フリューより発売中のPS4用ソフト「Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ」。前作に続いて、その魅力を乙女ゲーム好きライターの目線で紹介していきます。

フリューが2018年5月17日に発売したPS4用ソフト「Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ」。2016年6月23日に発売されたPS Vitaソフト「Caligula -カリギュラ-」をOVERDOSE=“過剰強化”し、新たなストーリーやキャラクターを加えて生まれ変わった学園ジュブナイルRPGです。

2018年4月からはTVアニメ「Caligula -カリギュラ-」も放映。同じ世界観を舞台としながらもゲームとは大きく異なる展開で、すでにPS Vita版をプレイしたゲームファンの期待を良い意味で裏切り注目を集めました。

そこで今回は、TVアニメの放映やゲームの予約特典イベントが大盛況の中で終了し、プレイヤーたちの感情もひと段落ついたと思われるところで、乙女ゲームをこよなく愛する筆者が本作登場のイケメンキャラクターについてひたすらに語っていきたいと思います。PS Vita版で行った「帰宅部」の紹介と同様、今回は帰宅部の敵である「楽士」と、本作で追加された新キャラクターの魅力について筆者の主観でお話しさせていただきます。若干のネタバレもありますので、それをご承知の上でお読みください!

μの作り出した理想の世界「メビウス」からの帰還を目指す

まずは、本作の世界観を簡単におさらい。舞台は、自我の芽生えたバーチャルアイドル「μ(ミュウ)」が創りだした理想の世界「メビウス」。ここでは誰もが現実を忘れて高校生の姿になり、理想的な自分と幸せな環境下で至福のひと時を過ごせる……はずでした。

しかし、ここが現実ではないと気付く人たちが現れます。彼らは現実への帰還を目指す「帰宅部」を結成し、メビウスの秩序を守る「オスティナートの楽士」たちと激突。互いに譲れない願いのため、戦いを繰り広げることとなります。本作では軽快にバトルを進められる「イージーモード」が搭載されていて、普段アドベンチャーしか遊ばないというライトなプレイヤーでも簡単に楽しめますよ。

ゲーム内では未来を予測しながら戦うコマンドバトル「イマジナリーチェイン」をはじめ、よりキャラクターのパーソナルな部分が垣間見えるメッセンジャーアプリ「WIRE」でのチャット交流や、個別エピソードを楽しめます。そして、このコミュニケーション要素こそ乙女ゲーマー的なポイント。本編のストーリーでは語られることのない“心の闇”に触れることができます。

というのも、本作に登場するキャラクターは何らかの理由で現実を拒絶し、メビウスに招かれたという前提があるから。「何故、現実から逃げたのか?」「それでもなお、現実へ戻ろうとするのはどうしてなのか?」といった彼らが表に出さない本性は、ゲームを進める上で必ずしも踏み込まなくてはいけないものではありません。現代病理をテーマとした本作らしいリアリティのある内容はこれまで見えていたキャラクター像を覆し、「見なければ好きでいられたかもしれないのに……」と後悔するくらいの危険をはらんでいます。

しかし踏み込むなと言われるほど、どうしても踏み込みたくなるのが人間というもの。ゲームのタイトルにもなっている“見てはいけないものほど見たくなる、してはいけないものほどしたくなる”という「カリギュラ効果」の通り、誰も彼もが気になるエピソードになっています。当然、相応の覚悟が必要となりますが……一般的なキャラクターではなかなか味わえない感覚になれるのは保証します!

そして忘れてはならないのが、本作を彩る豪華キャスト陣。もちろん女性向けコンテンツに多数参加されている実力派ばかりですが、そうした場ではまず絶対にありえないセリフを聞けるのもポイント。甘く切ないセリフだけでなく、心の底から絞り出すような叫びや苦痛、狂気といった重苦しい演技こそ聞きたいという方には全力で見てほしいと思います。

主人公

それでは早速イケメンキャラクターをご紹介……といきたいところですが、その前に新たに加わった主人公たちについて。従来の男性主人公に加え、新たに選べるようになった女主人公は一見“女子高でモテそう!”というカッコよくてクールな女の子という印象。しかし沢城みゆきさんが演じたボイスを聞くとかなり透明感があって、フラットなイメージになっています。PS Vita版では男性主人公のみでしたが、本作では女性主人公向けにいくつかのイベントで差分も入っているので、ロールプレイとして楽しむのであれば女性主人公が断然オススメです!

男性主人公(CV:沢城千春)
女性主人公(CV:沢城みゆき)

また今回は、主人公たち帰宅部の敵である楽士としても活動できる「楽士ルート」も登場。そこで主人公は「Lucid(ボイスなし)」という透明で性別も不明の楽士となり、帰宅部の仲間と同じように楽士のメンバーと交流を深められるようになりました。楽士ルートでは敵として相対する際とは印象が大きく変わるキャラクターも少なくないですし、帰宅部としての主人公には絶対に見せてくれないような表情にキュンとなってしまいます。

Lucid

逆に、Lucidとして帰宅部と対峙する場合は「部長がいれば…!」と信頼を寄せてくれているのに裏切っている背徳感がなかなかクセになります。帰宅部の部長として他の誰にも言えないような話をしてくれるほど信用を得ているのに、楽士として現実への帰還を邪魔している……という行為に後ろめたさを感じるか、ある種の興奮を覚えるかはプレイヤー次第。もちろん筆者は後者ですが裏切りに伴う代償はとても一言では表せられないので、その目と耳で確かめてください。

少年ドール(CV:花守ゆみり)

それではまず一人目、少年ドール! メビウス内の図書館を根城としていて、ごく普通に社会的な生活を送る人たちを「群れなければ何もできない」と嘲笑い、孤独こそ至高と他者を寄せ付けません。深くフードを被り、その表情は人形のように読み取ることもできません。

しかしゲームで接触すればすぐに判明しますが、少年ドールのそうした風体は取り繕っていただけにすぎません。ただ、そうした他人の拒絶を弱さだと簡単に切り捨ててしまえるほど、強い人ばかりではないのも事実。少年ドールとのエピソードでは、自分を守るための生き方をすぐに変えるのは難しいけれど、受け入れてもらえるよう変わろうとする努力にはとても価値があるんじゃないのかなと思わされました。

それはそれとして少年ドール本人はたまったものではないのでしょうけど、かんしゃくを起こしてちょっとパニックになってる時の挙動がめちゃくちゃ萌えるんです。「自分には出来ない!!無理!!」と怒って泣いているような時ほど、全力でなだめすかして「また頑張る……」と言わせたくなるんですよね。何だかんだ人からの厚意は無下にできない、根は優しいところがすごく可愛いなと思います。まるで子犬がキャンキャン吠えているような演技が本当に絶妙なので、ぜひ聞いてみてください!

イケP(CV:斉藤壮馬)

容姿に絶対の自信をもち、ハイセンスなファッションをまとってメビウスの女性を魅了する熾天使――それがイケPです。ライブ活動にも余念がなく、オスティナートの楽士の中では比較的真面目に活動をしている部類に入ります。

とはいえ女性人気は帰宅部の峯沢維弦に軍配が上がっていて、何もせずにモテているイケメンへの憎悪はかなりのもの。それは自身の現実の状況にも関わってきて……何とも言えない気持ちにさせられます。メビウスにいるほとんどの人がそうなのかなという気もしますが、現実を否定するのは決して自身の弱さや逃げだけが原因じゃないんですよね。とくに少年ドールやイケPの気持ちは「分かる」と思う人も多いかと思います。

楽士ルートでは主人公を「相棒」と呼び、Lucidとは気安い友人のような関係にも思えました。クセの強い楽士たちばかりの中で、表情は分かりませんが落ち着ているように見えるLucidはある種の癒しのような存在になっていたのでしょう。逆に主人公目線で見る個人エピソードでは、イケP自身の苦しみだけでなく本来の人柄の良さもにじみ出ていて、「もしかしてすごく良い人なのでは……?」と微笑ましい気持ちに。乙女ゲームで例えるなら「自分の好みは別として、主人公ちゃんと結婚させてあげてもいいキャラ」というイメージです。

シャドウナイフ(CV:内田雄馬)

本作の世界の中で人気を集めているアニメのキャラクターと同じ名前や外見、能力を備えているシャドウナイフ。現実ではまず聞かないような芝居がかったセリフを好む、いわゆる“中二病”を体現したキャラクターになっています。最初こそ若干面食らったり身に覚えのある人は恥ずかしかったりするかもしれませんが、このセリフ運びが妙に心地よくてクセになるんですよね。

一見、現在進行形で黒歴史を刻んでいるような人物に見え、生温い視線を送りたくなるかもしれません。しかし彼が味わってきた過去はかなり凄惨で、色々な後味の悪さはストーリーの中でも一、二を争うほど。個別エピソードはアニメ作品っぽい演出に少しクスっとできるものの、どことなく胃が痛くなる感じもぬぐえません。PS Vita版からの一ファンとしは、正直なところ本作でそもそも「エピソードが見れる」という状況がすでに内臓を抉られるような思いでもありました。多くは語れませんが、これで良かったのか……と未だに悩まずにはいられません。

唯一、手放しで和めたのはメッセンジャーアプリ「WIRE」でのやりとり。シャドウナイフになりきった答えの中に時々本来の、素の自分だろうなという言動が混ざって笑えます。勝手な印象ですが中途半端なオタクは断罪しそうな気配を感じ、付き合うにはちょっと面倒くさそうな感じがすごいんですけど、じっくり時間をかけて仲良くなれたら嬉しいタイプかなと思いました。

Stork(CV:仲村宗悟)

もはや見た目のインパクトがすごすぎて、何を言ったらいいのか迷ってしまうStork。あらゆるものに擬態でき、Storkの曲「Love Scope」というタイトル、歌詞に出てくる「いつでも君を見ている」というフレーズ、曲の流れる場所が「宮比温泉物語」といった状況を踏まえると……彼が一体何を好み、何に命を懸けているのか、薄々察することができるのではないでしょうか。一言でいえば「変態」に尽きますね。

というわけでStorkについては色々な意味で、とにかく全面的にダメとしか言いようがありません。とくに帰宅部にいる男性嫌いの女の子・天本彩声と接した後はStorkのアウトっぷりが際立つような気もしましたが、それでも彼を好きか嫌いかと聞かれれば「嫌いじゃない……むしろ好きなんだと思う」と答えてしまう、この絶妙なキャラクター像には恐れ入ります。変態がコウノトリを着て歩いているようなStorkですが、暴走さえしなければ楽士の中ではコミュニケーションが取りやすい部類なのも不思議な気がしますね。

個別エピソードではコミカルな展開も多いのですが、最終的には「幸せ」や「自由」などについて深く考えさせられるものになっていて、そうした部分もずるいなと思いました。

琵琶坂永至(CV:赤羽根健治)

メビウスの中でも一目置かれる秀才で、非常に合理的な思考の持ち主である琵琶坂。普通の人間であれば気づかないメビウスの構造に気づいており、現実への帰還に向けて頼りになる一方、激しいギャップのある言動も少なくありません。他のキャラクターがあまり人前では話そうとしない自身の現実についても軽く口にしますが、どこまで信用していいものか……と、とことんプレイヤーを悩ませます。

琵琶坂については語れる部分があまりにも少なく、加えてどこが良いと聞かれたら「顔と声」としか言えないのが悩ましいところ。おそらく本性を含めてすべてを知った後、大多数の人が彼を受け入れられないと思います。では「彼という存在はこの作品に不要だったのか?」といえば、個人的には決してそうではないと思います。結局、彼に対してどのような感情を持てば良いのか……いまだに答えが出せずにいて、こうした心に残る“重み”にこそ、彼という存在が集約されているのかなとも感じました。

はっきり言ってStorkどころではなく本当に本当にオススメできませんが、それでもなお踏み込むのであれば……かなりの覚悟をもって挑んでください。

ここまでイケメンキャラクターをピックアップしてきましたが、本作に登場する女性キャラクターもとても魅力的です。なかにはそう分類していいのか悩ましい人もいますが……人には言えないような本性を含め、とても人間らしい子たちばかりなので、プレイの際はこちらもぜひ注目してみてください!

Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ

フリュー

PS4パッケージ

  • 発売日:2018年5月17日
  • 価格:7,980円(税抜)
  • 15歳以上対象
Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ

Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ

フリュー

PS4ダウンロード

  • 発売日:2018年5月17日
  • 価格:7,980円(税抜)
  • 15歳以上対象
Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ

Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ デジタルデラックス

フリュー

PS4ダウンロード

  • 発売日:2018年5月17日
  • 価格:10,980円(税込)
  • 15歳以上対象
Caligula Overdose/カリギュラ オーバードーズ デジタルデラックス
関連ワード

(C) FURYU Corporation.

※画面は開発中のものです。

この記事のゲーム情報

機種
PS4Switch
プラットフォーム
パッケージダウンロード
会社
フリュー
シリーズ
Caligula
ジャンル
RPG
クリエイター
山中拓也里見直おぐち
  • セガゲームス特集ページ
  • リディー&スールのアトリエ特設サイト
  • 軌跡シリーズ特設サイト

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