グリーは、国内最大手のデジタルアニメーションスタジオ、ポリゴン・ピクチュアズが実施する第三者割当増資を引き受け、資本業務提携したことを発表した。グリーのポリゴン・ピクチュアズ株式の保有割合は、4.76%。
今後は、グリー傘下のゲーム事業ブランドであるWright Flyer Studios(以下「WFS」)が開発する3Dゲームや、ライブエンターテインメント事業を担うWright Flyer Live Entertainment(以下「WFLE」)が手がけるVTuberをより高品質に、より効率的にマルチチャネル展開するためのコンテンツ共有システム「SC2:Sharing System for Cross-media Content」を共同開発していく。
アニメやゲームの海外市場やVTuber市場の成長スピード加速に伴い、3Dアニメコンテンツ制作の需要が日本国内だけでなくグローバル規模で拡大。アニメのIPがゲームやVTuberなどさまざまなチャネルをまたがって活躍するようになるなど、3Dアニメコンテンツをより高品質に、より効率的にマルチチャネル展開することが求められているが、従来は対象となるメディアやデバイスごとに変換や最適化が必要となり、マルチチャネル展開時のコストやスピードに課題があった。
今回の資本業務提携により、グリーとポリゴン・ピクチュアズは両社が保有する技術的知見を持ち寄り、「アニメ」「ゲーム」「AR/VR」「VTuber」「ライブ」など、各メディアに高品質な3DCGアセットを迅速に展開できるコンテンツ共有システム「SC2」を共同開発。Epic Gamesが開発した「Unreal Engine 4」(以下、「UE4」)を共通エンジンとし、3Dアニメ向けに制作された高品質CGアセットをコンシューマゲーム、モバイルゲーム、VRコンテンツ、VTuberなどに同時展開するための技術基盤を開発することで、IPのマルチチャネル展開時の品質・コスト・スピードに関する課題を解決。本取り組みにおいてグリーおよびWFS、WFLEは、ゲームやVTuber、マルチチャネル展開に関するノウハウの提供や開発協力を行い、ポリゴン・ピクチュアズは世界トップクラスのセルルック3D制作技術のノウハウや技術を提供するとのこと。
また今後、両社グループによるアニメ・ゲーム・VR・VTuberの共同制作の検討も進めていくとしている。