テレビアニメ新シリーズやスマートフォン向けアプリも発表！「カードファイト!! ヴァンガード」新シリーズ制作発表会をレポート

トレーディングカードゲームを原作にしたメディアミックス作品「カードファイト!! ヴァンガード」。2011年にテレビアニメ第1期シリーズが放送開始し、これまで9シリーズに渡って放送されてきた。

今回の発表会では、テレビアニメに出演するキャスト陣やスタッフをはじめとした多数のゲストが登壇。テレビアニメとカードゲームの新シリーズや、スマートフォン向けアプリについての情報が発表された。

まず新シリーズでプロデューサーを務める島村匡俊氏と、コミック版作者の伊藤彰氏が登壇したあと、テレビアニメの新作映像が上映された。そこで初めて、新シリーズは伊藤氏のコミック版をベースに、再び第1～3期の主人公である先導アイチを中心にしたオリジナルストーリーが展開されることが明かされる。タイトルは第1期と同じく「カードファイト!! ヴァンガード」となる。

続いて、先導アイチ役の代永翼さん、櫂トシキ役の佐藤拓也さん、戸倉ミサキ役の橘田いずみさん、葛木カムイ役の石川静さん、雀ヶ森レン役の阿部敦さん、新城テツ役の稲田徹さん、鳴海アサカ役の生天目仁美さん、森川カツミ役の杉山紀彰さん、井崎ユウタ役の山口隆行さん、新田シン役の森嶋秀太さん、先導エミ役の榎本温子さん、蒼龍レオン役の神原大地さん、大文字ナギサ役の広橋涼さんという、豪華キャスト陣が登壇し、一人ずつ挨拶。

新シリーズで新たに描き起こされたキャラクター設定画がチームごとに映し出され、石川さんが「カムイの髪の毛の分量が増えた！」、橘田さんが「ミサキが可愛くなっているんですけど、コミック版にしかない『クズ』というセリフを言うのが楽しみです」と、思い思いの感想を述べていた。

また、ナギサを中心とした“Nagisa with Others”という新チームが登場することも明らかに。このチームにはナギサの兄・大文字ゴウキのほか、レオンや光定ケンジがメンバーとなっている。レオンは本来、第2期「アジアサーキット編」から登場したキャラクターのため、新シリーズではどのように物語に関わってくるのか気になるところだ。

ここで代永さんと佐藤さん以外のキャスト陣が降壇して、オープニングとエンディング主題歌の発表へ。オープニング主題歌はRoseliaの「Legendary」、エンディング主題歌はアイチと櫂のキャラクターソング「GIFT from THE FIGHT!!」に決定した。

Roseliaのボーカルを担当する相羽あいなさんとギターを担当する工藤晴香さんが登壇。現在放送中の「ヴァンガードG Z」でもエンディング主題歌を歌うRoseliaのふたりは、新シリーズでも携われるという喜びを語っていた。代永さんは、「歌詞の中で出てくるギフトという言葉は、物語のキーワードになっているのでそこにも注目してほしい」とのことだった。なお「Legendary」は5月2日発売の1stアルバム「Anfang」に収録され、「GIFT from THE FIGHT!!」は配信限定で同じく5月2日に発売される。

さらに、アニメーション制作を務めるオー・エル・エムの代表取締役・奥野敏聡氏、監督の川崎逸朗氏、AbemaTVのアニメ局局長を務める椛島麻菜美氏が登壇して、放送情報について発表。AbemaTV「みんなのアニメチャンネル」にて5月5日21時から世界最速配信されるほか、TOKYO MXほかで5月5日22時30分から放送開始。なおYouTubeでは5月5日24時から配信開始され、YouTubeチャンネルでは放送後に全話視聴可能になるとのこと。

カードゲームパートでは、遊宝洞の副社長・中村聡氏が登壇して新たなルールについての説明を行った。「テレビアニメの物語が原点回帰するということで、カードゲームのほうも原点回帰を目指しました」と語る中村氏。24種類あるクラン（カードが所属する部隊のようなもの）の特徴をより明確にするため、フォース（バランスタイプ）、アクセル（攻撃タイプ）、プロテクト（防御タイプ）という3つのタイプを新たに導入している。また各タイプごとに異なる追加能力を発動できる、イマジナリーギフトというシステムも新たに導入されるそうだ。

アイチと櫂のトライアルデッキが5月11日に2種同時発売。カードはすべてトライアルデッキ専用のもので、デッキを象徴するカードであるブラスター・ブレードとドラゴニック・オーバーロードは、各デッキに4枚ずつ収録されている。また先着予約特典として、スリーブが封入される。そして、伊藤彰氏の箔押しサイン入りギフトマーカーがランダムで封入されるほか、伊藤氏の箔押しサイン入りブラスター・ブレードまたはドラゴニック・オーバーロードが当たるキャンペーンも開催決定した。

さらにチームQ4のブースターパックも、5月25日に発売される。こちらには、新たなレアリティとして、デッキを操るキャラクターがユニットになりきったイメージライドレア、キャストのサインが入ったシークレットレア、過去のイラストで新能力になっているオリジンレアが封入されるとのことだ。

続いて、大会レギュレーションについて、中村氏から解説が行われた。新シリーズのカードのみを使うスタンダード、すべてのカードを使えるプレミアムスタンダード、そして前シリーズまでのカードを使えるGスタンダードという、3つのレギュレーションが新たに設けられることに。Gスタンダードに関しては、10月までの移行期間限定で行われるそうだ。

中村氏によると、「初めて『ヴァンガード』を遊ぶ人も、以前遊んでいてまた戻ってくる人も気軽に始められるように」との想いから、このようなレギュレーションの導入を決めたと語っていた。4月29、30日に東京ビッグサイトで開催される「大ヴァンガ祭」内の大会でも、これらの新レギュレーションが早速適用されるとのこと。

流通展開に関するコーナーでは、ファミリーマート、サークルK、サンクスで限定商品が発売することと、3月16日から全国各地で行われるイベントで無料体験デッキが10万人に配布されることが発表された。

配布されるデッキは4月7日までがアイチの使うクラン・ロイヤルパラディン、4月8日からは櫂の使うクラン・かげろう。なおロイヤルパラディンは月刊ブシロード6月号、かげろうは月刊ブシロード5月号で付録として封入されるので、イベントに行けない人も手に入れることができる。イベント時にトライアルデッキを予約すると、限定スリーブがプレゼントされるキャンペーンも行われる。

イベントやプロモーションに関するコーナーで、アニメ新シリーズの第1、2話が「大ヴァンガ祭」で特別上映されることも発表。代永さんと佐藤さんがゲストとして来場することも決定しており、新たな始まりを迎えるシリーズに対して緊張の気持ちを言葉にしていた。

また4月7日22時からTOKYO MXにて、「ヴァンガード」のさまざまな情報をお届けする番組「月刊ブシロードTV withヴァンガード」が放送開始すると発表。MCは橘田さんと、「ヴァンガードG」シリーズに弥富サヤ役で出演していた伊藤彩沙さんが務める。

そしてプロモーション企画として、3月22日から4月23日まで山手線で「ヴァンガード」シリーズのラッピングトレインが、全10編成運行される。デザインは129種類で、テレビアニメの各シリーズごとに車両全体が彩られているとのこと。原作コミックと新シリーズのデザインも用意されているので、山手線を利用する人は是非チェックしてみてほしい。

プロモーション情報の締めくくりに、元公式キャラクターだったDAIGOさんによる映像が上映。「D・C・B（ダイゴ・カム・バック）」というDAIGOさんらしいセリフとともに、公式キャラクターに再就任することを明かし、TVCMが進行中であることや「大ヴァンガ祭」に参加することも発表された。

一通りの発表を終えたところで、代永さんは「7年前と同じ場所で、またこうして帰ってくることを発表できて嬉しいです。新シリーズも楽しんでください」、佐藤さんは「ただいまと同時に、はじめましてといったところでしょうか。是非我々のグレードを上げていただいて一緒に楽しみましょう」、島村氏は「『ヴァンガード』をより多くの方に楽しんでいただけるよう、色々な方と作り上げてきました。ここからさらに5年10年と続けていけるように頑張ります」と、今後への意気込みを語りながら降壇。

そして発表会の締めくくりとしてブシロード代表取締役社長の木谷高明氏が登壇し、追加情報をふたつ発表。ひとつめは、スマートフォン向けアプリ「カードファイト!! ヴァンガード ZERO」が2018年冬リリース予定というもの。より気軽に「ヴァンガード」に触れられるようルールを簡素化しているほか、テレビアニメの映像がゲーム中のストーリー各所で流れることなどが木谷氏から語られている。また「ヴァンガード ZERO」はこの日の15時から、事前登録の受付が開始されている。

ふたつめの追加情報は、作中に登場するクランのひとつであるバミューダ△（トライアングル）が、2019年初頭にアニメ化するというもの。合わせて、バミューダ△だけの大会「バミューダ△カップ」も開催が決定。バミューダ△ファンにとっては、続報が見逃せないところだ。

数多くの新情報が発表され、今後への期待が大いに高まることとなった「ヴァンガード」シリーズ。5月からの新シリーズ開幕を契機に、さらなる盛り上がりを見せていくことだろう。

「カードファイト!! ヴァンガード」公式ポータルサイト
http://cf-vanguard.com/