのコール&レスポンスで会場が一つになった。
最後の挨拶では、なんと「今宵、地獄の宴よ」の振り付けは高橋さんが考えたことも明かされた。さらに11月17日生まれの置鮎さん、11月21日生まれの川村さんの誕生日を祝うサプライズもあり、大盛況の中でシリーズ初のスピンオフイベント「ネオロマンス▼フェスタ 遙か“鬼”祭」は終了。12月9日・10日には「ネオロマンス▼フェスタ 遙か“八葉”祭」が開催となるほか、さらに2018年2月11日には「ネオ アンジェリーク 大陸祭典(アルカディア カーニバル)2」も決定したので、楽しみに待っていよう。